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米国 Archive
【復刻】 121 20世紀から21世紀へ 20000924
20世紀がどんな時代であったのかと言うことを、大分前から考えてきたけれど、ひとつ大きな特色は、物質と言うものをかなりのところまで、コントロールしてきたことが言えると思う。象徴的な出来事のひとつは、コンコルドの終焉である。人類が空を飛ぶことを可能にしたのが今世紀の初めであったが、スピードの向上はほどほどのところ、音速以下であったという結論になるであろう。経済性と言うのは、物質と交換する関係を指すわけだから、その意味でも、物による限界を極めたことになる。もうひとつの、物質の出来事で今世紀に起こってしまったのは、ヒトゲノムの解析終了宣言である。私は、このことは21世紀のことと思っているうちに、今世紀の出来事となってしまった。これも、生体を物質として捉えると言う点で、物質的なアプローチの成功事例と言えるだろう。このことから、私は20世紀が物というものを、とことん突き詰めてきた時代だと思う理由である。
【復刻】 119 変化の時代と勉強について 20000905
変化の時代に生きる生き方には、いくつか方法がある。ひとつは、昔のままを続けるという、マイペース型である。もうひとつは、回りの動きを見ながら、自分も進むというという、他人追従型である。
そして、3つめが、自分からその時代の動きに、積極的に参加して行くという方法である。これらが、今後起こるであろう動きに対して、どのような意味を持つのか、考察してみたい。
【復刻】 117 スポーツとビジネス その4 20000619
状況の変化に対して、各種チームプレースポーツがどのように対応するかを比較してみると、監督采配型と、監督以外の現場指揮者采配型と、個人に任せると言う3つに分けられるように思う。1番目の監督采配型は、野球のみが持つ特質のような気がする。チームのためと言う理由で、監督から指示が出れば、強打者がバントをさせられることもあるし、投手が強打者を敬遠することもある。
監督の独裁的裁量ですべて決まるスポーツである。すべての選手の顔はは監督に向いている。
現場指揮者采配型のスポーツは、アメリカンフットボールが一番明解であると思う。バレーボールも一部アタックの時にフォーメーションをかけるのは、現場指揮者采配型である。その他はというと、選手一人一人が、自分で判断するというケースになる。これは、とても面白いことだと思う。
【復刻】 116 スポーツとビジネス その3 20000729
スポーツとビジネスの関連を、組織運営として、内部から考えることとする。プロのチームであれば、オーナーが経営者(CEO)となるし、監督はCOOに相当するポジションであろう。COOの元には、選手が直結している場合が多いが、場合によると途中に、主将と言う人がいることもある。(野球、バレーボールなど)アメリカンフットボールはやや違っていて、攻撃の時だけクオーターバックという選手が出てきて、ゲームは彼の指揮の元で進められる。守りの時にはそのような人はいなくて、現場の選手に一任される。ここで考察を加えるのは、監督指示がすべての野球と、現場判断が中心のサッカー、ラグビー、バスケットボール、そして特別に造られたアメリカンフットボールに分けることとする。
【復刻】 115 スポーツとビジネス その2 20000722
スポーツとビジネスという視点でものを考えてみると、個人プレーとチームプレーを分けて考えなければならないことがわかる。個人プレーの種目は、個人経営のビジネス組織であり、これは顧客と株主と、経営者の関係さえきっちりできれば、機能する形に似ている。そして個人の資質や努力ががそのまま成果に反映されることが多い。組織プレーを考えると、これは通常のチームプレーで行われるスポーツに相当する。チームプレーは多くの場合、監督がいて選手がチームを組んで、相互に競い合うと言う点でどのスポーツもかなり共通していると考えられる。そうすると、個人とチームの関係や、チームと株主、社長、社員などの関係を明確にすることが、そのまま仕組みの比較になる。ここでは、組織の役割を考察することを目的として、プロのチームスポーツについて検討してみることとする。また、スポーツで成果をあげるためにしなければならないことを考察することは、ビジネスをする上で必要なことを見定めるために、大いに役立つことがわかる。
【復刻】 111 教えることと学ぶこと 20000623
教えることと学ぶことは、一対の言葉のように考えてきたけれど、どうもこれは考え方が違うようだ。以前は、教える人に教えるものがあったと思っていた。たとえば、掛け算とか、飯盒でご飯を炊くと言うような技術がそうであった。しかし、技術という中に盛り込まれない事柄、たとえば、政治家と芸術家はどちらが世界平和に貢献しているか判断する基準とか、プロスポーツ選手と経営者は稼ぎ高が大きければ優秀と評価して良いかなど、教えることの難しいことがたくさんあることがわかる。社会生活をしていると教えることができない項目のほうが圧倒的に多い事がわかる。そのときに人は、何から学んで何を考えるであろうか。ここに、教えられないことを学ぶということが発生するし、それが結果的に人間の価値観の多様性を生み出すこととつながっている。教えることを考えてみれば、教える人が意図したことがそのまま伝わることもあるし、逆に学ぶ側からは反面教師として、教える人から学ぶことも多くある。ここでは、個人がどのように学ぶことと向き合っているのか考えてみたい
【復刻】 110 マネジメントと管理 20000617
マネジメントという言葉ほど、なじみがある割には意味がはっきりとしていない言葉はない様に思う。通常日本語に訳されると、経営とか、管理という言葉になるが、まず、経営と管理とは大きく意味が異なる。経営は目的であり、管理は手段というのが大きな違いで、この差が日本語での使われ方に大きな違いを発生させているように思う。ITの利用や、Win-Win思想が主流となった現在の状況から考えて、どのようにマネジメントあるいは、管理というのを考えるのが好ましいのか、考察する。
