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地域 Archive

【復刻】 123 過去を捨て去ることの必要性と難しさ その 2 20001007

20世紀の後半に発生したソ連の崩壊は、意外な結末だった気がする。共産主義の唱える、資本主義の中での階級対立として捉えた(国際)社会が、固定化されすぎてしまったということである。すなわち時代の変化に伴って資本主義が形態を変えてゆくのに伴い、資本家なる実態が、単なる資本に基づいた支配階級という固定化したものでなくなってしまったところが、共産主義者の見誤りの一番のキーポイントだった気がする。要するに、共産主義の基本概念が(経済原理だけに基づいたために)空洞化してしまったということである。それに引き換え、共産主義自身といえば、人間の本質が変わったのではなく、古来からの人間の性(さが)である理論よりも利に敏い人々を輩出したし、人民のためといいつつ、官僚機構は歴然として、権力をもって君臨した。これが、経済原理とは別のところで着実に変化し、人類の大きな流れである自由・平等への動きに逆行し、人々から見放されたということである。しかしこれは対立が解消されたということではなく、共産主義が指摘していた構造は、すでに実体がないものに変化していたということである。すなわち、動いている社会は時々刻々変化をしているということである。これからの社会もこのように、新しい動きが出てきては、旧来のものと突き合わせることにより、相互に切磋琢磨しつつ、かつ淘汰が行われる社会になるに違いない。

 

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【復刻】 120 Topというもの 20000916

シドニーオリンピックが始まった。このWeeklyも実は、1996年のアトランタオリンピックが終了してから、最初はCharlotte Weeklyという、米国文化、習慣の紹介レポートのようなものから始まったわけだから、かれこれ4年経ったというわけである。当時のレポートもいつか紹介できる機会があると思うが、時は着実に経っているのを感じる。オリンピックは世界各国から、Topのプレーヤー達が集い、世界一を争うわけであるから、文字通り実力のTop争いが、目的であり、そこでの勝者はTop中のTopとなる。これを、ついつい事業のTopや他のスポーツのTopと比較したくなる。ここでは、閉鎖系社会のTopとオープン系の社会との比較で考えてみたい。

 

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【復刻】 104 帰属と自立 20000422

人間の心理や行動のなかで、帰属ということがとても大きな意味を持つことに気がつく。これは、民族によりパターンは異なるかもしれないが、ひとたび帰属が決まると、人間は、個人のときにはしないような奇妙な行動をとることがある。集団意識と呼ぶのか、帰属意識と呼ぶのか学問体系的なことは私には良くわらないが、場合によると同じ民族が東と西、北と南に別れてしまったばかりに、それまでは仲間であったはずの、お互いが戦争をしたりするし、幾つかの組織では社会的には認められないような行動をしている。政治や行政など、集団になっていると世間のルールと内部のルールとが一致しないことすら起こっている。これについては、所詮組織とはそんなものさ、と言う片付け方ではなく、自立という観点から考えてみたい。

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【復刻】 102 第六感なるもの 20000404

前回は、アナログとデジタルということで、人間はデジタルという要因から成り立っているということを述べたが、デジタルの認知系とは別なのかどうかわからないけれど、無意識のうちにデータ処理をして、ある決断や、判断をするということが経験的に良くあるように思う。もともと、人間の行動や
思考は必ずしもロジカルではない。振り返ってみるとなぜあんな理屈に合わなかったことをあの時してしまったのだろうか、なぜ右に行くはずの道を左に行ったのだろうか、など日常的な事柄では数多くあるように思う。私などなぜこんなにPCを買ってしまったのだろうかと、狭い部屋に並んだマシンを眺めてそう思う。これは、判断がロジックばかりでは成り立っていないということから由来していると思う。その中で、第六感なる多分人間だけがもつ、判断ルールを考えてみたい。先ほどあげた例は、第六感と言うよりは「ぼんやり」に近いけれど、人間の行動様式を考える上では第六感も重要な存在だと考えられる。

