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多様性 Archive

【復刻】 123 過去を捨て去ることの必要性と難しさ その 2 20001007

20世紀の後半に発生したソ連の崩壊は、意外な結末だった気がする。共産主義の唱える、資本主義の中での階級対立として捉えた(国際)社会が、固定化されすぎてしまったということである。すなわち時代の変化に伴って資本主義が形態を変えてゆくのに伴い、資本家なる実態が、単なる資本に基づいた支配階級という固定化したものでなくなってしまったところが、共産主義者の見誤りの一番のキーポイントだった気がする。要するに、共産主義の基本概念が(経済原理だけに基づいたために)空洞化してしまったということである。それに引き換え、共産主義自身といえば、人間の本質が変わったのではなく、古来からの人間の性(さが)である理論よりも利に敏い人々を輩出したし、人民のためといいつつ、官僚機構は歴然として、権力をもって君臨した。これが、経済原理とは別のところで着実に変化し、人類の大きな流れである自由・平等への動きに逆行し、人々から見放されたということである。しかしこれは対立が解消されたということではなく、共産主義が指摘していた構造は、すでに実体がないものに変化していたということである。すなわち、動いている社会は時々刻々変化をしているということである。これからの社会もこのように、新しい動きが出てきては、旧来のものと突き合わせることにより、相互に切磋琢磨しつつ、かつ淘汰が行われる社会になるに違いない。

 

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【復刻】 122 過去を捨て去ることの必要性と難しさ その 1 20000930

日本の政治や、経済の中での考え方が現在大きく変わろうとして来ている。これは小泉首相という、戦後には類まれな「国民に負担を強いることを知らせることが、自分の職務」と考えている人の存在が大きい。そして、過去のいくつかの既得権にも大きく改革の手が入ろうとしている。中味を良く見ると、過去のロジックが破綻していることが目に付く。例えばであるが、石油公団のあり方に対しては、批判は数多くあったものの現実的な施策にというところまでは来ていなかった。また道路特別会計を廃止するということなどは、大英断といっていいだろう。自民党の中からそのような動きが出てきたことが、時代の変革への動きということにつながることを示している。

 

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【復刻】 119 変化の時代と勉強について 20000905

変化の時代に生きる生き方には、いくつか方法がある。ひとつは、昔のままを続けるという、マイペース型である。もうひとつは、回りの動きを見ながら、自分も進むというという、他人追従型である。
そして、3つめが、自分からその時代の動きに、積極的に参加して行くという方法である。これらが、今後起こるであろう動きに対して、どのような意味を持つのか、考察してみたい。

 

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【復刻】 118 20世紀という時代 20000626

20世紀という時代も、いよいよ終わりが近づいてきた。この時代を振り返ってみると、大きな時代の転換が現れているように思う。特に顕著なのは、最後の10年間が、時代を締めくくる動きをしていることだと思う。週刊シリコンバレーという、メールマガジンの100号記念でもある本号で、まとめてみたい。(週刊シリコンバレーという名前をはじめて聞く方には唐突ではありますが、「まぐまぐ」というメールマガジンでこのWeeklyを配布している時の名称です)

 

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【復刻】 117 スポーツとビジネス その4 20000619

状況の変化に対して、各種チームプレースポーツがどのように対応するかを比較してみると、監督采配型と、監督以外の現場指揮者采配型と、個人に任せると言う3つに分けられるように思う。1番目の監督采配型は、野球のみが持つ特質のような気がする。チームのためと言う理由で、監督から指示が出れば、強打者がバントをさせられることもあるし、投手が強打者を敬遠することもある。
監督の独裁的裁量ですべて決まるスポーツである。すべての選手の顔はは監督に向いている。
現場指揮者采配型のスポーツは、アメリカンフットボールが一番明解であると思う。バレーボールも一部アタックの時にフォーメーションをかけるのは、現場指揮者采配型である。その他はというと、選手一人一人が、自分で判断するというケースになる。これは、とても面白いことだと思う。

 

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【復刻】 116 スポーツとビジネス その3 20000729

スポーツとビジネスの関連を、組織運営として、内部から考えることとする。プロのチームであれば、オーナーが経営者(CEO)となるし、監督はCOOに相当するポジションであろう。COOの元には、選手が直結している場合が多いが、場合によると途中に、主将と言う人がいることもある。(野球、バレーボールなど)アメリカンフットボールはやや違っていて、攻撃の時だけクオーターバックという選手が出てきて、ゲームは彼の指揮の元で進められる。守りの時にはそのような人はいなくて、現場の選手に一任される。ここで考察を加えるのは、監督指示がすべての野球と、現場判断が中心のサッカー、ラグビー、バスケットボール、そして特別に造られたアメリカンフットボールに分けることとする。

 

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【復刻】 115 スポーツとビジネス その2 20000722

