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インターネット Archive
【復刻】 109 ロジスティックスの重要性 20000610
ロジスティックスは、兵站(へいたん)とか訳されるが、今だなじみが薄い言葉である。最近では物流という言葉の意味でも使われることがある。前線に物資や兵員を補給するシステムを指し示す言葉である。歴史を振り返れば、太平洋戦争で日本軍と米軍の戦争行動の大きな違いはロジスティックスにあったと思うしもっとさかのぼれば、元寇のときにも元軍は単身日本に攻め込んできた。背後に補給システムが無いから、元軍は日本に上陸したとしても、戦いを続けることは不可能であったと思う。このように補給ということを取り上げてみると、ロジスティックスというのは、生死を決する重要な事柄のひとつである。Net時代にはどのように考えるのか、考察してみたい。筆者は戦争肯定者ではないが、戦争で説明するのが最もわかりやすいので、それでたとえてみたい。
【復刻】 098 目利きと、プロ 20000220
米国の株式市場を見ていると、良くもまあ高い株価を維持できるものだと感心します。それをネットバブルと呼ぶ人達も、少なからずいます。今回は、なぜ米国がこのような経済活性化を成し遂げたのかを見たいと思います。特にシリコンバレーは21世紀型ビジネスモデルとして起業の創出に大きな役割を果たしています。それをつきつめてゆくと、個性の尊重が大きな役割を果たしている事がわかります。これを、検証してみたいと思います。日本でも、思想としてはなかなか面白いものがある事も、あわせて検討してみたいと思います。
【復刻】 080 地域とインターネット 19990606
地域における、産業活動はどのようなものが良いのか、いろいろな国のものを比べてみているのですが、どうもキーワードは地域という考え方ではないかと思い始めました。ヨーロッパでも多くの都市は、その中に事業体や生活の場を持ち、地域としての活動をしながら、事業を進めるという形でした。とくに、古い建物(500年以上のものもかなりあります)を生かしながら、地域として生活の場を提供しているのは印象的でした。歴史は新しいですが、地域でビジネスと言う意味ではシリコンバレーでも同じだと思いました。すなわち、企業はまず地元で事業を進めます。
都市でも、東京やNYCやLondonのように、大きな都市であるがゆえに、人々が仕事をする場所と、住んでいる場所とが大きく離れている形態があります。仕事をする人、そこで生活する人、そして、事業活動をする人の3者にとって、どのような仕組みが良いのかを考えてみたいと思います。
【復刻】 069 情報の価値 その4 19990214
情報を集める仕組みについて、前回ご説明しました。今回は実際の会社の中で、どのように進められているのかを見たいと思います。これは、必ずしもハイテクの分野でない会社の説明ですので、その点日本でも参考になるところは多いと思います。
【復刻】 068 情報の価値 その3 19990124
Lafayette Dr. Digital Weekly
19990124 通巻第68号
今回は、情報を価値に変える仕組みを考えてみたいと思います。今まで情報は独占するところに価値があったのですが、インターネットや個人の意識の変化で、オープンな情報を早くビジネスにつなげることが、世界の主流になってきました。それを米国がどのような仕組みにしているかを眺めてみたいと思います。私の考えも入っていますので、ご了解ください。
【復刻】 067 情報の価値 その2 19990117
前回は、情報のコストを中心に情報をお送りしましたが、今回は情報の活用について、ご説明したいと思います。情報の価値は、使いこなしから生まれると言うことです。当たり前なのですが、意外と日本の社会では理解されていないのではないかと思うことがあります。
【復刻】 066 情報の価値 その1 19990110
NYダウの株価が再び最高値を更新しました。この株高はバブルではないかという日本からの言葉が、どうも的を得ていないように思えます。この理由を考えてみているのですが、情報ということに関して米国での利用のされ方と、日本で考えていることとが大きく違うことが原因ではないかと思えるようになりました。これを、ビジネスに関与する部分から解析してみたいと思います。まずはコストという今やグローバルな視点でものを考える時に最重要な要因とそのインパクトを考えてみたいと思います。
【復刻】 064 情報の集め方 19981220
米国の経済が、未だ勢いを失っていないのと比べて、日本の経済は明確な指針の無いまま活気を失っています。以前、失敗の本質という本を紹介した中で、大本営の行動は、明確な指針を出さずに太平洋戦争を実行してしまったこと、そして、現地はひたすら局地戦で戦うことしか考えていなかったことです。これが、米国の諜報活動によって、日本軍の手の内を読まれながら、ひたすら敗戦へと進んでしまったシナリオです。その時と比べても、現在はあまり変わらないのではないかとさえ見えてきます。あるべき姿の議論が無いまま、対処方のみの対応に追われているからです。今回は、そのなかで情報の持つ役割を考えたいと思います。
【復刻】 051 21世紀は低コストの社会 19980906