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【復刻】 081 リーダーとボス 19990612

現在の日本の経済状況を見ていて、以前日経連の会長をしていた、故鈴木永二氏の言葉を思い出します。リーダーとボスの差についての見解です。今から15年以上前になると思いますが、鈴木氏は当時、日本には、リーダーが不在である、いるのはボスばかりである、と喝破されました。その頃の私はあまりその意味が理解できていませんでした。しかし、現在考えると、素晴らしい見解だと思います。私たちは、ともすればリーダーとボスを同じような意味で考えがちです。今後、世界の中での日本の役割を考えると、ボスだけでは世の中が進まないことが分かります。今回はその点について考察したいと思います。

 

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【復刻】 080 地域とインターネット 19990606

地域における、産業活動はどのようなものが良いのか、いろいろな国のものを比べてみているのですが、どうもキーワードは地域という考え方ではないかと思い始めました。ヨーロッパでも多くの都市は、その中に事業体や生活の場を持ち、地域としての活動をしながら、事業を進めるという形でした。とくに、古い建物(500年以上のものもかなりあります)を生かしながら、地域として生活の場を提供しているのは印象的でした。歴史は新しいですが、地域でビジネスと言う意味ではシリコンバレーでも同じだと思いました。すなわち、企業はまず地元で事業を進めます。

都市でも、東京やNYCやLondonのように、大きな都市であるがゆえに、人々が仕事をする場所と、住んでいる場所とが大きく離れている形態があります。仕事をする人、そこで生活する人、そして、事業活動をする人の3者にとって、どのような仕組みが良いのかを考えてみたいと思います。

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【復刻】 077 地域と事業 19990615

シリコンバレーだけでなく、米国は地域での行政の活動や企業の活動、ひいてはプロスポーツの応援まで地元をキーワードの動いているところが多いです。地域振興策を行政も、企業も住民も一体となって行う場合が良く見られます。シリコンバレーはその中の一つであり、その取り進め方が、21世紀の、共生型ビジネスモデルといわれる所以です。先日、NHKのBS-1で「ベンチャー立国は可能か」という題の、討論会がありました。その中で、一橋大学の米倉教授は、ベンチャーを育てる仕組みが重要である、と指摘していました。確かに、部品という分野で日本は製造業として世界に冠たる地位を築いたわけです。それから後の、テクノロジーでは、まだ世界をリードするものは、ゲーム機以外では出て来ていません。これから、ゲーム機端末が情報家電の牽引車になるとすれば、可能性は大です。(自動車や、家電の多くは組み立て完成品ですが、この市場を確立したのは、米国や欧州だったので、市場での対立が避けられません)
それでは、なぜ、地域なのかを考えて見たいと思います。

 

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【復刻】 075 戦略的営業時間と、サービス的営業時間 19990425

米国での、お店の営業は戦略的に(売り上げ最大を目指して)展開されます。はじめにびっくりしたのは、朝7時からやっているお店があるのと、店の支店ごとに営業日や、営業時間が異なっているのです。そして、図書館サービスなどは、夕方会社から帰った人でも利用できるように、夜9時まであいています。今回は、戦略的な営業時間と、サービス的な営業時間を比較してみたいと思います。

 

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【復刻】 071 目的と手段 19990321

現在、日本の社会を見ているといくつかの混乱が見られます。一つは目的と手段の取り違えです。もう一つは、生きる理由というか、目的のチェックが無いまま社会が出来上がってしまった、ということでしょうか。これは、私自身の反省も含めて考える問題だと思っています。
前者は方法論、到達点として問題で、後者は人として主体的な関わり方に関連が出てきます。
この問題を、一度は考えないと、日本の今の状況を招いた要因を見つけ出すことは出来ないと思いますので、いくつかの例を検証してみたいと思います。

 

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【復刻】 069 情報の価値 その4 19990214

情報を集める仕組みについて、前回ご説明しました。今回は実際の会社の中で、どのように進められているのかを見たいと思います。これは、必ずしもハイテクの分野でない会社の説明ですので、その点日本でも参考になるところは多いと思います。

