思想・哲学 Archive
【本-12】 インクス流 山田眞次郎著
- 2008-06-09 (月)
【本-07】 日本の「安心」はなぜ消えたのか 山岸俊男著
- 2008-04-02 (水)
【本-01】 総集編 フラット化する世界 T・フリードマン著
- 2008-01-05 (土)
【読後所感】
この本は、著者のジャーナリストとしてのレベルが高い上に、デジタル化のおかげで、2005年に初版が出た後、増補版が2006年に出された。 日本語版はこの版に基づいている。
しかも、更に改訂中だという。 このように改訂がなされるのは、時代の流れが速いことと、著者が内容を常にチェックし、最新情報を伝えようとしている心意気の現れである。
そのようなジャーナリストになったT. フリードマン氏を育てた原点は他でもない、高校時代の先生(ハッティー・M・スタインバーグ)だったというところが、心を打つ。(下巻 P.160) 教育の原点は、耐えて学ぶことの大切さであると、フリードマン氏に教えてくれたということである。 教育の原点が、生き方を教えるといういい例である。
この本の日本について書かれている部分を読むだけで、世界の中での日本の位置というのが分かる。 (結論を言うと、ほとんど触れられていないということ.10年前に書かれた 「レクサスとオリーブの木」では、レクサスは主役の一つだったのに!)
読み終わって、日本の空白の15年が、社会構成の転換に対する適応不全だったということ。 これへの対処は、学んで実行するという、じつは簡単なことから始めることである。 80年代後半、日本がバブル期絶頂の頃「もはやアメリカから学ぶものはない」と声高らかに宣言した日本の経営者がいたが、日本の経済界はまだその幻影が跋扈している。
しかし時代はすでに変わってしまっている。 以前は先輩からだけ学べばよかったが、今は「誰からでも」学ぶ力が必要である。
情報・知識はもはやフラット。 知恵の使い方が問われる時代になったわけだ。 日本はKnowledge Management理論では90年代世界の先頭を走っていた。 しかし学ぶということが十分行なわれないまま、成果は米国を中心に吸い上げられてしまった。Mobilizing Minds という本の中味は、野中、竹中理論そのものである。
1990 年代から見ると、米国はビジネス、特に中間層の活性化、ITを利用したネットワーク構築が徹底された。 その一方、日本はビジネスの分野よりも、消費者の分野の細分化、活性化が行なわれた。 言い換えると、知恵の部分が消費者に近いところに集められたということである。 このことは、ビジネス中間層に対する活性化の「ゆとり」の部分を「温存」してきたことを意味する。
21 世紀はすでに、物事が変化してしまっていることが、この本を読んで実感できる。 われわれはもう一度、学ぶということにきちんと取り組むべきである。 Knowledge Managementという言葉も、手法を表現する意味では使えるが、実態は「Knowledge Sharing」である。 今年は更に、真剣に取り組みたい。
現在のKnowledgeの置かれている位置についてはMITの教授であるピーター・センゲ の言葉が象徴的である。
知識を共有することは、何かを人に与えたり、もらったりすることとは違う。 それは、情報の共有にしか役立たない。
知識を共有することは、お互いが行動につながる新しい力を発揮するための、心底から助け合うところから始まる、これは学ぶプロセスを作り上げることである。
Sharing knowledge is not about giving people something, or getting something from them. That is only valid for information sharing.
Sharing knowledge occurs when people are genuinely interested in helping one another develop new capacities for action; it is about creating learning processes.