スポーツとビジネスという視点でものを考えてみると、個人プレーとチームプレーを分けて考えなければならないことがわかる。個人プレーの種目は、個人経営のビジネス組織であり、これは顧客と株主と、経営者の関係さえきっちりできれば、機能する形に似ている。そして個人の資質や努力ががそのまま成果に反映されることが多い。組織プレーを考えると、これは通常のチームプレーで行われるスポーツに相当する。チームプレーは多くの場合、監督がいて選手がチームを組んで、相互に競い合うと言う点でどのスポーツもかなり共通していると考えられる。そうすると、個人とチームの関係や、チームと株主、社長、社員などの関係を明確にすることが、そのまま仕組みの比較になる。ここでは、組織の役割を考察することを目的として、プロのチームスポーツについて検討してみることとする。また、スポーツで成果をあげるためにしなければならないことを考察することは、ビジネスをする上で必要なことを見定めるために、大いに役立つことがわかる。

 

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【復刻】 114 スポーツとビジネス その1 20000715

スポーツは、戦いのシミュレーションとも言われるし、またビジネスの動きと似ているところもある。今回はスポーツを時間と言う観点で考えてみて、ビジネスとの共通点や、あるいは成果の出し方がどのように関連しているかを考察してみたい。個人プレーとチームプレーについても考えてみたい。

 

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【復刻】 104 企業文化とカルチャー 20000621

米国の会社が新しいカルチャーを創出しているのは、目新しいことではない。エンターテイメントというものを、文化として定着させたのは米国の20世紀の大きな発明であったわけで、その延長上に企業が発信して行けば、企業からの文化あるいは、作られたカルチャーへとつながることになる。いくつかの例を見て、 ヴィジョンというものが与える影響の大きさを考察してみたい。

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【復刻】 103 理解と信じること 20000411

理解することと信じることの間には、大きな壁がある。あえて、どちらが先かと言うと、私は信じることのほうが理解を超えていると思う。理由は、私はPCを使うことに抵抗がない。自分では正しく作られていると検証できなくても、正しいと信じているからである。そう言えば、時々不正な処理が行われました。製造元に問い合わせてくださいとかいう、メッセージが出てくる。MS Officeを使っているときに、これが出てくると、またビルゲーツの手抜きだと思いつつも使ってしまうし、ビジネスでの利用で問題になるとは思ってもいない。このあたりは実に心もとないが、私がPCを信じている現状である。これは、技術的な点からであるから、出来事は比較的ビジネスライクで済ませることができる。信じるという、別の側面についてはどうであろうか。有名な話ではダーウィンの進化論を信じない人々が米国にはまだまだ、たくさんいると言う。車の後ろにそのシンボルマークつけている人もいる。今回はこのような点に見られる、理解というものと信じるということが、時として離れてしまうのはどうしてか考えてみたい。

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【復刻】 102 第六感なるもの 20000404

前回は、アナログとデジタルということで、人間はデジタルという要因から成り立っているということを述べたが、デジタルの認知系とは別なのかどうかわからないけれど、無意識のうちにデータ処理をして、ある決断や、判断をするということが経験的に良くあるように思う。もともと、人間の行動や
思考は必ずしもロジカルではない。振り返ってみるとなぜあんな理屈に合わなかったことをあの時してしまったのだろうか、なぜ右に行くはずの道を左に行ったのだろうか、など日常的な事柄では数多くあるように思う。私などなぜこんなにPCを買ってしまったのだろうかと、狭い部屋に並んだマシンを眺めてそう思う。これは、判断がロジックばかりでは成り立っていないということから由来していると思う。その中で、第六感なる多分人間だけがもつ、判断ルールを考えてみたい。先ほどあげた例は、第六感と言うよりは「ぼんやり」に近いけれど、人間の行動様式を考える上では第六感も重要な存在だと考えられる。

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【復刻】 098 目利きと、プロ 20000220

米国の株式市場を見ていると、良くもまあ高い株価を維持できるものだと感心します。それをネットバブルと呼ぶ人達も、少なからずいます。今回は、なぜ米国がこのような経済活性化を成し遂げたのかを見たいと思います。特にシリコンバレーは21世紀型ビジネスモデルとして起業の創出に大きな役割を果たしています。それをつきつめてゆくと、個性の尊重が大きな役割を果たしている事がわかります。これを、検証してみたいと思います。日本でも、思想としてはなかなか面白いものがある事も、あわせて検討してみたいと思います。

 

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【復刻】 097 Y2Kで考えたこと、など 20000213

Y2Kは、大過無く過ぎたというのが実感です。その準備の過程や結果を見ると、生きて行く上での重要なポイントが見られたと思います。大きく見ると2つあると思います。まず、どんなことが起こるかという仮説をつくることと、おきた場合の対処の方法、そして2番目にはその対応を、ネットワークで共有化したことだと思います。世界中において、それぞれの部署であるいは、個人が同時にできたということが、大きな意味を持つことだと思いました。そのプロセスと意味を考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 080 地域とインターネット 19990606

地域における、産業活動はどのようなものが良いのか、いろいろな国のものを比べてみているのですが、どうもキーワードは地域という考え方ではないかと思い始めました。ヨーロッパでも多くの都市は、その中に事業体や生活の場を持ち、地域としての活動をしながら、事業を進めるという形でした。とくに、古い建物(500年以上のものもかなりあります)を生かしながら、地域として生活の場を提供しているのは印象的でした。歴史は新しいですが、地域でビジネスと言う意味ではシリコンバレーでも同じだと思いました。すなわち、企業はまず地元で事業を進めます。

