10/31にハロウィーンが終わりました。もともとはヨーロッパで収穫祭として始まったらしいのですが、米国ではひたすらお祭りに徹しています。10/31は金曜日でもありまして、従業員はほとんどお祭り気分で会社に来ていました。私の会社でも、米国人は率先してハロウィーンの衣装を着けて仕事をしておりました。今回は、米国の中でのハロウィーンのお祭り騒ぎを、伝え聞いた範囲を含めながらご報告します。
夏休みも終わったけれど、クリスマスには遠いハロウィーンのころ
夏休みが終わったのは8月の後半ですから、ハロウィーンの頃というのはそれから丸2ヶ月過ぎていることになります。私が会社の同僚に、どうしてハロウィーンでおかしな格好をしたりするの?と聞いたところ、たまには馬鹿なことをやりたいじゃないの!といわれました。そうです、たまには馬鹿なことをするのが、ハロウィーンの正しい楽しみ方なのです。では、どんな楽しみ方なのでしょうか。そして、どのような規模で行われるのでしょうか。
会社に、女装してくる男性社員
これは、写真でお見せするのが一番早いのですが、本人の了解が得られなかったので、ここでは掲載しませんが、昔日本のテレビで「八時だよ、全員集合!」という番組があって、その中で高木なんとかという人が、女装していたのとそっくりでした。彼は別に同性愛者ではなく、普段はきちんとしているのですが、ハロウィーンのときは一日中その服装で過ごしていました。また、秘書のおばさんは、魔法使いの衣装で、これもまた一日中仕事をしていました。若い電話受付の担当の女性は、チアガールの衣装で仕事をしていました。他の人たちもちょっとふざけた格好で人目を引きながら、仕事をしていました。お昼には人事部が主催する昼食会があり、そこでおのおの衣装を誉め合いながら、食事を取りました。完全に会社公認で羽目を外すというわけです。
そんな雰囲気ですから、仕事のペースはややスローにならざるを得ません。他の会社に電話をしても、対応がスローのようでした。そして、みんな心持ち早めに会社を後にしました。
本当の、ハローウィーンは夕方から
私は、夕方は日本人の出張者と食事をしていましたので、ここから先は家族や友人に聞いたことが中心になります。夕方からは、子供の出番です。まずは近くの各家庭を回って、ハロウィーンのお菓子もらうことになります。近年、治安やお菓子の安全性などに問題が出て、大体親が付き添って回ります。
シリコンバレーでも、昨年は毒入りのお菓子が配られたなどという余り楽しくない話もありますが、我が家でも、8組の子供たちが結局20名以上きました。お菓子はふんだんに用意してありましたので、最後には余ってしまいました。そこまでが、子供の部なのです。
若い人達は、街中に繰り出します。特に、街によっては仮装パレードをやるところもあり、みんなそれぞれの格好で街を歩きまわります。そして、人によってはディスコに行ったりして思い思いに過ごすそうです。そして、今年は誰の格好が一番受けたかなどを話題にして、年一回のばか騒ぎはお開きになるのです。サンフランシスコの街では遅くまで、人々が集まっていたそうです。
遊びは仕事の活力か
このような状態を見ていると、私などは、この後仕事にどうやって跳ね返るのだろうかと考えますが、そのたび毎に、そうやって考えるのは日本人だからではないかと思うようになりました。なぜなら、仕事があっても無くても、ハロウィーンはやるのですから。そう考えると、自分の生活の次に仕事がくる、米国人のロジックがわかりやすい気がするからです。
遊びは遊びで思いっきり遊ぶ、そして仕事もやる。両者には因果関係はない、というのが現在までの結論です。
そして、11/1になるともうテレビには、クリスマスソングが流れ始めているのです。
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