【SV】 来年の大統領選で誰を応援しているか
- 2007-10-20 (土)
【JUNBA】 一人でやるか、沢山でやるか
- 2007-10-02 (火)
これは戦略論であるが、JUNBAは沢山でやると言う発想である。 もともと私は沢山でやることは好きではないのだが、ことJUNBAに関しては別である。
【経営】 藤本隆宏先生
- 2007-09-27 (木)
【SVMF】 番外編 学生ツアーにシリコンバレーの主たちが
- 2007-09-23 (日)
【SV】 Intel Developer Forum
- 2007-09-19 (水)
【TOPICS】 那由多とGoogol
- 2007-09-15 (土)
Googolという言葉は、Googleが本来会社登記するはずの名前であったとWikiには出ている。
Googolは10の100乗である。 東洋での数の扱いは多くの説があるらしいが、仏教用語で那由多という言葉がある。 これも10の72乗とかを扱っている。
こうして見ると、人間は、大きな世界をすでに構想してきていて、それを具体的な技術でつないでゆくことにトライしている姿が見えてくる。 だから、お互いの相乗効果が必要になるのである。
【SV】 Openへの動きは加速する一方
- 2007-09-13 (木)
Openへの動きは加速する一方
というのが先週末から、いろいろなセミナーやミーティングに出席して感じたことである。 シリコンバレーがOpennessをキーワードに研究速度を上げ、開発スピードを上げ、ビジネスでは市場展開範囲を広げたのは紛れもない事実であり、そのモデルをあらゆる地域、あらゆる組織がまねをしようとして、未だどの一つも成功していない。 この原因は「Openness]の「実体験」の有無にあると(私は)思う。昨日は、JUNBAの理事会があったが、日本では考えられない議論が、Openに行われている。
【SV】 Richard StallmanのThe Free Software Movement
- 2007-09-11 (火)
を聞く
Richard StallmanはGNU(グヌウと発音する)Projectを立ち上げ、Freeでみんなが参加して作り上げるMovementを作った人である。 現在のOpen Sourceのはしりと言ってよい。
【TOPICS】 Singularity Summit 2007に参加
- 2007-09-09 (日)
今週は、土曜全部と、日曜日の午前中に、Singularity Summit 2007に参加した。
すでにBologは沢山上がっているので(英語であるが)http://blogs.zdnet.com/BTL/?p=6182など。 私が参加して感じたことは、AIという概念はPCが普及し始めた頃に大分騒がれた。
Singilarityというのは、人間よりも賢い知性を持った人工知能を作ろうというものである。 そういえば日本でも1980年代に大いに騒がれた記憶がある。(LISP言語とか、エキスパートシステムとか呼ばれていた)
【ビジネス】 高機能と多機能はちがう
- 2007-09-04 (火)
日本の技術開発の勘違い、多機能=高機能(=高価格=高付加価値)
もう12年前以上のことであるが、米国に駐在する前の日本の家電は、高機能VTR(あのVHSテープを使うやつであるが)がメモリー録画機能とか、画質向上のためのS-VHSなど、いろいろにぎやかであった。 値段も日本円で5万円くらいで買った覚えがある。 それを米国に持ってきて使ってみたが、南部の州にいたこともあって、大雨が降れば停電続発。 折角のプログラム録画機能は全く働かないことがわかった。 いつも、VTRの時計がチカチカして、システムがリセットされていることを示していた。 折角の機能が使えないわけである。 念のため近くの電気屋さんを覗くと、録画・再生ボタンだけの機種だけしか置いていなかった。 しかも値段は1万円以下。 ちょっと驚きであった。
これと同じことが、現在でも日本発の携帯電話で起きているような気がする。 憶えるだけでも大変で、使いこなしができない機能があり、持つ身としては、自分のふがいなさも感じるが、もう少し考えて欲しいことも多い。 例えば、こまごましたソフトとの連携などでビジネスをしようとしているのでなおさら(私には)わずらわしく感じる。 着メロも日本からいくつかの会社が米国に進出して、米国で展開を図ったが、結局はキャリアがコンテンツの内容や課金の仕組み、上前をがっちりと押さえたために、着メロ配信会社の収益が上げられず、普及しなかった。 これは欧州でも同じ状況のようだ。 (わざわざ高いお金を払ってまで利用する価値はなかったということ) 日本では、若い人たちが面白がると、携帯電話会社はすぐそれに乗るが、米国は違う。 ビジネスが一番のスポンサーなのである。 日本の携帯電話の中味を見ていると、「ビジネス」の視点が抜けているように思う。 だから、多機能を面白がる人たちを相手にしてしまうのであろう。