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【復刻】 064 情報の集め方 19981220

米国の経済が、未だ勢いを失っていないのと比べて、日本の経済は明確な指針の無いまま活気を失っています。以前、失敗の本質という本を紹介した中で、大本営の行動は、明確な指針を出さずに太平洋戦争を実行してしまったこと、そして、現地はひたすら局地戦で戦うことしか考えていなかったことです。これが、米国の諜報活動によって、日本軍の手の内を読まれながら、ひたすら敗戦へと進んでしまったシナリオです。その時と比べても、現在はあまり変わらないのではないかとさえ見えてきます。あるべき姿の議論が無いまま、対処方のみの対応に追われているからです。今回は、そのなかで情報の持つ役割を考えたいと思います。

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【復刻】 062 集団行動について 19981129

私は、歴史はあまり詳しくないのですが、最近、江戸時代から明治時代にかけての小説などを集中的に読んでみて、幕末と言う時代の閉塞状況や、明治と言う時代のもつ伸びやかさを随分感じることが出来ました。とはいうものの、大部分が司馬遼太郎の本によるものですから、必ずしも史実ではないのかも知れませんが。私は、20年ほど前に「忠臣蔵」が嫌いになりました。理由は割と簡単です。間違った行動をした上司に、忠誠を尽くして、人を殺して、その後みずからも命を絶つと言う行動が不思議になったからです。そして、「坂の上の雲」にも出てくる、乃木大将の203高地攻撃の愚かさは、トップの指導、あるいは行動で、とんでもない犠牲や無駄が出てくることを示しています。それを言ったら、歌舞伎も六本木も面白くなくなるかもしれませんが、少しまとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 079 ヨーロッパのインターネット 19990529

ヨーロッパに出かける機会がありまして、まだ時差ぼけになっていますがドイツとイタリアでインターネットをしようとしてえらく苦労をしました。その顛末を手短にご報告します。

 

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【復刻】 074 日本の情報化度とアジアの発展 19990411

日本の状況で、いくつか気になることがあります。一つは、労働生産性が先進諸国の中で低いということと、情報化度というIDCでの指標で、一昨年は世界第四位だった日本は、昨年は第九位へと後退しています。(www.idc.com ) 
Network Solution社の調査では、ドメイン名の登録数では一昨年9位から、今年は11位へと後退しています。 (http:/www.netsol.com/news/pr_19990112b.html)
これは、単純に景気の後退という事を原因にすることもこともできるのですが、どこ国が伸びているのかをデータで眺めて、考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 007 多民族都市シリコンバレーの行動様式に学ぶ その2 19971013

何てったって料理はアジア系が一番!
今週は、料理について考察してみたいと思います。私の好みが中心になりますが、ひとまずお読みください。

 

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【復刻】 099 日本の製造業 20000227

日本の製造業について、考えてみました。要は、強いといわれるようになった歴史です。現在からさかのぼると、とても判りやすいと思います。なぜ、品質という基準を世界に入れることができたのか、その時の日本の状況とあわせて考えると、見えてくることがいくつかあると思います。これはそのまま、未来のわれわれにも当てはまると思いますので、まとめてみます。

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【復刻】 096 日本的なものと西洋的なもの その9 19991203

明治は急速に西洋を模倣し始めます。そして、経験者がいないことと、手本が無い事ゆえに、新しい制度や、思想が次々と取り入れられます。それも、今から思えばとんでもない若い人達がリーダーになって進んで行くわけです。この時代の動きを良く示した本は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」ではないかと思います。今回は、個別の論考にあまりこだわらず、明治と昭和とをつないだ考察をしてみたいと思います。この事は、現在の日本の置かれている問題を考える上での一つのヒントになるのではないかと思います。歴史は繰り返されると言う意味ではなく、明治から昭和に来るところでいくつかの忘れ物をしてきたからだと、私は思います。

 

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【復刻】 095 日本的なものと西洋的なもの その8 19991120

大政奉還が、平和裏に行われた陰には薩長連合や勝海舟と西郷隆盛の会見など、一人一人の志と、命を懸けた使命感で、舞台が作られた感じがあります。しかも誰か一人が欠けたら、成立しなかったであろう危うい状況もありました。特に幕末の10年間は本当に、武士階級から天皇を国家の中心とした社会への推移として、実に見事に移り変わった時代だと思います。もちろん、戊辰戦争のような内乱にはなりましたが、それでも国としての大きな動きは、一つ一つ着実に進められて行きました。