【復刻】 109 ロジスティックスの重要性 20000610
ロジスティックスは、兵站(へいたん)とか訳されるが、今だなじみが薄い言葉である。最近では物流という言葉の意味でも使われることがある。前線に物資や兵員を補給するシステムを指し示す言葉である。歴史を振り返れば、太平洋戦争で日本軍と米軍の戦争行動の大きな違いはロジスティックスにあったと思うしもっとさかのぼれば、元寇のときにも元軍は単身日本に攻め込んできた。背後に補給システムが無いから、元軍は日本に上陸したとしても、戦いを続けることは不可能であったと思う。このように補給ということを取り上げてみると、ロジスティックスというのは、生死を決する重要な事柄のひとつである。Net時代にはどのように考えるのか、考察してみたい。筆者は戦争肯定者ではないが、戦争で説明するのが最もわかりやすいので、それでたとえてみたい。
【復刻】 108 経済効果について 20000603
経済効果という言葉は、定義を明確にしないとあいまいになってしまうけれど、米国をはじめとする各国が好景気の持続をしていることを横目で見ると、日本の景気対策は何かおかしい気がする。それはひとえに、直接支出が経済効果を生み出すと考えているためではないかと思い始めた。今、ベンチャーだとか、E-Businessのような言葉が飛び交って、つい先ほどまではNet株が高値をつけていた。しかしその実態は必ずしも、経済効果を生み出すほどのものではなかった。これは、今までの支出の仕組みを考えれば、やむをえない帰結である。すなわち、既存の延長にしか支出をしないで、ベンチャーの人たちがんばってくださいというわけである。今までの経験で言えば、ベンチャーを始めるための建物を用意してから、さあベンチャーを始めてくださいというわけである。各地方にある建物は、そんなでき方をしているから、管理費も高くて肝心のベンチャーが入れないと言う笑い話まであるくらいである。ここでの、経済効果は建築にかかった資材と、労力の合計であろうし、完成した後の資産価値は、その中に入った人たちの支払う家賃分と言うことになる。
もう少し考え方を広げてみよう。通信分野でNTTとかDocomoとかが経済効果を大きく出しているともてはやされている。しかし、通信と言うのはインフラのひとつであり、あくまでも手段である。世界はこの手段を使っていかに価値を生み出すかでしのぎを削っているわけである。このコストが高いと、世界に価値競争のできるビジネスが生まれないことになる。これを少し考えてみたい
【復刻】 107 企業トップの持つ役割 20000627
ネットワーク社会がだんだん見えてくると、会社のトップによって対処する手法や考え方や戦略が違うことが企業の方向性を決める上で大きな差になってきているように思う。これからの時代はいかに「個」の持つ多様性を企業の中に取りこむかという点がポイントになるからだと思う。言いかえると、ネットワークと言う「個」が介在して成立する仕組みに、どのように企業としてそれらの「個」に対して求心力を持たせるかということである。こんなことを考えていたら、書店で月刊文藝春秋の6月臨時増刊号は「どうする?どうなる?私たちの21世紀」という特集を見つけた。以前ご紹介したIMD(国際マネジメント研究所)のデータも特集されていて、世界の視点からの日本の現状が、良くわかるようになっている。ぜひご一読いただきたいと思う。
【復刻】 104 帰属と自立 20000422
人間の心理や行動のなかで、帰属ということがとても大きな意味を持つことに気がつく。これは、民族によりパターンは異なるかもしれないが、ひとたび帰属が決まると、人間は、個人のときにはしないような奇妙な行動をとることがある。集団意識と呼ぶのか、帰属意識と呼ぶのか学問体系的なことは私には良くわらないが、場合によると同じ民族が東と西、北と南に別れてしまったばかりに、それまでは仲間であったはずの、お互いが戦争をしたりするし、幾つかの組織では社会的には認められないような行動をしている。政治や行政など、集団になっていると世間のルールと内部のルールとが一致しないことすら起こっている。これについては、所詮組織とはそんなものさ、と言う片付け方ではなく、自立という観点から考えてみたい。
【復刻】 103 理解と信じること 20000411
理解することと信じることの間には、大きな壁がある。あえて、どちらが先かと言うと、私は信じることのほうが理解を超えていると思う。理由は、私はPCを使うことに抵抗がない。自分では正しく作られていると検証できなくても、正しいと信じているからである。そう言えば、時々不正な処理が行われました。製造元に問い合わせてくださいとかいう、メッセージが出てくる。MS Officeを使っているときに、これが出てくると、またビルゲーツの手抜きだと思いつつも使ってしまうし、ビジネスでの利用で問題になるとは思ってもいない。このあたりは実に心もとないが、私がPCを信じている現状である。これは、技術的な点からであるから、出来事は比較的ビジネスライクで済ませることができる。信じるという、別の側面についてはどうであろうか。有名な話ではダーウィンの進化論を信じない人々が米国にはまだまだ、たくさんいると言う。車の後ろにそのシンボルマークつけている人もいる。今回はこのような点に見られる、理解というものと信じるということが、時として離れてしまうのはどうしてか考えてみたい。
【復刻】 097 Y2Kで考えたこと、など 20000213
Y2Kは、大過無く過ぎたというのが実感です。その準備の過程や結果を見ると、生きて行く上での重要なポイントが見られたと思います。大きく見ると2つあると思います。まず、どんなことが起こるかという仮説をつくることと、おきた場合の対処の方法、そして2番目にはその対応を、ネットワークで共有化したことだと思います。世界中において、それぞれの部署であるいは、個人が同時にできたということが、大きな意味を持つことだと思いました。そのプロセスと意味を考えてみたいと思います。
【】復刻 082 サービスの世界 19990619