都市でも、東京やNYCやLondonのように、大きな都市であるがゆえに、人々が仕事をする場所と、住んでいる場所とが大きく離れている形態があります。仕事をする人、そこで生活する人、そして、事業活動をする人の3者にとって、どのような仕組みが良いのかを考えてみたいと思います。

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【復刻】 078 21世紀 19990522

Lafayette Dr. Digital Weekly
19990522                 通巻第78号

以下、某新聞の5/15に記載された記事です。(インターネット版です)

日本の中高生は将来に夢をもっていない? 
日本青少年研究所(文部省、総務庁の外郭団体)が、21世紀がどんな社会になると思うかを全国の中高生に質問したところ、6割が「希望のある社会になるとは思わない」と答えた。他の設問でも、明るい未来に否定的な回答が軒並み7―8割に達している。ただし、同研究所は「今の10代が未来を真剣に憂えているとは思えない」と辛口だ。「現状に満足し切っており、 『今より良くはならないだろう』という程度にしか考えていないのではないか」とみている。調査はアンケート方式で、昨年秋から今年初めにかけ、中学生、高校生それぞれ1000人ずつに対して実施された。全員から回答を得た。 

「21世紀は人類にとって希望のある社会になるか」という設問では、「そう思わない」が61%で、「そう思う」の39%を大きく上回った。同じ調査は米国、中国、韓国の3カ国の中高生に対しても実施されたが、米、韓では6割強、中国では9割強が「そう思う」と答えており、日本との差が際だっている。日本の中高生の否定的な見方は、他の設問でも続く。「国民生活は豊かにはならない」67%、「人間は今以上信頼しあえない」75%。「不正や腐敗」については、84%が「少なくなるとは思わない」と答えた。
一方、意識を探る設問でも、「将来より今を楽しむことが大切」が67%、「努力ばかりではつまらない人生だ」が58%と、覇気のない答えが多い。

ここまでが記事の全文引用です。

この記事を読んだ私は、困った記事だと思いました。対策がとれないからです。
研究所が辛口なコメントをするのは自由ですが、新聞はその研究所のコメントをそのまま伝えているだけです。これは、記者クラブのお役所の発表をそのまま記事にするという手法そのものです。
私の友人の新聞記者が言っていましたが、お役所は白書を発表する時にも、白書を読まなくても記事が書けるように、記事の案まで作って記者に渡すそうです。(今から10年以上前の話ですから、今はどうか知りませんが)困った点は、研究所の意見に対する、中高生の声が出ていないからです。本当に努力ばかりでつらいのか、とかむしろ、将来を楽しむより今を楽しむことが大切などというのは、設問自身がおかしい。私なら将来も楽しむし、今も楽しむと答えますが。

そいして、覇気の無い答えが多い、という結論です。これでは、何も始まりません。なぜなら、会話を始めるきっかけが無いからです。先日のユースサッカー世界大会でも、日本の若者は準優勝という快挙を成し遂げました。努力が嫌いな人達には出来ないことだと思います。その素晴らしい事実があるのに、この記事はそんな事を無視して一人歩きしています。
この記事の延長上には、最近の若い者はという考え方が見えるような気がします。むしろ、大人にも同じ設問をして、将来がどうかを聞いてみるべきだと思います。今の時代、大人のほうが将来を暗く思っているかもしれません。

今回、申し上げたかったことは、このような受け売りの結論ではなく、自分の目から見てどうなのかという点を、天下の大新聞もやって欲しいということです。それでないと、勝手な思い込みや、推測ですべてが進んでしまうという、悪しきサイクルに入るからです。そうではなく、何が事実で、何を考えなければ行けないのか、もう一度見詰め直す必要があると思います。その、事実を直視することが次の世界を変える、一番の原動力だと思うからです。

この記事の、一番のポイントは未来を明るくないと思う中高生に対して、私たち大人が一体何から考え始めれば良いのだろうか、ということではないかと思うのですがいかがでしょうか。

本情報につきまして、皆様からのご意見ご感想をお待ちしております。
        八木  博        e-mail  hyagi@infosnvl.com

【復刻】 077 地域と事業 19990615

シリコンバレーだけでなく、米国は地域での行政の活動や企業の活動、ひいてはプロスポーツの応援まで地元をキーワードの動いているところが多いです。地域振興策を行政も、企業も住民も一体となって行う場合が良く見られます。シリコンバレーはその中の一つであり、その取り進め方が、21世紀の、共生型ビジネスモデルといわれる所以です。先日、NHKのBS-1で「ベンチャー立国は可能か」という題の、討論会がありました。その中で、一橋大学の米倉教授は、ベンチャーを育てる仕組みが重要である、と指摘していました。確かに、部品という分野で日本は製造業として世界に冠たる地位を築いたわけです。それから後の、テクノロジーでは、まだ世界をリードするものは、ゲーム機以外では出て来ていません。これから、ゲーム機端末が情報家電の牽引車になるとすれば、可能性は大です。(自動車や、家電の多くは組み立て完成品ですが、この市場を確立したのは、米国や欧州だったので、市場での対立が避けられません)
それでは、なぜ、地域なのかを考えて見たいと思います。

