【復刻】 017 米国のクリスマス休暇とお正月 19971229

今週は、米国の年末年始の休暇についてまとめてみます。一般的な会社では年末年始の休暇は日本のようにはつながっていません。私のところでは、クリスマス休暇は12/24-28までがお休みですが、12/29-31は平常どおり勤務があります。そして、お正月は1/1-4までがお休みになります。1998年は1/3,4が土日になりましたので、つながっていますが、普通の年では1/2までくらいがお正月休みになります。学校は日本と同じように年末年始は通しでお休みです。子供たちの学校は12/20-1/4までがお休みになりました。

クリスマス休暇
これは、年末年始で最大の休暇ですので、人々は活発に動き回ります。会社でも、有給休暇をとってまとめたお休みにして、長期の旅行をしたり帰省をしたりする人がいます。空港や道路はどこも
大変混雑します。そして、これは日本の帰省ラッシュと良く似ているのです。故郷へお土産を手にして帰るのです。故郷とは「親兄弟（姉妹）」のいるところなのです。これはまさしく、日本の年末年始の休暇と同じような内容になっています。

ではお盆はいつだ？
これは、11月終わりの感謝祭の休暇がお盆に当たります。これもやはり故郷に帰る人が多いのです。そうすると、飛行機は混み合いますし、車は動きまわります。そして、迎える家には沢山の車が
家の周りに止まっている風景が見られます。お客を迎えても、何とか入りきってしまう広い家はうらやましい限りです。日本のお盆の時期は、野外での活動が中心で、休暇を取っても故郷に行くよりは、家族旅行などに費やされるケースがほとんどです。
こうして考えると、11月、１２月と言うのは、帰省やクリスマスなどで実に忙しい時期である事が分かります。そして、消費動向と言う点から見ても、家族内だけでなく家族外へ向けての消費が大幅に増えるので、経済動向としても重要になると思います

クリスマスにすること
クリスマスの祝い方は、私にはまだ十分理解できてはいませんが、ご近所のクリスマスパーティーの経験をご紹介します。前に住んでいた街では、去年のクリスマスにはお隣の家がクリスマスパーティーに招待してくれました。お隣さんの友人や近所の人などが集まって、やあやあといろいろな話をして時間を過ごします。簡単なつまみを持ち寄って、いろいろな飲み物をお隣さんが用意してくれて、知らない人達を知る、いい機会でした。もちろん仕事の話や、家族の話題や友人の話題が沢山出ます。米国の人間関係の一つがこのようなところから発生している事が実感できました。
今年は場所は変わりましたが、やはり近所の人が呼んでくれました。今住んでいるあたりは、古くからある街なので、近所の人たちだけが集まりました。奥さんの手作りのパイやオードブルをつまみに皆で話をします。確かに、今まで知らなかったご近所さんと会えるのは、楽しいですし、お互い同じ通りに住んでいるのですから、それ以後、親しみがわいて、気軽に近所の人と挨拶できるようになりました。その時にここの家の奥さんにクリスマスの飾り付けを見せてもらいました。この家では、クリスマスの飾り付けはしっかりとした思想によって組み立てられていまして、今年のテーマは「笑顔」です。クリスマスツリーの飾りは手作りのニコニコ人形です。そして食器から奥さんが着ているトレーナーまで、すべてのものがニコニコ人形で統一されているのです。この説明を聞いていて、本当に感心しました。自分が思った事を表現する事にものすごく熱心な人である事を。説明をしていても、得意そうというよりは、いかに人を楽しませるかを一生懸命してきた事が良く分かりました。それは、クリスマス飾りに使った１００個のニコニコ人形は、すべて手書きでやったというのですから。でも、それがこの奥さんだけでなく、他の人も同じようにしている事がわかります。夜に輝いている家の外のツリーを見ていると、自分の楽しさを自信を持って他の人にも楽しんでもらえたらと思って飾られているのが、実感できるからです。

12/25はマクドナルドもお休み
クリスマスの日は、本当にお店がすべてお休みになります。マクドナルドもお休みになります。でも、開いているところもあるのです。それは映画館なのです。そこでは、新作の映画が次々と上映されて、館内は沢山の人出になります。今回、Ｔｉｔａｎｉｃという映画を見に行きましたが、立ち見が出るほど混んでいました。日本のお正月の風景が、このクリスマスの当日に表れています。

今年は、いろいろなクリスマスを見る事ができました。来年は我が家も、飾り付けを外にして、パーティーもやろうなどと、鬼に笑われつつも思う年の暮れです。

今年も残り少なくなりました。皆様どうか良いお年をお迎え下さい。