 

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【復刻】 094 日本的なものと西洋的なもの その7 19991113

幕末から、明治維新にかけては欧米の市民革命に匹敵する動きがありました。しかも、権力の移転が平和裏に行われたということは、当時の世界の動きの中では、特筆に価するように思います。
そして、そのことを起こすように仕向けたのは、必ずしも権力階層の武士ではなく、志を持った下級武士を商人階級が応援する形をとりました。この時代のことを司馬遼太郎の小説で読むと、とても考えさせられます。特に坂本竜馬の動きを見ていると、個人が持つ力の大きさというのを、改めて感じます。広く情報を集めて世界を知り、そして当時の日本にとって必要なビジョンを描いて、それに合う戦略を立てて、実行するというすがたです。こえこそ現代でも通用する手法だと思いますし、それが現代の「坂本竜馬待望論」につながっていると思います。今回はその当時の構造を解析してみたいと思います。

 

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【復刻】 092 日本的なものと西洋的なもの その5 19991016

江戸時代が、人口と生産のバランスの取れた時代で、すでに江戸は、100万都市であったと言う事を確認しました。当時の大名が奨励した、地域産業の振興、田畑の開墾、不作の時は倹約の率先垂範など、今からでも学べる事は沢山あります。(上杉鷹山がビジネス書に出てくるのはその一例です)これは、経済バランスから言うと入るに合わせて出を制すという、バランス管理の問題です。これは、財政管理技術としての面と、産業開発やライフスタイルなどを含めた大名の藩内の政治理念になっていました。結果的には、財を強くしたところが生き残る構図となったわけで、やはり、先立つものは重要な役割を持っています。

 

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【復刻】 091 日本的なものと西洋的なもの その4 19991002

前回は、江戸時代に入る前までの考察をしました。日本人は海洋民族として、倭寇となり東シナ海や、黄海を暴れまわった実績があるところまでを確認しました。今回は、江戸時代の鎖国の周辺と、鎖国の持つ意味を考えてみたいと思います。家康はアジアの国々のほかオランダやメキシコそしてイギリスと通商条約を結んで、貿易を始めています。三代将軍家光の時代に鎖国が行われます。この間、西洋では宗教から科学へと自然科学が芽生えて行ったのに対し日本では、国の中での思想や、芸術そして技術が伸びて行きました。これは、善悪ではなく明らかに文明の進み方の典型なのだと思います。鎖国は歴史年表によると1639-1854まで続いた事になっています。では、この時の日本の社会は、どのような状況だったのか、推定してみたいと思います。

 

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【復刻】 090 日本的なものと西洋的なもの その3 19990925

最近、千年紀(Millennium)という言い方で、今度の2000年以降新しい千年紀になるということが言われています。では、今の千年紀に入る前に何があったのかを見てみると、キリスト教徒の国土回復運動が盛んになり、そしてローマに巡礼をするのが盛んであったとあります。また、神聖ローマ帝国が西暦962年に成立し、僧職と俗の並立制が成立したとあります。それと同じ頃、中国では宋が中国を統一しています。日本では藤原氏の全盛時代で、紫式部や清少納言などの女流文学者の活動が見られたのも、ちょうどこの頃でした。そうやって見ると、前回の千年紀での大きな動きは宗教を含めて思想活動が盛んになった頃なのかもしれません。

 

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【復刻】 089 日本的なものと西洋的なもの その2 19990911

前回は、聖徳太子の時代の、和というところに一つの特徴があることを考察しました。蛇足になりますが、Be OSを開発したGasse氏は、日本のことも詳しいフランス人ですが、「和」では仕事は進まないといって日本の仕事のやり方が、すでに遅れてしまったことを暗に指摘していました。それでは聖徳太子以降の日本の文化はどのように進んで来て、今の日本人に影響を与えたのでしょうか。当時の庶民の考え方は、明確に記録に残っていませんが、残された歴史の跡から推察してみたいと思います。