 

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【復刻】 076 夢と行動そしてリスク 19990509

米国の株価がとうとう11000ドルを越えてしまいました。それにつけても、実に元気が良いというのを実感します。なぜだろうかということを、夢の価値を中心に考えてみたいと思います。ベンチャーの動きを見ていると、夢を追っているということと、夢を買う人がいるということを、実感します。どういう事かというと夢を描いて事業を始める人に、投資をする人がいるのです。その中には、自分の多くない収入から投資してベンチャー起業家と一緒に夢を見ようとしている人もいるのです。投資で発生するリスクは、当然投資家が、負うことになります。これは、日本ではほとんど見られないことです。今回は、起業家と投資家を分けて考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 073 データを採るということ 19990404

前回は、結果を評価するということがいかに重要であるかについて、ご説明しました。これは、頭では解っても、具体的にやる場合には大変難しい事だと思います。今回は、その為に何をすることが必要になるかを考えてみたいと思います。その前に、現在日本の置かれた経済状況を振りかえってみて、どのような過去があったかを見てみたいと思います。
日本の製造技術を、世界に冠たるものにしたのは、TQCシステムで、これにより日本の製品は高品質、低価格を成し遂げました。これは1980年代の半ばに、世界の半導体業界を席巻し、あのインテルをして、日本に負けたと言わしめたわけです。今からほんの10数年前のことです。それから、米国は日本に学べということで、産官学挙げてTQCのシステムを学び、経済活力の回復をねらいました。その中に、NPOを積極的に活用する仕組みなど取り入れ、優れた技術、システム、社会制度そしてリーダー達を輩出しました。90年代に入ってからは今や、経済活動では米国の一人勝ちが現実に起こってしまっています。

 

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【復刻】 072 結果をチェックするということ 19990328

前回は、手段と目的を取り違えると、当然結果が大きく狂うということになってくることをご説明したつもりです。すなわち、組織活動を例に取ると、組織の長になるという「目的」を持った人にとって、長になればそれは目的を果たしたことになるのです。それは、その人にとって長になったあと、組織は存在さえすれば良くなる、あるいは自分を長として遇する人々を周りに集めるという行動につながることが多くなります。ですから、組織の目的を明確にすることよりは、自分の長たる時間を長くすることに、腐心することになります。これは、残念ながら、多くの日本の組織が過去にやってきた行動パターンの一つです。今回は、そのような履き違えの目的を設定した時の、修正する方法などを考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 071 目的と手段 19990321

現在、日本の社会を見ているといくつかの混乱が見られます。一つは目的と手段の取り違えです。もう一つは、生きる理由というか、目的のチェックが無いまま社会が出来上がってしまった、ということでしょうか。これは、私自身の反省も含めて考える問題だと思っています。
前者は方法論、到達点として問題で、後者は人として主体的な関わり方に関連が出てきます。
この問題を、一度は考えないと、日本の今の状況を招いた要因を見つけ出すことは出来ないと思いますので、いくつかの例を検証してみたいと思います。

 

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【復刻】 070 戦略的PCバンキング 19990307

米国では、PCバンキングという、家庭にいながらにして、預金口座から各種支払い、振り込みなどができる方式が広まっています。口座や家計管理をするソフトも多く売れていて、Intuitと言う会社のQuickenというソフトは、大ベストセラーになりました。日本でも最近PCバンキングを始める銀行が出て来ています。やり方を比較してみたいと思います。

 

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【復刻】 069 情報の価値 その4 19990214

情報を集める仕組みについて、前回ご説明しました。今回は実際の会社の中で、どのように進められているのかを見たいと思います。これは、必ずしもハイテクの分野でない会社の説明ですので、その点日本でも参考になるところは多いと思います。

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【復刻】 064 情報の集め方 19981220

米国の経済が、未だ勢いを失っていないのと比べて、日本の経済は明確な指針の無いまま活気を失っています。以前、失敗の本質という本を紹介した中で、大本営の行動は、明確な指針を出さずに太平洋戦争を実行してしまったこと、そして、現地はひたすら局地戦で戦うことしか考えていなかったことです。これが、米国の諜報活動によって、日本軍の手の内を読まれながら、ひたすら敗戦へと進んでしまったシナリオです。その時と比べても、現在はあまり変わらないのではないかとさえ見えてきます。あるべき姿の議論が無いまま、対処方のみの対応に追われているからです。今回は、そのなかで情報の持つ役割を考えたいと思います。

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【復刻】 063 信用と信頼 19981205

似た言葉で、意味が違う言葉がいくつかあります(当然ですが)。最近目にする言葉をいくつか比較してみたいと思います。信頼と信用、融資と投資、などです。良く考えると、混同していて判断を誤ることなど、有り得ると思います。

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【復刻】 051 21世紀は低コストの社会 19980906