サービスの質が高いと、とても快適だと言うのを実感します。それは、相手をしっかりと見てその人に必要なサービスをするからだと思います。たとえば、私のようにタバコを吸わない人間にとって、タバコ臭くないホテルの部屋やレストランはとても快適です。日本でも、Starbucks Coffeeが、コーヒーの味が変化するので、タバコはご遠慮くださいと表示をしています。ですから店内はコーヒーの香りのするいい環境です。こんなところが、サービスの一つの原点かもしれません。今回は、サービスについての考察をしてみたいと思います。
【復刻】 081 リーダーとボス 19990612
現在の日本の経済状況を見ていて、以前日経連の会長をしていた、故鈴木永二氏の言葉を思い出します。リーダーとボスの差についての見解です。今から15年以上前になると思いますが、鈴木氏は当時、日本には、リーダーが不在である、いるのはボスばかりである、と喝破されました。その頃の私はあまりその意味が理解できていませんでした。しかし、現在考えると、素晴らしい見解だと思います。私たちは、ともすればリーダーとボスを同じような意味で考えがちです。今後、世界の中での日本の役割を考えると、ボスだけでは世の中が進まないことが分かります。今回はその点について考察したいと思います。
【復刻】 077 地域と事業 19990615
シリコンバレーだけでなく、米国は地域での行政の活動や企業の活動、ひいてはプロスポーツの応援まで地元をキーワードの動いているところが多いです。地域振興策を行政も、企業も住民も一体となって行う場合が良く見られます。シリコンバレーはその中の一つであり、その取り進め方が、21世紀の、共生型ビジネスモデルといわれる所以です。先日、NHKのBS-1で「ベンチャー立国は可能か」という題の、討論会がありました。その中で、一橋大学の米倉教授は、ベンチャーを育てる仕組みが重要である、と指摘していました。確かに、部品という分野で日本は製造業として世界に冠たる地位を築いたわけです。それから後の、テクノロジーでは、まだ世界をリードするものは、ゲーム機以外では出て来ていません。これから、ゲーム機端末が情報家電の牽引車になるとすれば、可能性は大です。(自動車や、家電の多くは組み立て完成品ですが、この市場を確立したのは、米国や欧州だったので、市場での対立が避けられません)
それでは、なぜ、地域なのかを考えて見たいと思います。
【復刻】 076 夢と行動そしてリスク 19990509
米国の株価がとうとう11000ドルを越えてしまいました。それにつけても、実に元気が良いというのを実感します。なぜだろうかということを、夢の価値を中心に考えてみたいと思います。ベンチャーの動きを見ていると、夢を追っているということと、夢を買う人がいるということを、実感します。どういう事かというと夢を描いて事業を始める人に、投資をする人がいるのです。その中には、自分の多くない収入から投資してベンチャー起業家と一緒に夢を見ようとしている人もいるのです。投資で発生するリスクは、当然投資家が、負うことになります。これは、日本ではほとんど見られないことです。今回は、起業家と投資家を分けて考えてみたいと思います。
【復刻】 075 戦略的営業時間と、サービス的営業時間 19990425
米国での、お店の営業は戦略的に(売り上げ最大を目指して)展開されます。はじめにびっくりしたのは、朝7時からやっているお店があるのと、店の支店ごとに営業日や、営業時間が異なっているのです。そして、図書館サービスなどは、夕方会社から帰った人でも利用できるように、夜9時まであいています。今回は、戦略的な営業時間と、サービス的な営業時間を比較してみたいと思います。
【復刻】 073 データを採るということ 19990404
前回は、結果を評価するということがいかに重要であるかについて、ご説明しました。これは、頭では解っても、具体的にやる場合には大変難しい事だと思います。今回は、その為に何をすることが必要になるかを考えてみたいと思います。その前に、現在日本の置かれた経済状況を振りかえってみて、どのような過去があったかを見てみたいと思います。
日本の製造技術を、世界に冠たるものにしたのは、TQCシステムで、これにより日本の製品は高品質、低価格を成し遂げました。これは1980年代の半ばに、世界の半導体業界を席巻し、あのインテルをして、日本に負けたと言わしめたわけです。今からほんの10数年前のことです。それから、米国は日本に学べということで、産官学挙げてTQCのシステムを学び、経済活力の回復をねらいました。その中に、NPOを積極的に活用する仕組みなど取り入れ、優れた技術、システム、社会制度そしてリーダー達を輩出しました。90年代に入ってからは今や、経済活動では米国の一人勝ちが現実に起こってしまっています。
【復刻】 072 結果をチェックするということ 19990328
前回は、手段と目的を取り違えると、当然結果が大きく狂うということになってくることをご説明したつもりです。すなわち、組織活動を例に取ると、組織の長になるという「目的」を持った人にとって、長になればそれは目的を果たしたことになるのです。それは、その人にとって長になったあと、組織は存在さえすれば良くなる、あるいは自分を長として遇する人々を周りに集めるという行動につながることが多くなります。ですから、組織の目的を明確にすることよりは、自分の長たる時間を長くすることに、腐心することになります。これは、残念ながら、多くの日本の組織が過去にやってきた行動パターンの一つです。今回は、そのような履き違えの目的を設定した時の、修正する方法などを考えてみたいと思います。
【復刻】 070 戦略的PCバンキング 19990307
米国では、PCバンキングという、家庭にいながらにして、預金口座から各種支払い、振り込みなどができる方式が広まっています。口座や家計管理をするソフトも多く売れていて、Intuitと言う会社のQuickenというソフトは、大ベストセラーになりました。日本でも最近PCバンキングを始める銀行が出て来ています。やり方を比較してみたいと思います。
【復刻】 069 情報の価値 その4 19990214
情報を集める仕組みについて、前回ご説明しました。今回は実際の会社の中で、どのように進められているのかを見たいと思います。これは、必ずしもハイテクの分野でない会社の説明ですので、その点日本でも参考になるところは多いと思います。
