今度の日本で感じたことをまとめてみます。一部浦島太郎になっているところもあるのが、自分でもおかしくなりました。川がきれいで、緑が濃いというのが自然に対する印象でした。現実生活では銀行のATMは稼働時間が短く、しかも預金している銀行でさえ休日や時間外には手数料を取るなんて、とても使いにくかったです。
日本は川と緑の国だなー
今回の日本での夏休みは、いくつかの地方都市を回りました。沢山の方々にお世話になって、とても快適に回ることができました。気がついたのは、どこも川の水がきれいで、緑が濃かったことでしょうか。広島市、岡山市、大阪市、京都市、奈良市、沼津市、横浜市そして東京の隅田川も豊富な水量で、ゆったりと流れていました。緑は濃く、やはり日本にいるのだと実感できました。しかも、この短い期間に温泉に2度も連れていってもらって、日本の夏をエンジョイすることができました。緑の密度の濃いところは、落ち着くものだとしみじみ実感しました。川は梅雨明けが遅れたせいもあって、豊富な水がゆっくりと流れていました。都市によっては川を、交通機関の代替にしても良いのではないかと思うくらいにゆったりと流れる川もありました。
ATMの手数料の話
米国ではATM(自動現金引き出し機)は、いろいろなところにあります。日本と同じように銀行の支店には必ずありますし、基本的には24時間稼動です。そして、どの時間帯でも預金している銀行のATMは手数料を取りません。別の銀行のATMから引き出すときは、引き出し金額の1.5%の手数料を取られます。日本に来てから、ATMを使う機会が多かったのですが、使い勝手が違っていて、ちょっと慣れるまで大変でした。ひとつは、休日に稼動しているATMが見つけにくかったこと。もうひとつは、休日にATMを使うと手数料を取られることでした。どちらも、現在の銀行の資金運用方式から考えると、おかしいと思えるのです。それを、少しまとめてみます。
銀行は、預金者(私は、小額ながら預金者の一人です)からお金を預かり、それを運用して貸し出し金利で利益を稼ぐわけです。ですから、預金が利益を生む源泉ですし、その預金は私の立場からすると、私のお金を預けているだけなのです。預けている人がおろすときに、なぜ手数料を取られるのかは、謎なのです。立場を変えると、銀行から借り入れをしている人は、休日といえども利息を取られるのですから、預金は十分に運用されているのです。コンピューターシステムに余分な人手がかかるとか、休日にメンテするには人手がかかる等という、もっともらしい理由が出てきそうですが、今時、コンピューターをフル稼働せずに世界規模で仕事などできませんし、ましてや、休日にも利益を出す仕組みを持つところが、それを理由に手数料を取る等というのは、預金者無視もはなはだしいと思います。
更に付け加えますと、米国の銀行は土曜日でも開いているところがほとんどです。顧客を引き寄せるには何ができるかを考えて、独自に活動を展開しています。因みに、営業時間は同じ銀行であっても、支店ごとでも違うということを聞きました。さすがに、日曜日はお休みですが、ATMは手数料なしで預金引出しできます。
活気のない日本の商店街
私は、早朝街中をジョギングするついでにいくつかの商店街を見たのですが、大体朝早く開いているのは、コンビニか、クリーニング屋さんか、24時間営業のレストランぐらいでした。ほとんどのお店はなぜか一律に10時開店でした。お店の経営者は景気が良くないとこぼす割には営業努力が少ないのではないかと思いました。横並びがそれほどまで大切だとすると、この商店の独自性は期待できませんし、試みる勇気を持つ人も現れないのかもしれません。困ったなー、という感じを受けました。(コンビニが元気なのは、営業時間がそのひとつの要素だと信じています)以前、セブンイレブンが一号店を墨田区に出したときには、午後八時以降にはほとんど人通りも無いようなところだったそうです。それが、ご承知のように現在のような発展に結びついたわけです。そうすると、やってみることから始まるということが、ビジネスの原点であることが言えると思います。因みに、米国のDIYタイプのお店は、普通で午前7:00開店ですが、土曜日は午前6:00開店です。それ以外の店でも午前8:00開店のお店はいくらでもあります。
結果平等は見なおそう
現在のビジネスは、私の見るところでは協力体制をうまく作り、そしてマーケットでは世界規模で競争するというのが世界の大きな流れだと思っていますです。そのためには、いかに他と違えるかということと、いかに効率良くするかということで、生き残り競争が行われていると思います。すなわち、参入は機会平等、そして結果はグローバル競争なのです。はじめに理由のないルールで同じようなことをしていても始まりません。そろそろ独自の考えで動くことが、重要な生き残りの要素になっているように思ったのですが、いかがでしょうか。
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