インターネットを使ってみると、通信の内容にマルチメディアが使えて、しかも国際通信が使えて、電話代は国内料金ということで、通信コストが大幅に下がっているのを感じます。国内の電話料金が高い日本の事情は別として、これだけのインフラが使えるということは、低コストの社会を構成する上で非常に有利な状況になっていると思います。今回は、将来のコストの推移を考え、どうしたら豊かになれるかを考察してみたいと思います。

 

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【復刻】 035 Marketing その2 19980511

先週、マーケティングという言葉についての内容をお送りしましたところ、何人かの方から、「もっとこの件について勉強したいが」というメールをいただきました。浅学非才を省みず、今回はMarketingの現状と今後の展望を、簡単にご報告したいと思います。枠組みと考え方をご理解いただければと考えております。

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【復刻】 079 ヨーロッパのインターネット 19990529

ヨーロッパに出かける機会がありまして、まだ時差ぼけになっていますがドイツとイタリアでインターネットをしようとしてえらく苦労をしました。その顛末を手短にご報告します。

 

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【復刻】 007 多民族都市シリコンバレーの行動様式に学ぶ その2 19971013

何てったって料理はアジア系が一番!
今週は、料理について考察してみたいと思います。私の好みが中心になりますが、ひとまずお読みください。

 

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【復刻】 006 多民族都市シリコンバレーの行動様式に学ぶ その1 19971006

今週は、多民族都市であるシリコンバレーに来ている各民族が、どのようにその民族の生活パターンを反映しながら、生活し、仕事をしているかを見てみたいと思います。もちろん、私が経験したことを中心に考えていますので、奥行きは不足しているのは承知の上です。まずは、家族とビジネスいう観点で各民族を対比しながら述べてみたいと思います。

 

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【復刻】 099 日本の製造業 20000227

日本の製造業について、考えてみました。要は、強いといわれるようになった歴史です。現在からさかのぼると、とても判りやすいと思います。なぜ、品質という基準を世界に入れることができたのか、その時の日本の状況とあわせて考えると、見えてくることがいくつかあると思います。これはそのまま、未来のわれわれにも当てはまると思いますので、まとめてみます。

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【復刻】 096 日本的なものと西洋的なもの その9 19991203

明治は急速に西洋を模倣し始めます。そして、経験者がいないことと、手本が無い事ゆえに、新しい制度や、思想が次々と取り入れられます。それも、今から思えばとんでもない若い人達がリーダーになって進んで行くわけです。この時代の動きを良く示した本は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」ではないかと思います。今回は、個別の論考にあまりこだわらず、明治と昭和とをつないだ考察をしてみたいと思います。この事は、現在の日本の置かれている問題を考える上での一つのヒントになるのではないかと思います。歴史は繰り返されると言う意味ではなく、明治から昭和に来るところでいくつかの忘れ物をしてきたからだと、私は思います。

 

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【復刻】 095 日本的なものと西洋的なもの その8 19991120

大政奉還が、平和裏に行われた陰には薩長連合や勝海舟と西郷隆盛の会見など、一人一人の志と、命を懸けた使命感で、舞台が作られた感じがあります。しかも誰か一人が欠けたら、成立しなかったであろう危うい状況もありました。特に幕末の10年間は本当に、武士階級から天皇を国家の中心とした社会への推移として、実に見事に移り変わった時代だと思います。もちろん、戊辰戦争のような内乱にはなりましたが、それでも国としての大きな動きは、一つ一つ着実に進められて行きました。

 

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【復刻】 094 日本的なものと西洋的なもの その7 19991113

幕末から、明治維新にかけては欧米の市民革命に匹敵する動きがありました。しかも、権力の移転が平和裏に行われたということは、当時の世界の動きの中では、特筆に価するように思います。
そして、そのことを起こすように仕向けたのは、必ずしも権力階層の武士ではなく、志を持った下級武士を商人階級が応援する形をとりました。この時代のことを司馬遼太郎の小説で読むと、とても考えさせられます。特に坂本竜馬の動きを見ていると、個人が持つ力の大きさというのを、改めて感じます。広く情報を集めて世界を知り、そして当時の日本にとって必要なビジョンを描いて、それに合う戦略を立てて、実行するというすがたです。こえこそ現代でも通用する手法だと思いますし、それが現代の「坂本竜馬待望論」につながっていると思います。今回はその当時の構造を解析してみたいと思います。

 

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【復刻】 093 日本的なものと西洋的なもの その6 19991030

幕末の頃の人々の国際社会の情報源は、長崎の出島でした。そこには、オランダ商館が置かれ、唯一の情報はそこから入って来ました。シーボルトや平賀源内などの科学技術や医学に対する知識の整理や、オランダ語の辞典の作成や書籍の翻訳など、限られた枠の中では、相当一生懸命行われていました。これは、昨日「江戸東京博物館」で話を聞き、その証拠の品物を展示品で確認した事ですが、以下のような事がわかりました。

 

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【復刻】 092 日本的なものと西洋的なもの その5 19991016