ここでは、携帯電話ビジネスとしての結果論を論じるつもりはない。 多機能を高機能と勘違いして、高付加価値にすれば高価格にできるから、機能を盛り込むという姿が見えてくるだけである。 停電が頻発するとか、難しいマニュアルは読めないとか、日本のような均一性の高い社会からは想像できないことは沢山ある。 これは、現地の情報から丹念に実証してゆくしかない。 そうでなければ、現在のSoftwareの世界がそうなっているように、Universal設計から入り、各国語とのカスタマイズは最小にするしかない。 ゲーム業界の分野がその傾向を明確にした。 Nintendoが、高機能より、共通機能を狙うことでマーケットシェアを奪った。 かたや、SONYは独自の多機能化を図ったがゆえに、高価格路線に踏み込み、シェアを失った。 SONYのこの部分は別途論じるが、世界中の人たちが、自分達と同じ考えの方向を向いていると思っていないことを願う。 現場にしか、重要なデータはないのだから。
【本】 ルート66をゆく 新潮新書
- 2007-09-01 (土)
仮説検証のための現地情報、現地取材の面白さを教えてくれる好著
筆者は2004年のブッシュ大統領再選が、なぜ起こったのか。 リベラルからすると、アホなブッシュがとなるがどっこい保守のロジックはそんなものではなかったはずというのが、松尾記者の推定であった。 では、それを見極めるには「保守票」の根幹を成すルート66を選び、現地を取材することで、沢山のことに気が付く。 しかもそれらは日常的には報道されたり、大きく取り上げられることのない、思想や生きる規範が絡んでいることを見出す。
2004年の大統領選挙はRedとBlueのStateは、見事に東西湾岸の大都市圏がBlue(民主党)中西部、南部も含めてRed(共和党であった)
http://en.wikipedia.org/wiki/Red_states_and_blue_states
2004年の大統領選挙での争点は、とりわけ中西部の人々にとっては目先の補助金や仕事が増えるという経済原理よりも、人は何のために生きるのかというような、思想的な価値観が判断の基準だった。 それはルート66に実際に行ってみると、各地の教会の集客力のすごさが実感としてわかるし、そこにコミュニティーを求めてくる人たちも多い。 米国は他のキリスト教国に比べても協会への参加率が高いというデータがある。 週に一回は教会に行く人々は次のようになっているという。
UK27% | 仏21% | US44% |
またイラクやアフガニスタンでの戦争では米国の正規軍(陸・海・空・海兵隊・沿岸警備隊)のほか州兵の出動が多くなっている。 参加した兵士達に対する地元の精神的な支援というのは、とても強固なものがある。 これは、特に兵士個人への尊敬を中心に考えられている。 たとえ戦争には反対でも、兵士への尊敬は忘れてはいけないし、帰還兵の慰労会は必ず行われているという。 中西部はその意味で、草の根保守を基盤に持っていることがわかる。
思想的な点からは特記できるのは、米国では学校での教育ではなく家庭でホームスクールという形での教育が認められている。 これを実行する親達は比較的裕福で思想的には自由を尊重する立場の人が多い。 自由、独立を追求してゆくとたどり着くひとつの帰着点で、中西部ではこのホームスクールが増えている。
中西部の人たちが尊敬するのは、レーガン大統領である。 1981年レーガンの演説のなかにある「政府は問題の解決策ではない。政府こそ問題なのだ。」という言葉こそ、彼らの心を揺さぶるものはない。 米国設立の原点といっても良い。 それが保守の源流であり経済保守と社会保守が中核にあるのが米国中西部である。
2004年 ブッシュの勝利は経済原理の合理性でなく、原則にどれだけ忠実かという反知性主義の勝利といえないこともない。敵か味方か、中間なしという考え方はそれを基底にしている。
米国の思想的な背景を持つルート66であるが、道沿いのモーテルは現在では移民の経営が多い。 しかし60年代の、西に向かう未知への冒険ルートはこの道沿いにしかなかった。 現在ではメキシコ国境を越える不法移民も多く流入しているし、移民制裁を決めても、一筋縄では問題は解決しない。
ポピュリズム(人気取り)ということで評価することがルート66ではむずかしいことなのかもしれない。 スタインベックが 母なる道=ルート66と書いているように、北から逃げてきた・時代に苦しみながら生きてきた人たちの道であり、ChicagoからLAまでの道が米国の変化の象徴であるということだろう。 この道には、50年代 良きアメリカ