 

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【復刻】 047 日本での夏休み その2 19980810

今度の日本で感じたことをまとめてみます。一部浦島太郎になっているところもあるのが、自分でもおかしくなりました。川がきれいで、緑が濃いというのが自然に対する印象でした。現実生活では銀行のATMは稼働時間が短く、しかも預金している銀行でさえ休日や時間外には手数料を取るなんて、とても使いにくかったです。

 

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【復刻】 022 シリコンバレーの中の日本 19980202

シリコンバレーに来て、はや6ヶ月がたちました。ようやく、近所のこともわかり始めましたので、日本人がどのように関わっているか見えてきました。経験をもとに、まとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 113 米国独立記念日 20000708

July 4thは米国独立記念日である。この日は、会社は休みであるし、その夜には独立を祝う花火大会もある。今年は、久々にサッカーの試合とその後に続く花火を見に出かけた。この季節、シリコンバレーは薄ら寒い。3週間ほど前に日中の最高気温42℃を記録したが、現在は日中でも20℃程度で朝晩は15℃位だから、長袖がちょうど良い。そんな中、MLS(Measure League Soccer)に出かけた。San Jose Earth Quakeというチームが、地元のプロサッカーチームである。MLSは全部で12チームのリーグで、米国での大人の間の人気はいまいちという感じではあるが、子ども連れのファミリーが数多く観戦に来ていた。一時Earth Quakeにカズが移籍してくるといううわさがあったが、いつのまにか立ち消えになった。チームはオリンピック出場選手を抱えてはいるがレベルはあまり高くはないようだが。試合は、米国国歌の斉唱から始まり、Quakeが押し気味ではあったけれど、Kansas Cityの守備に阻まれ引き分けに終わった。

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【復刻】 060 タクシー比較 19981108

米国と日本のサービスを比較する上で、タクシーというのは面白い要素を持っているように思います。ニューヨークと日本の大都会のタクシーの比較をしてみたいと思います。これを選んだ理由はそれ以外に、あまりタクシーに乗る機会が無いからです。

 

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【復刻】 058 米国西海岸での制服 19981025

シリコンバレー周辺は、通勤にもカジュアルな服装が多く、スーツ姿の人達は、セールスパーソンや、銀行員など、限られた職種でしか見られないように思います。しかし、スーパーや宅配便あるいは、ホテル、ハンバーガーショップのような、お客と直接接する小売では、制服が目立ちます。この事は、スーツ姿が少ないことと重ねあわせると、私にはやや不思議な気がします。本来、私服が好きな国民なはずですが、制服をどのように位置づけて生活しているのかを見てみたいと思います。

 

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【復刻】 055 日米セキュリティー比較 19981004

米国で、高校生のライフル乱射事件があったり、日本で毒入りカレーライスとか、毒入り缶飲料などが出回って、実際に少なからず犠牲者が出ています。社会的な観点からすると、住みにくいことですし、それを防ぐためにはコストもかかります。そうは言うものの、Fフクヤマも、20世紀は、民主主義にならざるを得ないという結論が出た世紀であると、強調しています。今回は、そのような身近な安全を考える上で、セキュリティーという観点から、日米比較をしてみたいと思います。

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【復刻】 052 携帯電話とクレジットカード 19980913

日本で動き回ることも多くなりまして、携帯電話を買うことになりました。しかしこれが、もう大変。
手元にあるのは、パスポート、期限の切れた免許証、クレジットカード、どれもが日本での要件を満たさないのです。特に、最大手のN社の携帯電話は、ガードが固く、私はお客さんなのに、電話一台買うのにこんな事をしてまで保証確認が必要なのですか?と叫んでしまいそうになりました。

 

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【復刻】 049 小売りについて考える 19980624

最近、シリコンバレーで展開していた日本から進出したパソコンショップが、小売り部門を閉鎖する事態が発生しました。時々、日本語のソフトや雑誌などを購入したり、重宝していました。無くなってしまうと、不便になるので困る事もあるのですが、いろいろな面で小売りというビジネスを考えさせられました。米国の小売りにしても、今後の成長を疑問視する考え方も出てきています。今回の件とあわせて、考察してみたいと思います。