【復刻】 068 情報の価値 その3 19990124
Lafayette Dr. Digital Weekly
19990124 通巻第68号
今回は、情報を価値に変える仕組みを考えてみたいと思います。今まで情報は独占するところに価値があったのですが、インターネットや個人の意識の変化で、オープンな情報を早くビジネスにつなげることが、世界の主流になってきました。それを米国がどのような仕組みにしているかを眺めてみたいと思います。私の考えも入っていますので、ご了解ください。
【復刻】 067 情報の価値 その2 19990117
前回は、情報のコストを中心に情報をお送りしましたが、今回は情報の活用について、ご説明したいと思います。情報の価値は、使いこなしから生まれると言うことです。当たり前なのですが、意外と日本の社会では理解されていないのではないかと思うことがあります。
【復刻】 066 情報の価値 その1 19990110
NYダウの株価が再び最高値を更新しました。この株高はバブルではないかという日本からの言葉が、どうも的を得ていないように思えます。この理由を考えてみているのですが、情報ということに関して米国での利用のされ方と、日本で考えていることとが大きく違うことが原因ではないかと思えるようになりました。これを、ビジネスに関与する部分から解析してみたいと思います。まずはコストという今やグローバルな視点でものを考える時に最重要な要因とそのインパクトを考えてみたいと思います。
【復刻】 064 情報の集め方 19981220
米国の経済が、未だ勢いを失っていないのと比べて、日本の経済は明確な指針の無いまま活気を失っています。以前、失敗の本質という本を紹介した中で、大本営の行動は、明確な指針を出さずに太平洋戦争を実行してしまったこと、そして、現地はひたすら局地戦で戦うことしか考えていなかったことです。これが、米国の諜報活動によって、日本軍の手の内を読まれながら、ひたすら敗戦へと進んでしまったシナリオです。その時と比べても、現在はあまり変わらないのではないかとさえ見えてきます。あるべき姿の議論が無いまま、対処方のみの対応に追われているからです。今回は、そのなかで情報の持つ役割を考えたいと思います。
【復刻】 063 信用と信頼 19981205
似た言葉で、意味が違う言葉がいくつかあります(当然ですが)。最近目にする言葉をいくつか比較してみたいと思います。信頼と信用、融資と投資、などです。良く考えると、混同していて判断を誤ることなど、有り得ると思います。
【復刻】 062 集団行動について 19981129
私は、歴史はあまり詳しくないのですが、最近、江戸時代から明治時代にかけての小説などを集中的に読んでみて、幕末と言う時代の閉塞状況や、明治と言う時代のもつ伸びやかさを随分感じることが出来ました。とはいうものの、大部分が司馬遼太郎の本によるものですから、必ずしも史実ではないのかも知れませんが。私は、20年ほど前に「忠臣蔵」が嫌いになりました。理由は割と簡単です。間違った行動をした上司に、忠誠を尽くして、人を殺して、その後みずからも命を絶つと言う行動が不思議になったからです。そして、「坂の上の雲」にも出てくる、乃木大将の203高地攻撃の愚かさは、トップの指導、あるいは行動で、とんでもない犠牲や無駄が出てくることを示しています。それを言ったら、歌舞伎も六本木も面白くなくなるかもしれませんが、少しまとめてみたいと思います。
【復刻】 051 21世紀は低コストの社会 19980906
インターネットを使ってみると、通信の内容にマルチメディアが使えて、しかも国際通信が使えて、電話代は国内料金ということで、通信コストが大幅に下がっているのを感じます。国内の電話料金が高い日本の事情は別として、これだけのインフラが使えるということは、低コストの社会を構成する上で非常に有利な状況になっていると思います。今回は、将来のコストの推移を考え、どうしたら豊かになれるかを考察してみたいと思います。
【復刻】 036 Missionという言葉 19980518
Missionという言葉は、米国では良く目にします。会社の事業目的やプロジェクトの遂行目的を明確にするときにこの、Missionと言う言葉が出てきます。これは結構大きな意味を持っていまして、会社やプロジェクトがそのMissionを果たすかどうか、常にチェックされています。それが、会社やプロジェクトの存在理由と言っても良いと思います。では、どのように機能するのかを検証してみたいと思います。
【復刻】 035 Marketing その2 19980511
先週、マーケティングという言葉についての内容をお送りしましたところ、何人かの方から、「もっとこの件について勉強したいが」というメールをいただきました。浅学非才を省みず、今回はMarketingの現状と今後の展望を、簡単にご報告したいと思います。枠組みと考え方をご理解いただければと考えております。
【復刻】 034 Marketingという言葉 19980504
マーケティングという言葉は、いまだ十分わかった気がしない不思議な言葉です。これは、以前の感覚ですと、販売支援的要素が強いと思っていましたが、どうも違うようです。Websterの辞書にも製造者から消費者に商品を動かす全体の活動という表現で出ています。この関係に詳しい方に聞くと、このMarketingの概念こそ、世界の市場を理解する上で、もっとも重要であると言われます。それがひいては、貿易摩擦の原因や、新商品開発の原動力になるということもあるそうです。
今回は、Marketingと言う言葉の中味を検証してみたいと思います。
【復刻】 006 多民族都市シリコンバレーの行動様式に学ぶ その1 19971006
今週は、多民族都市であるシリコンバレーに来ている各民族が、どのようにその民族の生活パターンを反映しながら、生活し、仕事をしているかを見てみたいと思います。もちろん、私が経験したことを中心に考えていますので、奥行きは不足しているのは承知の上です。まずは、家族とビジネスいう観点で各民族を対比しながら述べてみたいと思います。
【復刻】 059 日本製品の価格と品質 19981101