インターネットを使ってみると、通信の内容にマルチメディアが使えて、しかも国際通信が使えて、電話代は国内料金ということで、通信コストが大幅に下がっているのを感じます。国内の電話料金が高い日本の事情は別として、これだけのインフラが使えるということは、低コストの社会を構成する上で非常に有利な状況になっていると思います。今回は、将来のコストの推移を考え、どうしたら豊かになれるかを考察してみたいと思います。
【復刻】 074 日本の情報化度とアジアの発展 19990411
日本の状況で、いくつか気になることがあります。一つは、労働生産性が先進諸国の中で低いということと、情報化度というIDCでの指標で、一昨年は世界第四位だった日本は、昨年は第九位へと後退しています。(www.idc.com )
Network Solution社の調査では、ドメイン名の登録数では一昨年9位から、今年は11位へと後退しています。 (http:/www.netsol.com/news/pr_19990112b.html)
これは、単純に景気の後退という事を原因にすることもこともできるのですが、どこ国が伸びているのかをデータで眺めて、考えてみたいと思います。
【復刻】 006 多民族都市シリコンバレーの行動様式に学ぶ その1 19971006
今週は、多民族都市であるシリコンバレーに来ている各民族が、どのようにその民族の生活パターンを反映しながら、生活し、仕事をしているかを見てみたいと思います。もちろん、私が経験したことを中心に考えていますので、奥行きは不足しているのは承知の上です。まずは、家族とビジネスいう観点で各民族を対比しながら述べてみたいと思います。
【復刻】 106 仲間作りのすすめ 20000614
米国社会が個人主義社会であるのは間違い無いけれども、それは決して個人の孤立を意味していない。むしろ日本の社会のほうが、個人が孤立している感を受ける。これは地域や友人のネットワークを比較してみると実感する。すなわちこうである。日本の社会の大部分を構成する、サラリーマンの人たちの行動を見ていると、地域や友人ではなく、所属するところに自分の時間を費やしている。今でこそ少なくなったが、バブルのころはそのような人々でにぎわったサービス産業も数多くあった。助け合うことで個人の枠を越えた大きな力が発揮されることはしばしば見出される事実である。今回は、これからの時代に発生するネットワーク型のつながりの中で、個人としての関わり方を考察してみたい。題して、仲間作りのすすめである。
【復刻】 033 ネットワーク社会と縦型社会 19980427
インターネットが国境の壁や、階層、思想を超えながら世界中に広がる状況は、文字通り「世界はひとつ」「人類としての一体感」を実感させます。その中で、日本はこの利用に少しばかりためらいが大きいように思います。なぜそうなっているのか、私自身の経験を踏まえて、論じてみたいと思います。特に最近友人から教えられた、アドラー心理学という中に、縦社会の発想ということと、横社会という考え方があることがわかり、これはちょうど、旧来の会社社会と、ネットワーク社会とを対比するのに適切な表現だと思うので、これに基づいて考察してみました。ちなみにこの心理学は1920年代ころのものだそうです。詳しくお知りになりたい方は、城内さんにお尋ねください。E-Mailはshirouti@bronze.ocn.ne.jpです。
【復刻】 029 ネットワークと信頼関係 19980330
シリコンバレービジネスでは、ネットワークという言葉が良く使われます。そしてこの言葉を軸にして成長を続けていると考えていいと思います。この言葉の中には、コンピューターや、インターネットによる「物理的」なネットワークと、「人間的」なつながりによるネットワークと、両方含まれています。10年前でしたら、会社にはネットワークが導入され、社内の「物理的」ネットワークで仕事を進めることができました。しかし、会社のような大きな組織に属さない人は、「物理的」ネットワークの中には入れませんでした。しかし、インターネットの普及に伴い、組織に属さない人でも、容易に「物理的」ネットワークに入る事が出来るようになりました。このことは、仕事の取り進めについても、いくつか変化をもたらしています。その理由は「人間的」なつながりと、「物理的」なつながりができると、「組織的」な行動が取れるようになるからです。会社という組織から見ると、社内と言うネットワークのほかに、会社外との「物理的」「人間的」広がりを意味します。逆に組織には属していない人から見ると、組織として存在している「会社」の「人間的」な部分を取り込んでいる事になります。
【復刻】 065 1998年は希望の始まりの年 19981227
今年一年いろいろな事がありました、そしてわかりました。これは良い事か悪い事かという議論でなく、事実として受け入れるべき事柄ばかりだと思います。私のひとつの信念のようなものとして「人生に無駄な事は起こらない」という言葉があります。これは、誰の言葉かは知りません。でもこの言葉の通りが人生だとすると、毎日毎日がすごく充実してくると思いませんか。そして、今までの自分の人生を振り返ってみた時に、少なくとも今はこの言葉が私には真実なのです。この観点から今年を振り返ってみようと思います。
【復刻】 040 フィットネスとラニーニャ 19980615