 

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【復刻】 040 フィットネスとラニーニャ 19980615

今日は、最近はじめたフィットネスについて、ご報告します。実は、今年の3月からある種のダイエットをはじめまして、現在9Kgの減量を達成しました。それに合わせて、以前からやっていたジョギングのほかに、フィットネスなどもはじめました。シリコンバレーの中で生活する人達の健康管理という観点から、感じたことなどまとめてみます。

 

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【復刻】 026 ワイナリーで考えたこと 19980309

先週の週末は、シリコンバレーから、北に1時間ほど行ったにあるNapa Valleyという、カリフォルニアワインの産地に行きました。今回は日ごろから苦労をかけている家内に、18回目の結婚記念日のお祝いをかねてゆっくりしてもらおうと、1泊で出かけました。本当は熱気球に乗って、空中散歩をしたかったのですが、早朝の天気が不良で、飛行は中止になってしまいました。しかし、ワイナリーに出かけて、いろいろなワインを試飲したり、温泉に入ってゆっくりしました。ここで考えたことなどご報告したいと思います。

 

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【復刻】 025 シリコンバレーにも春が来た! 19980302

3月に入りましたが、皆様方の春はいかがでしょうか。こちらシリコンバレーも、ようやくカリフォルニアらしい太陽が出始めました。梨の花、木蓮の花も終わり、現在は桜が咲いています。今年の冬は、あのエルニーニョのおかげで、雨の日ばかりでした。サンフランシスコを中心とした、北カリフォルニアは比較的被害は少なかったですが、浸水だけでなく、土砂崩れなどが発生しました。身近では特に大きな被害にはあいませんでした。しかしTVや新聞の報道によれば、ロスアンゼルスを中心とする、南カリフォルニア一帯は、かなりの被害が出たようです。今回は、米国の庶民はそのような悪天候の冬をどのように過ごしてきたかを、まとめてみます。

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【復刻】 0021 フットボールというスポーツ 19980126

今日は、スーパーボウルの日です。これは、米国で一番人気のあるプロフットボールのチャンピオンを決める試合の日です。昨年の8月から始まったシーズンでナショナルリーグとアメリカンリーグを勝ち残ってきたチーム同士が、全米ナンバーワンをかけて対決します。今年は、グリーンベイ・パッカーズとデンバー・ブロンコスが戦いました。結果はデンバーが31-24でグリーンベイを破り、スーパーボウル初優勝を飾りました。日本でも、最近はフットボールの試合が頻繁に開かれるようになってきましたので、ずいぶん浸透してきているのではないかと思います。今回は日本のプロスポーツと比較したり、文化としての背景を考察してみたいと思います。


 

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【復刻】 020 家の子供が、「いじめ」にあった! 19980119

今週は、昨年暮れにあった、我が家の子供に対する、中学校での「いじめ」事件について報告します。

 

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【復刻】 019 米国の気概 19980112

米国でベンチャーと騒がれていますが、新しいビジネスが沢山出てくるところまではわかりますが、成功する会社は2-3%であると言われています。結果として成功したビジネスを見ていると、内容もさる事ながら、人間的な要素が深く関わっているような気がします。その一つが創業者の気概です。新しいビジネスの種を育てつづけるために、気概と言うものが必要になってきて、その気概が仲間を集めてビジネスを広げて行くと言うのが成功した会社の共通パターンのような気がします。米国での個人は、マイペースで動くように見えます。しかし、ひとたびビジネスと言う点で見ると、そのスピードは驚くべきものがあります。今週はいくつか気概について気のついた事をまとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 018 シリコンバレーの大晦日と年明け 19980106