品質という話になると、日本の製品は世界一という評判があります。これは、事実でして、現在の日本の製品は、高品質で名前が通っています。たとえば、Consumer Reportという、米国で権威のある消費者、製品評価の雑誌などでも、日本車の評価は、大変高く、信頼性評価などで、エンジン性能や、トランスミッション、電気系統、塗装、エアコンなど16項目にわたって評価しています。その中で、トヨタやホンダの車は、非常に高い品質スコアを獲得しています。この事が価格に反映されて、日本車は高性能、高価格と言う評判を得ています。すなわち、高くても売れる車ができているのです。そして、米国はその秘訣を採り入れるために、輸入車規制を行い、(それを逃れるために日本の自動車メーカーに、組み立てや、部品工場を米国内に作らせ)今や高い品質の車が、日本の会社だけでなく、米国の自動車会社の手によって、米国内でも作られるようになりました。これは、車作りの業界が、地道に品質改良し、手法を確立した成果だと思います。1980年代からの、日本の工業製品の高品質時代を代表していると思います。
【復刻】 046 日本での夏休み その1 19980803
今年は、家族揃って夏休みを日本で過ごす事になりました。私は、仕事で日本に来る事も多かったのですが、子供たちは3年ぶりの日本です。私の講演のツアーに合わせて付き合ってもらって、東京を拠点にして広島、岡山そして京都を中心に日本を回りました。そこで考えた事をまとめてみたいと思います。
【復刻】 106 仲間作りのすすめ 20000614
米国社会が個人主義社会であるのは間違い無いけれども、それは決して個人の孤立を意味していない。むしろ日本の社会のほうが、個人が孤立している感を受ける。これは地域や友人のネットワークを比較してみると実感する。すなわちこうである。日本の社会の大部分を構成する、サラリーマンの人たちの行動を見ていると、地域や友人ではなく、所属するところに自分の時間を費やしている。今でこそ少なくなったが、バブルのころはそのような人々でにぎわったサービス産業も数多くあった。助け合うことで個人の枠を越えた大きな力が発揮されることはしばしば見出される事実である。今回は、これからの時代に発生するネットワーク型のつながりの中で、個人としての関わり方を考察してみたい。題して、仲間作りのすすめである。
【復刻】 033 ネットワーク社会と縦型社会 19980427
インターネットが国境の壁や、階層、思想を超えながら世界中に広がる状況は、文字通り「世界はひとつ」「人類としての一体感」を実感させます。その中で、日本はこの利用に少しばかりためらいが大きいように思います。なぜそうなっているのか、私自身の経験を踏まえて、論じてみたいと思います。特に最近友人から教えられた、アドラー心理学という中に、縦社会の発想ということと、横社会という考え方があることがわかり、これはちょうど、旧来の会社社会と、ネットワーク社会とを対比するのに適切な表現だと思うので、これに基づいて考察してみました。ちなみにこの心理学は1920年代ころのものだそうです。詳しくお知りになりたい方は、城内さんにお尋ねください。E-Mailはshirouti@bronze.ocn.ne.jpです。
【復刻】 032 ネットワークを使った世界と日本 19980420
米国での仕事のやり方を見ていると、ネットワークをうまく使いこなしている事に気がつきます。いろいろなデータをコンピュータに入れて、そのデータを必要な人に次々と送ると言うシステムが、うまく出来ています。今回はその実態と背景をご報告したいと思います。
【復刻】 113 米国独立記念日 20000708
July 4thは米国独立記念日である。この日は、会社は休みであるし、その夜には独立を祝う花火大会もある。今年は、久々にサッカーの試合とその後に続く花火を見に出かけた。この季節、シリコンバレーは薄ら寒い。3週間ほど前に日中の最高気温42℃を記録したが、現在は日中でも20℃程度で朝晩は15℃位だから、長袖がちょうど良い。そんな中、MLS(Measure League Soccer)に出かけた。San Jose Earth Quakeというチームが、地元のプロサッカーチームである。MLSは全部で12チームのリーグで、米国での大人の間の人気はいまいちという感じではあるが、子ども連れのファミリーが数多く観戦に来ていた。一時Earth Quakeにカズが移籍してくるといううわさがあったが、いつのまにか立ち消えになった。チームはオリンピック出場選手を抱えてはいるがレベルはあまり高くはないようだが。試合は、米国国歌の斉唱から始まり、Quakeが押し気味ではあったけれど、Kansas Cityの守備に阻まれ引き分けに終わった。
【復刻】 065 1998年は希望の始まりの年 19981227
今年一年いろいろな事がありました、そしてわかりました。これは良い事か悪い事かという議論でなく、事実として受け入れるべき事柄ばかりだと思います。私のひとつの信念のようなものとして「人生に無駄な事は起こらない」という言葉があります。これは、誰の言葉かは知りません。でもこの言葉の通りが人生だとすると、毎日毎日がすごく充実してくると思いませんか。そして、今までの自分の人生を振り返ってみた時に、少なくとも今はこの言葉が私には真実なのです。この観点から今年を振り返ってみようと思います。
【復刻】 061 米国のコーヒー 19981122
アメリカンコーヒーとして著名な、米国のコーヒーは確かに味は薄く、香りは少ないと言う感じがします。私は、日本のコーヒーが香りと味では、優れていると信じていますが、米国でのコーヒーについて、いくつかの体験をご報告したいと思います。
【復刻】 060 タクシー比較 19981108
米国と日本のサービスを比較する上で、タクシーというのは面白い要素を持っているように思います。ニューヨークと日本の大都会のタクシーの比較をしてみたいと思います。これを選んだ理由はそれ以外に、あまりタクシーに乗る機会が無いからです。
【復刻】 057 ビジネス教育と学校、政府 19981018