今日は、最近はじめたフィットネスについて、ご報告します。実は、今年の3月からある種のダイエットをはじめまして、現在9Kgの減量を達成しました。それに合わせて、以前からやっていたジョギングのほかに、フィットネスなどもはじめました。シリコンバレーの中で生活する人達の健康管理という観点から、感じたことなどまとめてみます。
【復刻】 039 米国のTV その2 19980606
チャンネルの多様性
前回は、米国のTVのチャンネルの、巨大化と群小メディアを比較しましたが、今回は番組の中味の専門性を検討したいと思います。実は専門性と多様性はかなり関係が深く、後者は前者の結果と言う感じがします。今後、Perfect TVやWeb TVなど多チャンネルを売り物にしたビジネスが出てきますので、多様性という観点をもう一度検証してみたいと思います。
【復刻】 038 米国のTV その1 19980601
巨大メディアと群小メディアの動き
巨大なメディアがCMだけでなくニュースまでビジネスにしてしまうのに対し、ひたすら議会中継や政策発表などを発信しつづけるチャンネル(C-SPAN)があります。一昨年にケーブルTVのチャンネル割り当てが見直されたときに、C-SPANという、Washington DCで家族3人で経営されているTV会社は、チャンネル枠を増やしたのです。それから、私は米国でのTVの仕組みに注目してきました。今回は、米国のTVについて、大きさを中心にご報告します。
【復刻】 012 COMDEXの舞台裏 19971124
毎年11月にラスベガスで開かれるCOMDEX/Fallはコンピューター関連の製品の展示会としては世界最大規模です。孫さんのSoft BankがCOMDEXを買収してからは、世界各地で開かれるようになりましたが、内容スケール共にラスベガスのものは桁違いに大きな展示会であります。今年も11/17-21まで開かれました。私たちの会社も最近ずっと展示してきていまして、今年も展示をしました。今回はマスメディアには載らないCOMDEX展示の裏側をご報告したいと思います。
(Weeklyの先週号はCOMDEXの準備のため、休刊となりました。ここでお詫びいたします)
【復刻】 100 ひと区切り 20000312
いよいよ、このWeeklyも100号を迎えた。いくつかのメールマガジンでの発行号数は少しずれてはいるけれど、書く立場から見るともはや100号である。それなりに、よくも続いたものだと思う。拙文を読んでいただいている方々には、改めてお礼を申し上げたい。インターネットに触発されて、自分で出来る事は何だろうかと思って始めたのがWeeklyであった。今回は時代の流れを感じながら、振り返ってみたい。
【復刻】 045 シリコンバレーの「志」 19980720
シリコンバレーにいると、いろいろなことを考えている人が、世界中から沢山集まっているのを実感します。ある人は、ひとやま当てたいと思ったり、別の人はこの技術を、世界の人々に使ってもらいたいと思ったり、様々です。でも、その中でも「志」という見方をすると、何故か人々の想いが、脈々と伝えられてきているところを感じます。先日、日本から知人が来まして、シリコンバレーを案内しているうちに、思い当たることがつながりを持ち始めました。理解の程度は、十分ではないかもしれませんが、まとめてみたいと思います。
【復刻】 041 E-Mailの職場での利用 19980622
E-Mailの利用は,米国でも盛んです。そして社内のネットワークでの利用や、インターネット上で無料で送れるE-Mailサービスなどいろいろあります。MSに買収されたHot Mailと言う会社は、無料E-Mailサービスの会社のひとつです。では、実際のビジネスの場ではE-Mailはどのように。使われているでしょうか。従来の電話などのメディアと比べてコミュニケーションの内訳はどのようになっているでしょうか。最近のSan Jose Mercury Newsに面白い記事がありましたので、このデータと、実際の感覚も含めて、考察してみたいと思います。
【復刻】 024 あるベンチャー情報 19980223
最近、いくつかのベンチャー起業の内容を聞く機会がありました。企業になる前の開発の段階の話が中心でしたので、ベンチャー起業と書きました。何を考え、どのように彼らが新しいことに取り組んでいるのか、私なりに理解したことをお知らせします。そして、いずれの起業も「お金」には恵まれていませんでした。日本からの支援がありましたら、彼らに取り次ぎをしますので、支援をしたいと気になる方は私宛てにメールをお送りください。
【復刻】 023 インターネットの情報の質 19980208
先週末から、カリフォルニアはずっと雨が続いています。エルニーニョの影響と言われています。低地や地盤の緩いところは浸水や地滑りを起こして、ハイウェイもたびたび寸断されています。さすがに精神的にもふさぎがちになり、あのカリフォルニアの晴天が待ち遠しくなります。雨にはインドアの話題ということで、今回はインターネットで提供される情報の質について考えてみたいと思います。特に最近、日本語のデータで系統的に調べものをしましたので、その時に使った実感も含めて考えてみたいと思います。正直言って、紙の本を質的に超えた、と言えると思います。
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