Lafayette Dr. Digital Weekly
1998年01月05日号           通巻第18号

皆様、あけましておめでとうございます。今年も精一杯、現地、現物の新鮮な情報をお届けしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて、今週は大晦日と新年についての状況をご報告いたします。
大晦日は、普通の日です。仕事もありますし次の日が休みと言う事では、金曜日に近いかもしれません。仕事は終わり、いったん家に帰りますと人によってはカウントダウンの準備に入ります。
それは、街に出ていってレストランでの食事であったり、ディスコのパーティであったりいろいろです。さすがにこの時ばかりはレストランには予約なしでは入れないところが多いです。しかも特別メニューのところも多く商売としては掻き入れ時になります。

 

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【復刻】 017 米国のクリスマス休暇とお正月 19971229

今週は、米国の年末年始の休暇についてまとめてみます。一般的な会社では年末年始の休暇は日本のようにはつながっていません。私のところでは、クリスマス休暇は12/24-28までがお休みですが、12/29-31は平常どおり勤務があります。そして、お正月は1/1-4までがお休みになります。1998年は1/3,4が土日になりましたので、つながっていますが、普通の年では1/2までくらいがお正月休みになります。学校は日本と同じように年末年始は通しでお休みです。子供たちの学校は12/20-1/4までがお休みになりました。

 

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【復刻】 016 クリスマス商戦の実態 19971222

今回は米国のクリスマスの実態について、ご報告します。我が家は今年で三回目の米国でのクリスマスを迎えることになります。まだまだわからない事も多いのですが、今年はプレゼントの買い物と、プレゼントの配り方がわかり始めましたので、まとめてみます。

 

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【復刻】 014 あるクリスマスパーティ 19971208

今週は、私が参加したクリスマスパーティのご報告をします。

ランチタイムのクリスマスパーティ
今年の会社主催のクリスマスパーティは、会社の近くのホテルで開かれました。今日は金曜日です。時間は11:00から13:30までのランチパーティ方式です。私の所は、事業所で製造もしていますので、日ごろ顔を合わせることが少ない、オペレーターの人もたくさん参加します。今回は事業所員の95%が参加して、100名ほどのパーティになりました。私たちは、会社から4人で車を乗り合わせてホテルまで行きました。ホテルのロビーにはきれいにクリスマスツリーの飾り付けがしてあって、クリスマスの雰囲気にあふれていました。準備された部屋に行くと、各自で飲み物とオードブルをとりながら、テーブルごとに集まって話をしていました。(飲み物はすべてアルコールは含まれません)そんな雰囲気の中で、パーティは始まりました。

 

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【復刻】 013 子供のスポーツ活動参加記録 19971201

今週は、子供の地域活動のうちスポーツに関する参加体験をご報告します。
内容は、子供の参加ではなく、「親」の参加という視点です。我が家の二人の男の子はどちらも
サッカーのクラブに入っています。上の子はハイスクール(高校)のクラブ、下の子は地域のクラブです。どちらも秋のシーズンですので毎週試合があります。平日は練習か試合、土曜日は必ず試合という感じで、週末になると親は二人の送り迎えと試合の応援で、てんてこまいの忙しさになります。とりわけ、日ごろ主担当で送迎の任務をしてくれる家内が、11月の半ばに10日ほどテニスの試合で日本に行ってしまいました。その間の子供のスポーツ活動を支援するのは、私しかいません。この機会に、じっくりと活動内容を見ることができましたので、直接情報をお伝えします。

 

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【復刻】 010 ハロウィーンが終わった! 19971103

10/31にハロウィーンが終わりました。もともとはヨーロッパで収穫祭として始まったらしいのですが、米国ではひたすらお祭りに徹しています。10/31は金曜日でもありまして、従業員はほとんどお祭り気分で会社に来ていました。私の会社でも、米国人は率先してハロウィーンの衣装を着けて仕事をしておりました。今回は、米国の中でのハロウィーンのお祭り騒ぎを、伝え聞いた範囲を含めながらご報告します。

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【復刻】 009 サマータイムが終わった! 19971027

やっとサマータイムが終わりました。今日からは、時間を遅らせて生活できます。
昨日までは朝7時でも、まだ暗かったのですが、今日からは昨日の朝8時が今日の朝7時となり随分と明るくなりました。日本では経験しなかったサマータイムについて、いくつか気のついたことをご報告します。