米国での、学校教育の中でビジネスを単位に加算するシステムがあります。インターンシップと呼ばれるものですが、なかなか合理的で、しかもビジネススピリットを学にはとても良い機会だと思いました。そして、自分でベンチャービジネスを起こした英国人からは、英国にはもっと違うシステムがあるよとも教えられました。話を聞いてみて思ったのですが、日本の現在の経済的な閉塞状態を打ち破るためには、日本の教育の中にも取り入れられる要素も多々あるのではないかと考えました。
【復刻】 055 日米セキュリティー比較 19981004
米国で、高校生のライフル乱射事件があったり、日本で毒入りカレーライスとか、毒入り缶飲料などが出回って、実際に少なからず犠牲者が出ています。社会的な観点からすると、住みにくいことですし、それを防ぐためにはコストもかかります。そうは言うものの、Fフクヤマも、20世紀は、民主主義にならざるを得ないという結論が出た世紀であると、強調しています。今回は、そのような身近な安全を考える上で、セキュリティーという観点から、日米比較をしてみたいと思います。
【復刻】 054 ホームドクターは親切だ 19880927
最近、健康診断でホームドクターのところに行きました。検査の結果、成人病の可能性を指摘されました。血糖値とコレステロールが高いというものです。そこで、さっそく彼に、どうしたらいいのか相談しました。彼は、検査の頻度を上げて、毎月データを取りながら、そのデータに基づいて、具体的なアドバイスをしてくれました。その中で、米国の医療システムについても、見ることが出来ました。ご報告したいと思います。
【復刻】 052 携帯電話とクレジットカード 19980913
日本で動き回ることも多くなりまして、携帯電話を買うことになりました。しかしこれが、もう大変。
手元にあるのは、パスポート、期限の切れた免許証、クレジットカード、どれもが日本での要件を満たさないのです。特に、最大手のN社の携帯電話は、ガードが固く、私はお客さんなのに、電話一台買うのにこんな事をしてまで保証確認が必要なのですか?と叫んでしまいそうになりました。
【復刻】 049 小売りについて考える 19980624
最近、シリコンバレーで展開していた日本から進出したパソコンショップが、小売り部門を閉鎖する事態が発生しました。時々、日本語のソフトや雑誌などを購入したり、重宝していました。無くなってしまうと、不便になるので困る事もあるのですが、いろいろな面で小売りというビジネスを考えさせられました。米国の小売りにしても、今後の成長を疑問視する考え方も出てきています。今回の件とあわせて、考察してみたいと思います。
【復刻】 043 夏休みの到来 19980706
家の子供達の学校も、6月の20日の週で終わりまして、いよいよ夏休みに入りました。米国の学校は8月からが新学年で、6月までで1学年という仕組みになっています。気候から言えば、シリコンバレーは昼間の日差しはきついですが、朝夕は涼しいです。ですから日本のようなぎらぎらする暑さでの夏休みとはちょっとイメージが違います。それでも、夏休みは8月の下旬までしっかりありますから、まる2ヶ月をどう過ごすか、とても大きな家庭内の問題です。
【復刻】 039 米国のTV その2 19980606
チャンネルの多様性
前回は、米国のTVのチャンネルの、巨大化と群小メディアを比較しましたが、今回は番組の中味の専門性を検討したいと思います。実は専門性と多様性はかなり関係が深く、後者は前者の結果と言う感じがします。今後、Perfect TVやWeb TVなど多チャンネルを売り物にしたビジネスが出てきますので、多様性という観点をもう一度検証してみたいと思います。
【復刻】 027 お店の中の食べ物屋さん 19980316
最近、Sunnyvaleのコンピューターショップが、移転大改装を行いました。Fry‘sという名のお店で西海岸を中心に、コンピュータービジネスを手広くやっています。安売りの評判も高いのですが私が見る限りでは、目玉商品以外は決して安くありません。ただ、品揃えは非常に豊富でして、秋葉原の部品屋さんの扱うようなコネクターなども揃えてありますので、欲しい部品はたいていのものが揃います。移転大改装の前は、薄暗いあまりきれいではないお店でしたが、移転後は大きくなりしかも、店の中にコーヒーとサンドイッチショップがど真ん中に入っているのです。今回はお店の中の食べ物屋さんと、ビジネスの関係をまとめてみたいと思います。
【復刻】 0021 フットボールというスポーツ 19980126
今日は、スーパーボウルの日です。これは、米国で一番人気のあるプロフットボールのチャンピオンを決める試合の日です。昨年の8月から始まったシーズンでナショナルリーグとアメリカンリーグを勝ち残ってきたチーム同士が、全米ナンバーワンをかけて対決します。今年は、グリーンベイ・パッカーズとデンバー・ブロンコスが戦いました。結果はデンバーが31-24でグリーンベイを破り、スーパーボウル初優勝を飾りました。日本でも、最近はフットボールの試合が頻繁に開かれるようになってきましたので、ずいぶん浸透してきているのではないかと思います。今回は日本のプロスポーツと比較したり、文化としての背景を考察してみたいと思います。
【復刻】 019 米国の気概 19980112
米国でベンチャーと騒がれていますが、新しいビジネスが沢山出てくるところまではわかりますが、成功する会社は2-3%であると言われています。結果として成功したビジネスを見ていると、内容もさる事ながら、人間的な要素が深く関わっているような気がします。その一つが創業者の気概です。新しいビジネスの種を育てつづけるために、気概と言うものが必要になってきて、その気概が仲間を集めてビジネスを広げて行くと言うのが成功した会社の共通パターンのような気がします。米国での個人は、マイペースで動くように見えます。しかし、ひとたびビジネスと言う点で見ると、そのスピードは驚くべきものがあります。今週はいくつか気概について気のついた事をまとめてみたいと思います。
【復刻】 018 シリコンバレーの大晦日と年明け 19980106
Lafayette Dr. Digital Weekly
1998年01月05日号 通巻第18号
