ヨーロッパに出かける機会がありまして、まだ時差ぼけになっていますがドイツとイタリアでインターネットをしようとしてえらく苦労をしました。その顛末を手短にご報告します。
通信速度の驚異的遅さ
今回は、ドイツのフランクフルトと、イタリアのミラノに行きました。私はインターネットが便利なようにドイツでは、米国系のホテルに泊まることにしました。220Vから100Vの変換トランスも持っていざ、出かけました。ホテルでは早速米国のプロバイダーにアクセスしました。モデムは問題なく動いてつながったのですが、通信速度はなんと7200bpsです。米国では33600bpsとか出るモデムがこの数字です。何度かやってみましたが12000bpsが最高でした。それでも、メールを取るのに苦労しつつも何とかつながり、ほっとしました。ミラノではヨーロッパ風のホテルでした。そこは、データ通信用のジャックもきちっとありまして、インターネットはすぐにつながりました。ここも通信速度は遅かったです。9600bpsでした。メールが中心でしたから、これで良かったです。しかし、従来の通信基盤は、どちらも古いままという感じがしました。(日本のほうが、進んでいます)
通信費の高さよ
悪戦苦闘してつながったのですが、通信費の支払いになってびっくり。ドイツのホテルでは1分間が約200円です。あまりに高いのと通信速度が遅いので、フロントで文句を言って押し問答して、半額に値切りましたが。(だって、通信速度が遅いせいでデータ転送に時間がかかるので、その分安くしろ、といったのですから、向こうもびっくりしたと思います)
つくづくホテルから、国際電話をするなという教訓を身にしみた感じました。ミラノはそれほどでもなく、1分80円くらいでした。
情報化度との比較
この二つの事例から推し量るのはかなりおこがましいのですが、以前ご報告したIDCの情報度ランキングでは、ヨーロッパで日本より進んでいるのはスウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、オランダですから、私が今回訪問したところが、日本よりも通信インフラが遅れていても不思議はないわけです。
携帯電話は
携帯電話は随分使われています。ヨーロッパは携帯電話は共通で使える仕様になっているとのことで、エリクソンやノキアなど、派手に宣伝しています。そして、既存のシステムを越えて、携帯電話のインフラが、続続と強化されていると思います。ちなみに、少し前のデータですが、世界中の携帯電話市場でエリクソンが45%、ノキアが30%そして、モートローラが10%というのを見たことがあります。NTT docomoなど、活気を呈していますが、携帯という新しいインフラが既存の通信システムを、どんどん更新しているように思えます。
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