情報を集める仕組みについて、前回ご説明しました。今回は実際の会社の中で、どのように進められているのかを見たいと思います。これは、必ずしもハイテクの分野でない会社の説明ですので、その点日本でも参考になるところは多いと思います。
企業内のRDは、技術の開発から、評価へ
J社は、年間売上げ3兆円に到達するような規模の、材料関連の会社です。この会社の新製品開発と、現事業の発展を図るための大きな要素が、外部からの革新技術導入ということです。これは、次のような形で取り進められます。ある元手の資金で、大学や、ベンチャー、そして技術のある会社へ投資をします。もちろん大学の場合には、研究委託という形だったり、ベンチャーの場合には出資という形をとったり、他の企業とは、共同研究といった形をとるなどいろいろです。そして、技術が完成に近くなると、その技術をライセンスしてもらうのか、買い取るのか、あるいは企業買収という形をとるのか、判断します。その時に、企業内のRDの評価が重要になるというのです。それが、米国で積極的に企業買収が行われている理由の一つです。そして、常に会社の営業品目を更新する事が、当然の事として行われています。
変化を普通と思う思想
芭蕉が不易流行という言葉を言ったときは、江戸時代でした。現代においてこの言葉はどこへといってしまったのでしょうか。奇しくも、変化という言葉が、人間にとって怖くない存在となるのは、変わらぬ自分があるということが重要なポイントではないかと思えるようになっています。すなわち、
変わらぬ自分(の価値観)のもとに、変化を捉えれば、心は落ち着いている事ができるのではないかと思いました。以前御紹介した、7つの習慣という本は、変わらぬ自分を見つけることを始めに行い、その後で、お互いが幸せになれる関係を築こうというものです。今のこの一見苦しそうに見
える時代こそ、その意味が大きく問われることですし、また、その事を使う事の意味が大きいと思います。シリコンバレーがWin-Winを始めているとしたら、それを取り込んで、更に良い関係を築く事しか残されていません。
まず、自分を考えそして相互関係にWin-Winを持ち込むということ。これはグローバルスタンダードというものよりも、身近に世界を実感できる、大切な方法だと思います。
今する事は、自己の再確認
押し付けがましく申し上げるつもりはありません。しかし、現在の日本に必要なのは、自己を再度確認するという思想と行動だと思えてなりません。これが、ネットワーク時代にも生かせる人間関係の基礎だと思います。
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