- 2011年8月21日 16:13
8/18日シリコンバレーで夏季休暇中のルース駐日大使との懇話会がJCCNC(北加商工会議所)主催で開催された。
テーマは「日米ビジネスパートナー」ということで東北大震災以降の日本の復興状況、今後の日米のビジネス協力体制などについての話があった。
ルース大使は、生まれも育ちもシリコンバレーで、大学はStanford卒業、そしてWilson Sonsini Goodrich & Rosertyというシリコンバレーで最大の弁護士事務所に所属しており、2009年から駐日大使として東京に赴任している。シリコンバレーの風土を熟知して、今後の日本復興に役立てるように活動できる米国でも有数の人物とお見受けした。
東北大震災以降に大使はすでに3回被災地を訪問し、被災した人々と直接のコンタクトをしている。大使は、米軍の「トモダチ」作戦が対外支援として過去最大で3/14にはスタートし、現在も支援活動をしていること。Lady GAGAの訪問もその作戦に含まれていることを披露した。次の大物スター訪日も準備中だそうだ。
地震のあと電話回線が普通になる中、Twitterの情報伝達が大変効果的なことが指摘されていた。今回の休暇中、大使はTwitterの本社に出かけていってお礼を述べたそうだ。ちなみに大使の名刺の連絡先はTwitterの@AmbassadorRoosになっている。
さて、震災後の日本の復興に関して、大使はとても希望の持てる見解を披露してくれた。
1923年の関東大震災からも日本人は立ち直ってきたし、今度の困難の中でも日本人は助け合いを忘れず、かつチャレンジしながら再生の道を歩もうとしている。
日本は必ず立ち直りる。それが出来る人達がしっかりと育ているとも述べた。
米国内からの日本への支援も幅広く行われており、震災直後の軍による水や食料品の輸送だけでなく、赤十字や民間レベルでの支援も展開している。心温まる例として、Floridaの小学生が毎日のアイスクリーム代を日本支援に回している話があった。
ポイントの日米ビジネス関係は、強力なパートナーシップは今後も続くとした上で、両国首脳が密接に話しあうことが、将来の信頼関係に重要な役割を果たすと強調した。(レーガン、中曽根関係がそのようであった例を引き合いにした)
会場からの質疑応答に移り、大使はビジネスを広げる上でシリコンバレーの役割が今後ますます重要になることを指摘した上で、日本にはそれができる若者、インフラ、高い教育水準があると強調した。
私が現在行っているNPO活動JABI(Japan America Business Initiatives)を紹介したところ、今後共同でできることがあるのではないかというコメントを頂いた。
主催団体のJCCNC会頭や総領事も出席されていたので、今後具体的な内容を詰めて、日本の活性化に貢献できればと、期待が膨らんだ。
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