江戸時代が、人口と生産のバランスの取れた時代で、すでに江戸は、100万都市であったと言う事を確認しました。当時の大名が奨励した、地域産業の振興、田畑の開墾、不作の時は倹約の率先垂範など、今からでも学べる事は沢山あります。(上杉鷹山がビジネス書に出てくるのはその一例です)これは、経済バランスから言うと入るに合わせて出を制すという、バランス管理の問題です。これは、財政管理技術としての面と、産業開発やライフスタイルなどを含めた大名の藩内の政治理念になっていました。結果的には、財を強くしたところが生き残る構図となったわけで、やはり、先立つものは重要な役割を持っています。

 

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【復刻】 091 日本的なものと西洋的なもの その4 19991002

前回は、江戸時代に入る前までの考察をしました。日本人は海洋民族として、倭寇となり東シナ海や、黄海を暴れまわった実績があるところまでを確認しました。今回は、江戸時代の鎖国の周辺と、鎖国の持つ意味を考えてみたいと思います。家康はアジアの国々のほかオランダやメキシコそしてイギリスと通商条約を結んで、貿易を始めています。三代将軍家光の時代に鎖国が行われます。この間、西洋では宗教から科学へと自然科学が芽生えて行ったのに対し日本では、国の中での思想や、芸術そして技術が伸びて行きました。これは、善悪ではなく明らかに文明の進み方の典型なのだと思います。鎖国は歴史年表によると1639-1854まで続いた事になっています。では、この時の日本の社会は、どのような状況だったのか、推定してみたいと思います。

 

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【復刻】 090 日本的なものと西洋的なもの その3 19990925

最近、千年紀(Millennium)という言い方で、今度の2000年以降新しい千年紀になるということが言われています。では、今の千年紀に入る前に何があったのかを見てみると、キリスト教徒の国土回復運動が盛んになり、そしてローマに巡礼をするのが盛んであったとあります。また、神聖ローマ帝国が西暦962年に成立し、僧職と俗の並立制が成立したとあります。それと同じ頃、中国では宋が中国を統一しています。日本では藤原氏の全盛時代で、紫式部や清少納言などの女流文学者の活動が見られたのも、ちょうどこの頃でした。そうやって見ると、前回の千年紀での大きな動きは宗教を含めて思想活動が盛んになった頃なのかもしれません。

 

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【復刻】 089 日本的なものと西洋的なもの その2 19990911

前回は、聖徳太子の時代の、和というところに一つの特徴があることを考察しました。蛇足になりますが、Be OSを開発したGasse氏は、日本のことも詳しいフランス人ですが、「和」では仕事は進まないといって日本の仕事のやり方が、すでに遅れてしまったことを暗に指摘していました。それでは聖徳太子以降の日本の文化はどのように進んで来て、今の日本人に影響を与えたのでしょうか。当時の庶民の考え方は、明確に記録に残っていませんが、残された歴史の跡から推察してみたいと思います。

 

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【復刻】 088 日本的なものと西洋的なもの その1 19990822

世界経済と日本の状況を比べて感じるのですが、日本的なものがすでに世界の各所で取り入れられて来ているということではないかと思います。新しいところから見ると、カンバン方式というのはすでに国際標準の製造工程の物流方式になってしまった感がありますし、企業内集団活動なども米国の企業では、Teamworkという言葉で従業員への教育が進められています。またその反対に経営手法など何時の間にか、国際会計基準がグローバルスタンダードになるという事で日本の企業会計もその中に繰り入れられようとしています。これらを比べる中で、日本(人)の古くからの個性や、創造性というものを見直してみたいと思います。

 

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【復刻】 087 小沢征爾について その5 19990815

小沢征爾についてといいつつ、今日は海外で活躍する日本人について、まとめてみたいと思います。これは、日本人のもつ、国民性が本質的に閉鎖的なのかどうか、ということを検証する事と同じだと思います。私の独断であることをお断りした上で、まとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 086 小沢征爾について その4 19990801

小沢征爾の、最近の活動はいろいろありますが、日本では1992から始まったサイトウキネンフェスティバル松本が定着しています。今年も8/29から9/12まで行われます。
詳しくは  www.icon.pref.nagano.jp/usr/aoba-hotel/saito.htm をご覧ください。今年の目玉オペラは、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」です。
さて、話は変わりますが私が、小沢征爾という人を見ていて思うのは、縁を大切にしているということと、重要なことに集中しているということです。これは、すべて行動でしか証明できないことであり、それを実行し、持続するのは容易なことではありません。

 

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【復刻】 085 小沢征爾について その3 19990718

小沢征爾の件につきましては読者の方々から、リアルな情報を頂きまして、その中味のリアリティーに驚いています。インターネットの持つ瞬時性、グローバリズムが実感できました。ある方からは、若い頃に、ボストンのお寿司屋でアルバイトをしていた時の情報をいただきました。その時に小沢征爾が時々お昼を食べに来たそうです。周囲は彼に静かに食べてもらおうと、気を遣いながら、遠巻きで対応するような状態だったそうです。食べ終わって、帰る時はあの笑顔にななって挨拶をしたそうです。そして、その時に小沢征爾のオーラを感じたそうです。で今回は、小沢征爾の持つオーラあるいはカリスマ性について、考察してみたいと思います。

 

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【復刻】 084 小沢征爾について その2 19990710