60年代苦悩のアメリカが今でも刻まれている。
現地の取材を、地域のイベントに参加したり、名前のわかる「人」の話として聞いているところが、とても丹念な内容になっている。 日本ではあまり知られることのないしかし、米国本流の思想の原点があることを、十分に感じることができる。 この本を読むと、実際にルート66に行ってその雰囲気を感じてみたくなる。 多分、シリコンバレーと同じように、米国と思っている部分と違うところが感じられるに違いないと思った。 日本のマスメディアの記者の立場を超えて、現地の情報を盛り込んだ好著だと推薦できる。
【TOPICS】 手塚治虫展に出かけた
- 2007-08-31 (金)
Asian Art Museum of San Franciscoで手塚治虫展が開かれているのでやっと出かけた
場所はSF日本人街の近くで、SFの議会のまん前の一等地にある。 私はブログでは「アトム」を名乗っている。 その理由は「誕生日が同じ 4月7日」だからである。 アトム生みの親の「手塚治虫」展があることは知っていたが、なかなか時間が取れず、夏休みの最後になってしまったが、見にゆくことができた。 とても良かったので、その一部をご紹介したい。 9/9まで開催されているので、興味のある方はお急ぎ下さい。
写真は、Museumの外側
そして会場に入るとアトムがあいさつをしてくれる。 写真撮影が許された範囲でのないように限定されるけれど。私の感想などを含めて述べてみたい。
【SV】 Jujitsuという言葉
- 2007-08-28 (火)
Jujitsu=柔術のことである。
CISCOのCEOJohn ChambersとMicrosoftのCEO Steve Balmerの話のなかに出てくる言葉である。
話を読んでみると、jujitsuというのは、相手の力を借りて(自分はほとんど何もせずに)いいとこ取りをすることのようだ。 この会議ではBalmerが今度のCISCOとのコラボレーションでは、Jujitsuは使わないと言い、それに対してCISCOのChambersはMicrosoftを信頼していると、対応している。 柔術のように、西欧では過去の歴史に無かったものや、なかった考え方は「言葉そのもの」を持ってくるしかない。
この話の中でも、Web2.0の世界になっている現状認識が語られているが、もはや単一企業だけでの事業と言うのは成り立たないので、今回のMicroSoftとCISCOのCollaborationが真剣に語られたし、具体的なステップに踏み出すことになったのである。
【SV】 シリコンバレー大手企業は民主党支持が増加
- 2007-08-27 (月)
シリコンバレーの大企業は民主党支持が増えてきている。
2008年の大統領選挙を控えて、共和党も民主党も資金集めに候補者達が駆けずり回っている。 シリコンバレーでの代表的な企業の政治資金の比較が地元の新聞に掲載された。 ビジネスの観点から見て、民主党に将来を託すという考え方なんだと思う。 ブッシュ政権のへ決算と読める。 しかし、時流に流れて投資資金の流れが良く変わるものである。
【環境】 通勤も環境にやさしく
- 2007-08-25 (土)
シリコンバレーはビジネスや通学には車が無いと不便なところではある。
しそかし、公共交通機関は意外と自転車にはFriendlyである。 いいかえるとバスや電車に自転車を積むことがわりと楽である。 この新聞記事は米国の中での代表的な都市での通勤形態をまとめたもので、San Joseに限って言えば自転車で通う人は決して多くない。 また、歩いて通う人も多くはない。 公共交通機関の利用も多くはない。 さりとて、家で働く人も多いわけではない。 車に同乗して通う人は、そこそこであるということになっている。 私はSan Jose以外の町をあまり知らないので、何ともいえないが、まだまだ改善の余地があるというわけだ。 公共交通機関での自転車の扱いもいろいろ見てきたので、ここでご紹介しておこう。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(8)
- 2007-08-24 (金)
シリコンバレーはプロがチームワークで働くところ
プロというのは、仕事で食ってゆける人と考えれば、シリコンバレーはビジネスのプロ集まりといえる。しかも、個人で動いている人たちも、多い。 すなわち、弁護士や会計士やコンサルタントと呼ばれる人たちである。 食ってゆけない自営業と失業の差はなんであるかなどが議論されるほど、「個人」が多数動いている。