皆様、あけましておめでとうございます。今年も精一杯、現地、現物の新鮮な情報をお届けしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて、今週は大晦日と新年についての状況をご報告いたします。
大晦日は、普通の日です。仕事もありますし次の日が休みと言う事では、金曜日に近いかもしれません。仕事は終わり、いったん家に帰りますと人によってはカウントダウンの準備に入ります。
それは、街に出ていってレストランでの食事であったり、ディスコのパーティであったりいろいろです。さすがにこの時ばかりはレストランには予約なしでは入れないところが多いです。しかも特別メニューのところも多く商売としては掻き入れ時になります。
【復刻】 017 米国のクリスマス休暇とお正月 19971229
今週は、米国の年末年始の休暇についてまとめてみます。一般的な会社では年末年始の休暇は日本のようにはつながっていません。私のところでは、クリスマス休暇は12/24-28までがお休みですが、12/29-31は平常どおり勤務があります。そして、お正月は1/1-4までがお休みになります。1998年は1/3,4が土日になりましたので、つながっていますが、普通の年では1/2までくらいがお正月休みになります。学校は日本と同じように年末年始は通しでお休みです。子供たちの学校は12/20-1/4までがお休みになりました。
【復刻】 016 クリスマス商戦の実態 19971222
今回は米国のクリスマスの実態について、ご報告します。我が家は今年で三回目の米国でのクリスマスを迎えることになります。まだまだわからない事も多いのですが、今年はプレゼントの買い物と、プレゼントの配り方がわかり始めましたので、まとめてみます。
【復刻】 014 あるクリスマスパーティ 19971208
今週は、私が参加したクリスマスパーティのご報告をします。
ランチタイムのクリスマスパーティ
今年の会社主催のクリスマスパーティは、会社の近くのホテルで開かれました。今日は金曜日です。時間は11:00から13:30までのランチパーティ方式です。私の所は、事業所で製造もしていますので、日ごろ顔を合わせることが少ない、オペレーターの人もたくさん参加します。今回は事業所員の95%が参加して、100名ほどのパーティになりました。私たちは、会社から4人で車を乗り合わせてホテルまで行きました。ホテルのロビーにはきれいにクリスマスツリーの飾り付けがしてあって、クリスマスの雰囲気にあふれていました。準備された部屋に行くと、各自で飲み物とオードブルをとりながら、テーブルごとに集まって話をしていました。(飲み物はすべてアルコールは含まれません)そんな雰囲気の中で、パーティは始まりました。
【復刻】 013 子供のスポーツ活動参加記録 19971201
今週は、子供の地域活動のうちスポーツに関する参加体験をご報告します。
内容は、子供の参加ではなく、「親」の参加という視点です。我が家の二人の男の子はどちらも
サッカーのクラブに入っています。上の子はハイスクール(高校)のクラブ、下の子は地域のクラブです。どちらも秋のシーズンですので毎週試合があります。平日は練習か試合、土曜日は必ず試合という感じで、週末になると親は二人の送り迎えと試合の応援で、てんてこまいの忙しさになります。とりわけ、日ごろ主担当で送迎の任務をしてくれる家内が、11月の半ばに10日ほどテニスの試合で日本に行ってしまいました。その間の子供のスポーツ活動を支援するのは、私しかいません。この機会に、じっくりと活動内容を見ることができましたので、直接情報をお伝えします。
【復刻】 012 COMDEXの舞台裏 19971124
毎年11月にラスベガスで開かれるCOMDEX/Fallはコンピューター関連の製品の展示会としては世界最大規模です。孫さんのSoft BankがCOMDEXを買収してからは、世界各地で開かれるようになりましたが、内容スケール共にラスベガスのものは桁違いに大きな展示会であります。今年も11/17-21まで開かれました。私たちの会社も最近ずっと展示してきていまして、今年も展示をしました。今回はマスメディアには載らないCOMDEX展示の裏側をご報告したいと思います。
(Weeklyの先週号はCOMDEXの準備のため、休刊となりました。ここでお詫びいたします)
【復刻】 011 情報に囲まれる消費者 19971110
米国は、ご承知のように巨大な消費国家です。消費が好きな国民ですが、商品に対する見方はかなり厳しく、いろいろなところから情報を入手して消費の際の参考にしています。今週は消費のための情報の種類と使われ方について、ご報告したいと思います。
消費者が入手する情報には次のようなものがあります。
1. TVや新聞などマス媒体による企業からのPR情報
2. 雑誌など、出版社によって発信される消費者情報
3. 消費者情報専門の出版物による、製品評価情報
4. 政府による情報
などがあります。
1,2については、コマーシャルの質量ともに膨大であります。そして、一見、客観情報風でありながら、しっかりとPRになっているものもも多く見られます。
3は、特に米国で大きな信頼を勝ち得ている消費情報源であります。
4は、たばこやアルコールの害について情報を提供しているFDA(連邦食品衛生局)や、ガンの予防のための食品摂取についてはNIH(国立衛生研究所)などがレポートを出して、消費者に情報を提供しています。これらは、企業や消費者に対する規制を制定することもあります。
【復刻】 010 ハロウィーンが終わった! 19971103
10/31にハロウィーンが終わりました。もともとはヨーロッパで収穫祭として始まったらしいのですが、米国ではひたすらお祭りに徹しています。10/31は金曜日でもありまして、従業員はほとんどお祭り気分で会社に来ていました。私の会社でも、米国人は率先してハロウィーンの衣装を着けて仕事をしておりました。今回は、米国の中でのハロウィーンのお祭り騒ぎを、伝え聞いた範囲を含めながらご報告します。
【復刻】 009 サマータイムが終わった! 19971027
やっとサマータイムが終わりました。今日からは、時間を遅らせて生活できます。