前回は、斎藤秀雄と言う小沢征爾の先生についてまとめました。今回は、小沢征爾の家族について、知る範囲でまとめてみたいと思います。小沢征爾は1935年、満州の奉天で生まれています。その時の父親の行動などは、当時の日本人の思想とも深く関わっており、その活動は小沢家の人々との活躍とは今日的に見ると、相反するようなところが見受けられます。いくつか私なりに検証してみたいと思います。

 

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【復刻】 083 小沢征爾について その1 19990626

私はかねがね、小沢征爾という人の行動や、考え方に注目してきました。2002年からウィーン国立歌劇場の音楽総監督の地位を約束されました。ここ10年間空席だった、世界最高峰の指揮者の地位です。彼が自分の道を進んでいることを知るのはとても楽しくまた勇気づけられることが沢山ありました。特に、彼が育ってきた環境や彼自身の周囲の人への思いやりなど、日本人の素晴らしい面や、情熱の為し得る力など一人の人間の素晴らしい生き様を見ることが出来ます。今回、私の知る範囲で小沢征爾とその周りについてまとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 059 日本製品の価格と品質 19981101

品質という話になると、日本の製品は世界一という評判があります。これは、事実でして、現在の日本の製品は、高品質で名前が通っています。たとえば、Consumer Reportという、米国で権威のある消費者、製品評価の雑誌などでも、日本車の評価は、大変高く、信頼性評価などで、エンジン性能や、トランスミッション、電気系統、塗装、エアコンなど16項目にわたって評価しています。その中で、トヨタやホンダの車は、非常に高い品質スコアを獲得しています。この事が価格に反映されて、日本車は高性能、高価格と言う評判を得ています。すなわち、高くても売れる車ができているのです。そして、米国はその秘訣を採り入れるために、輸入車規制を行い、(それを逃れるために日本の自動車メーカーに、組み立てや、部品工場を米国内に作らせ)今や高い品質の車が、日本の会社だけでなく、米国の自動車会社の手によって、米国内でも作られるようになりました。これは、車作りの業界が、地道に品質改良し、手法を確立した成果だと思います。1980年代からの、日本の工業製品の高品質時代を代表していると思います。

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【復刻】 047 日本での夏休み その2 19980810

今度の日本で感じたことをまとめてみます。一部浦島太郎になっているところもあるのが、自分でもおかしくなりました。川がきれいで、緑が濃いというのが自然に対する印象でした。現実生活では銀行のATMは稼働時間が短く、しかも預金している銀行でさえ休日や時間外には手数料を取るなんて、とても使いにくかったです。

 

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【復刻】 046 日本での夏休み その1 19980803

今年は、家族揃って夏休みを日本で過ごす事になりました。私は、仕事で日本に来る事も多かったのですが、子供たちは3年ぶりの日本です。私の講演のツアーに合わせて付き合ってもらって、東京を拠点にして広島、岡山そして京都を中心に日本を回りました。そこで考えた事をまとめてみたいと思います。

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【復刻】 106 仲間作りのすすめ 20000614

米国社会が個人主義社会であるのは間違い無いけれども、それは決して個人の孤立を意味していない。むしろ日本の社会のほうが、個人が孤立している感を受ける。これは地域や友人のネットワークを比較してみると実感する。すなわちこうである。日本の社会の大部分を構成する、サラリーマンの人たちの行動を見ていると、地域や友人ではなく、所属するところに自分の時間を費やしている。今でこそ少なくなったが、バブルのころはそのような人々でにぎわったサービス産業も数多くあった。助け合うことで個人の枠を越えた大きな力が発揮されることはしばしば見出される事実である。今回は、これからの時代に発生するネットワーク型のつながりの中で、個人としての関わり方を考察してみたい。題して、仲間作りのすすめである。

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【復刻】 113 米国独立記念日 20000708

July 4thは米国独立記念日である。この日は、会社は休みであるし、その夜には独立を祝う花火大会もある。今年は、久々にサッカーの試合とその後に続く花火を見に出かけた。この季節、シリコンバレーは薄ら寒い。3週間ほど前に日中の最高気温42℃を記録したが、現在は日中でも20℃程度で朝晩は15℃位だから、長袖がちょうど良い。そんな中、MLS(Measure League Soccer)に出かけた。San Jose Earth Quakeというチームが、地元のプロサッカーチームである。MLSは全部で12チームのリーグで、米国での大人の間の人気はいまいちという感じではあるが、子ども連れのファミリーが数多く観戦に来ていた。一時Earth Quakeにカズが移籍してくるといううわさがあったが、いつのまにか立ち消えになった。チームはオリンピック出場選手を抱えてはいるがレベルはあまり高くはないようだが。試合は、米国国歌の斉唱から始まり、Quakeが押し気味ではあったけれど、Kansas Cityの守備に阻まれ引き分けに終わった。

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【復刻】 065 1998年は希望の始まりの年 19981227

今年一年いろいろな事がありました、そしてわかりました。これは良い事か悪い事かという議論でなく、事実として受け入れるべき事柄ばかりだと思います。私のひとつの信念のようなものとして「人生に無駄な事は起こらない」という言葉があります。これは、誰の言葉かは知りません。でもこの言葉の通りが人生だとすると、毎日毎日がすごく充実してくると思いませんか。そして、今までの自分の人生を振り返ってみた時に、少なくとも今はこの言葉が私には真実なのです。この観点から今年を振り返ってみようと思います。