それらを、有機的につなぐ機会がいたるところにある。 その機会を、大手企業や大学やNPOが支える仕組みになっている。 他を排除するわけでなく、協調的、競争的、融合的ネットワークが形作られてゆく。 この仕組みを容認する、マネジメント、行政、そして個人のメンタリティーがシリコンバレーのビジネスモデルを際立たせていて、それゆえ、どこもシリコンバレーをまねすることができないのであると(私は)確信している。
【教育】 カリフォルニア州の大学システム
- 2007-08-19 (日)
教育は、世界中どこの国でも、国家の最重要課題の一つである
私は、日本で教育を受けて、日本で財閥系企業に勤めて、そこから米国に駐在になった。 米国では子供達が初等、中等教育から、米国のシステムで教育を受けた。 日本と米国の教育に対する姿勢は、大きく違っている。 私自身「教育」という言葉は、現在の学校システムの中では、適切ではないと思う。 なぜならば、教える側はすでに「教える」ということができなくなっていることが多いからということと、自分で考える人間を育てた方が、はるかの効率がいいことがわかってきたからである。
私が、現在感じているのは、日本の教育は「入り口が難しく」「出口が安易」
米国は「入り口が難しくは無い」「出口はきびしい」
結果として、日本の大学卒業生は「専門性がもてず」「素材価値しか持ち得ない」
これに対し、米国の大学卒業生は「専門性を持ち」「その分野での成長を志向する」
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(2)
- 2007-08-10 (金)
産学連携のキーワードは開放系である、シリコンバレーが成功したキーワードと同じである
シリコンバレーのキーワードは、開放系である。 これは、組織の壁を越えた人財流動、情報交流、役割分担の明確化など、目的に向かって進む時の、個々の調整の手間などが大幅に削減され、また人財の適材適所での活躍が図れる。
また、従来は情報は開示しなければ、その人たちの事業機会(利益)にはつながった。 しかし、現在では情報を開示した方が、その人たち以外にも、事業機会が広がり、より多くの冨になることが実証された。 そのような経緯で、シリコンバレーでは(特許権の放棄はしていないが)情報は、どしどし公開して、仲間集めや、業界の力を強めるのに使われている。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(1)
- 2007-08-09 (木)
【盛和塾】 稲盛さんとシリコンバレー
- 2007-08-08 (水)
稲盛和夫さんは私の尊敬する経営者の一人である。シリコンバレーでビジネスをスタートした人でもある
2年前に、鹿児島大学のVBL(ベンチャービジネスラボラトリー)のシリコンバレーオフィスの開所式で、稲盛和夫さんの講演を聞く機会があった。
印象に残ったのは京セラを設立して、やっとのことで試作品ができるとそれをきっちりと評価してくれたのが、シリコンバレーであったという言葉であった。
さらに稲盛さんは「シリコンバレーは京セラを育ててくれた場所であり、今日京セラがあるのは、シリコンバレーのおかげなんです。」といつもの穏やかな口調で語っていたことだった。
今日は、その稲盛さんが、企業経営者向けに開いている盛和塾の、勉強会の日。日本から戻ってきてすぐであったが、夕方から参加した。 今日の勉強内容は、2003年 盛和塾全国大会の講演DVDを聴講
【ブログ】 ブログが仕事のポータルに
- 2007-08-03 (金)
お金は、評価基準のひとつである
- 2007-07-14 (土)
米国の人たちと話をしていて気がつくのは、お金の話が「具体的な数字で」交わされるということ。
日本では、お金の話が伏せられていたことを考えると、大きなギャップである。
その理由を「米国」と日本の相違という観点で見ていたが、シリコンバレーに来てから「アジアの国々」っもやはりお金の話が具体的であることがわかった。
Googleは人探しの会社だ
- 2007-07-03 (火)
Googleがすごいと思うのは、やるべきことに妥協なく取り組む姿勢である。
人財がすべてとシリコンバレー(だけでなく)言われるが、真剣にその施策に反映させるのは簡単ではない。
日本を出たがらない若者達
- 2007-07-01 (日)
という話を聞いたのは、もう3年前だった。
国際的なコンサルティング会社から、Stanford大学にMBAできた人が言っていた。
最近は「海外出張」でも、若い社員が嫌がるという。 「そんなこと、Webでできますよ」とか、「わざわざ出かけなくても仕事には大した影響がありませんよ」とかが、海外に出ない理由になっているという。
では、最近の若者が国内でやっていることはというと
Home > 思想・哲学