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【復刻】 112 シリコンバレーはICで持つ実感 20000701

シリコンバレーは、IC(インド人と中国人)で持つといわれて久しいけれど、確かに、インド人の人々が、最近多く目に付くようになった気がする。以前の職場にも、インド人も中国人もどちらもいたけれど、勉強家だし、能力は高いと思った。そして、自国の歴史に詳しく、両者とも自国は大国であるという自負心は強かったように思う。ちょうど高校の卒業式の時期に、地元のSan Jose Mercury Newsが、優秀な卒業生を紹介している面を見ると、これが、圧倒的にアジア系が多い。アジア人は実に教育熱心だと言うのが良くわかる。

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【復刻】 050 考えたことを書いていたらもう通巻第50号 19980831

このWeeklyも通巻第50号になりました。以前書いていたWeeklyも50号でしたから、かれこれ100週間にわたって書き続けたことになります。なぜ書き続けているか、ということを自分でも振り返ってみました。原点は、ある種のカルチャーショックであったと言えると思います。そして、インターネットをいろいろ覗いてみて、ホームページを更新することがその存在を継続させる、大きな要素であることがわかりました。そこで、これからのインターネットの世界に、自分としてどこまでできるか、試行錯誤してみたのがこのWeeklyです。書く事自身は、それほど苦になりませんが、今後どのように方向づけて行くのか、考え続けています。その思考の中味として今回は、私がWeeklyを継続する原点について、すこしまとめてみたいと思います。

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【復刻】 044 Gold Rushとシリコンバレー 19980713

1848年は、カリフォルニアに金が発見された年です。それから、49ers(フォーティーナイナーズ)と呼ばれる人達が次々と、集まりGold Rushとなったわけです。その時代日本はといえば、徳川家慶が将軍の時代で、アメリカ、イギリス船が続々と日本にやって来ていました。当時の米国はといえば、米墨戦争が終わり、カリフォルニアを米国の領土としたばかりでした。ヨーロッパといえば、フランスの二月革命が発生したり、マルクスの共産党宣言も発表された年でもあります。調べてみると、なかなか世界的にも変化の激しい年であった事がわかります。

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【復刻】 015 シリコンバレービジネスと気候の関連 19971215

シリコンバレーに8月に引っ越してきてから、まだ4ヶ月しかたっていないのですが、以前住んでいた街と比べて気候はぜんぜん違うというのが実感です。8月から10月一杯までは、雨が降ったという記憶はほとんど無いのですが、11月に入ってからは、逆に天気の日の記憶が少なく、やや戸惑いを感じています。今日も夜半まで雨が降った後、今はどんよりとした天気になっています。

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【復刻】 004 南部とシリコンバレー比較 その3 19970922

シリコンバレーの経済の背景
先週はシリコンバレーで働き、生活する人を人種という観点から見てみました。今週はシリコンバレーの経済的な背景を見てみたいと思います。

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【復刻】 003 南部とシリコンバレー比較 その2 19970915

前回では、地理的な比較をしましたので、今回は人種的の構成比率でシリコンバレーを比べてみたいと思います。南部とシリコンバレーだけですとデータが偏りますので、全米での比較を入れてみたいと思います。手元にあるデータで比べると以下のようになります。

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【復刻】 002 南部とシリコンバレー比較 その1 19970908

以前住んでいた、Charlotteという街は今にして思えば、典型的な南部の街でした。南北戦争では、南軍に属していましたし、プランテーションと呼ばれる奴隷制度のなごりをとどめた広大な農園の跡も残っています。それに対して、シリコンバレーは西部に属する、米国では比較的新しい街になります。ご承知のように、1840年代のゴールドラッシュが、西部への人々の移動をうながしたわけで、それは今からほんの150年ほど前のことです。そして、奇しくもシリコンバレーは、ゴールドラッシュのあった場所とあまり変わらないところにあります。今のところは、引っ越してきてまだ一ヶ月にしかならないので、比較できる範囲は限られますが、私の目から見た南部とシリコンバレーの違いを今回は地理的な要素を中心に比較してみることにします。

 

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