 

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【復刻】 060 タクシー比較 19981108

米国と日本のサービスを比較する上で、タクシーというのは面白い要素を持っているように思います。ニューヨークと日本の大都会のタクシーの比較をしてみたいと思います。これを選んだ理由はそれ以外に、あまりタクシーに乗る機会が無いからです。

 

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【復刻】 057 ビジネス教育と学校、政府 19981018

米国での、学校教育の中でビジネスを単位に加算するシステムがあります。インターンシップと呼ばれるものですが、なかなか合理的で、しかもビジネススピリットを学にはとても良い機会だと思いました。そして、自分でベンチャービジネスを起こした英国人からは、英国にはもっと違うシステムがあるよとも教えられました。話を聞いてみて思ったのですが、日本の現在の経済的な閉塞状態を打ち破るためには、日本の教育の中にも取り入れられる要素も多々あるのではないかと考えました。

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【復刻】 054 ホームドクターは親切だ 19880927

最近、健康診断でホームドクターのところに行きました。検査の結果、成人病の可能性を指摘されました。血糖値とコレステロールが高いというものです。そこで、さっそく彼に、どうしたらいいのか相談しました。彼は、検査の頻度を上げて、毎月データを取りながら、そのデータに基づいて、具体的なアドバイスをしてくれました。その中で、米国の医療システムについても、見ることが出来ました。ご報告したいと思います。

 

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【復刻】 017 米国のクリスマス休暇とお正月 19971229

今週は、米国の年末年始の休暇についてまとめてみます。一般的な会社では年末年始の休暇は日本のようにはつながっていません。私のところでは、クリスマス休暇は12/24-28までがお休みですが、12/29-31は平常どおり勤務があります。そして、お正月は1/1-4までがお休みになります。1998年は1/3,4が土日になりましたので、つながっていますが、普通の年では1/2までくらいがお正月休みになります。学校は日本と同じように年末年始は通しでお休みです。子供たちの学校は12/20-1/4までがお休みになりました。

 

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【復刻】 016 クリスマス商戦の実態 19971222

今回は米国のクリスマスの実態について、ご報告します。我が家は今年で三回目の米国でのクリスマスを迎えることになります。まだまだわからない事も多いのですが、今年はプレゼントの買い物と、プレゼントの配り方がわかり始めましたので、まとめてみます。

 

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【復刻】 010 ハロウィーンが終わった! 19971103

10/31にハロウィーンが終わりました。もともとはヨーロッパで収穫祭として始まったらしいのですが、米国ではひたすらお祭りに徹しています。10/31は金曜日でもありまして、従業員はほとんどお祭り気分で会社に来ていました。私の会社でも、米国人は率先してハロウィーンの衣装を着けて仕事をしておりました。今回は、米国の中でのハロウィーンのお祭り騒ぎを、伝え聞いた範囲を含めながらご報告します。

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【復刻】 112 シリコンバレーはICで持つ実感 20000701

シリコンバレーは、IC(インド人と中国人)で持つといわれて久しいけれど、確かに、インド人の人々が、最近多く目に付くようになった気がする。以前の職場にも、インド人も中国人もどちらもいたけれど、勉強家だし、能力は高いと思った。そして、自国の歴史に詳しく、両者とも自国は大国であるという自負心は強かったように思う。ちょうど高校の卒業式の時期に、地元のSan Jose Mercury Newsが、優秀な卒業生を紹介している面を見ると、これが、圧倒的にアジア系が多い。アジア人は実に教育熱心だと言うのが良くわかる。

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【復刻】 004 南部とシリコンバレー比較 その3 19970922

シリコンバレーの経済の背景
先週はシリコンバレーで働き、生活する人を人種という観点から見てみました。今週はシリコンバレーの経済的な背景を見てみたいと思います。

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【復刻】 003 南部とシリコンバレー比較 その2 19970915

前回では、地理的な比較をしましたので、今回は人種的の構成比率でシリコンバレーを比べてみたいと思います。南部とシリコンバレーだけですとデータが偏りますので、全米での比較を入れてみたいと思います。手元にあるデータで比べると以下のようになります。

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【復刻】 002 南部とシリコンバレー比較 その1 19970908

以前住んでいた、Charlotteという街は今にして思えば、典型的な南部の街でした。南北戦争では、南軍に属していましたし、プランテーションと呼ばれる奴隷制度のなごりをとどめた広大な農園の跡も残っています。それに対して、シリコンバレーは西部に属する、米国では比較的新しい街になります。ご承知のように、1840年代のゴールドラッシュが、西部への人々の移動をうながしたわけで、それは今からほんの150年ほど前のことです。そして、奇しくもシリコンバレーは、ゴールドラッシュのあった場所とあまり変わらないところにあります。今のところは、引っ越してきてまだ一ヶ月にしかならないので、比較できる範囲は限られますが、私の目から見た南部とシリコンバレーの違いを今回は地理的な要素を中心に比較してみることにします。

 

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