昨日までは朝7時でも、まだ暗かったのですが、今日からは昨日の朝8時が今日の朝7時となり随分と明るくなりました。日本では経験しなかったサマータイムについて、いくつか気のついたことをご報告します。
【復刻】 050 考えたことを書いていたらもう通巻第50号 19980831
このWeeklyも通巻第50号になりました。以前書いていたWeeklyも50号でしたから、かれこれ100週間にわたって書き続けたことになります。なぜ書き続けているか、ということを自分でも振り返ってみました。原点は、ある種のカルチャーショックであったと言えると思います。そして、インターネットをいろいろ覗いてみて、ホームページを更新することがその存在を継続させる、大きな要素であることがわかりました。そこで、これからのインターネットの世界に、自分としてどこまでできるか、試行錯誤してみたのがこのWeeklyです。書く事自身は、それほど苦になりませんが、今後どのように方向づけて行くのか、考え続けています。その思考の中味として今回は、私がWeeklyを継続する原点について、すこしまとめてみたいと思います。
【復刻】 048 米国でのガレージ利用 19980817
米国で生活をしていますと、ガレージと言うのが多目的に活用されているのを感じます。毎朝ジョギングをして近所の開いているガレージを見るのですが、ガレージは実に様々な用途に使われています。2年ほど前にTIME誌で、米国の秘密武器「ガレージ」という表現をしていましたが、どんな使われ方をしているのか、具体的に検証してみたいと思います。
【復刻】 045 シリコンバレーの「志」 19980720
シリコンバレーにいると、いろいろなことを考えている人が、世界中から沢山集まっているのを実感します。ある人は、ひとやま当てたいと思ったり、別の人はこの技術を、世界の人々に使ってもらいたいと思ったり、様々です。でも、その中でも「志」という見方をすると、何故か人々の想いが、脈々と伝えられてきているところを感じます。先日、日本から知人が来まして、シリコンバレーを案内しているうちに、思い当たることがつながりを持ち始めました。理解の程度は、十分ではないかもしれませんが、まとめてみたいと思います。
【復刻】 044 Gold Rushとシリコンバレー 19980713
1848年は、カリフォルニアに金が発見された年です。それから、49ers(フォーティーナイナーズ)と呼ばれる人達が次々と、集まりGold Rushとなったわけです。その時代日本はといえば、徳川家慶が将軍の時代で、アメリカ、イギリス船が続々と日本にやって来ていました。当時の米国はといえば、米墨戦争が終わり、カリフォルニアを米国の領土としたばかりでした。ヨーロッパといえば、フランスの二月革命が発生したり、マルクスの共産党宣言も発表された年でもあります。調べてみると、なかなか世界的にも変化の激しい年であった事がわかります。
【復刻】 031 目一杯の社会 19980413
米国の機械を見ていると、目一杯のパワーで動いていると言うのを感じるときがあります。
たとえば、飛行機の離着陸のときや、ハイウェイのトラックや芝刈り機のエンジン音など、いつもフル回転の音が聞こえる気がします。そして、実際物流や、技術の流れもそれと同じように、フル回転ではないかと思ってきました。もしかすると、人間の活動もそうかもしれません。今回は、目一杯社会の実態を検証してみたいと思います。
【復刻】 028 レイオフと転職の事情 19980323
シリコンバレーでは失業率が3%以下で、とても低いと言われています。しかしこれは、見かけの数字であり現実の個人のレベルでは、転職やレイオフなど、随分と出ています。今のところ、労働力の需要が大きいため、比較的すぐに次の職が見つかるということで、このような低い失業率になっています。では、このような中で、レイオフや転職など、どのように進められるか、身近な体験も含めてまとめてみたいと思います。
【復刻】 023 インターネットの情報の質 19980208
先週末から、カリフォルニアはずっと雨が続いています。エルニーニョの影響と言われています。低地や地盤の緩いところは浸水や地滑りを起こして、ハイウェイもたびたび寸断されています。さすがに精神的にもふさぎがちになり、あのカリフォルニアの晴天が待ち遠しくなります。雨にはインドアの話題ということで、今回はインターネットで提供される情報の質について考えてみたいと思います。特に最近、日本語のデータで系統的に調べものをしましたので、その時に使った実感も含めて考えてみたいと思います。正直言って、紙の本を質的に超えた、と言えると思います。
【復刻】 004 南部とシリコンバレー比較 その3 19970922
シリコンバレーの経済の背景
先週はシリコンバレーで働き、生活する人を人種という観点から見てみました。今週はシリコンバレーの経済的な背景を見てみたいと思います。
【復刻】 003 南部とシリコンバレー比較 その2 19970915
前回では、地理的な比較をしましたので、今回は人種的の構成比率でシリコンバレーを比べてみたいと思います。南部とシリコンバレーだけですとデータが偏りますので、全米での比較を入れてみたいと思います。手元にあるデータで比べると以下のようになります。
【復刻】 002 南部とシリコンバレー比較 その1 19970908
以前住んでいた、Charlotteという街は今にして思えば、典型的な南部の街でした。南北戦争では、南軍に属していましたし、プランテーションと呼ばれる奴隷制度のなごりをとどめた広大な農園の跡も残っています。それに対して、シリコンバレーは西部に属する、米国では比較的新しい街になります。ご承知のように、1840年代のゴールドラッシュが、西部への人々の移動をうながしたわけで、それは今からほんの150年ほど前のことです。そして、奇しくもシリコンバレーは、ゴールドラッシュのあった場所とあまり変わらないところにあります。今のところは、引っ越してきてまだ一ヶ月にしかならないので、比較できる範囲は限られますが、私の目から見た南部とシリコンバレーの違いを今回は地理的な要素を中心に比較してみることにします。
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