ビジネス Archive
【SV】 DESKTOPからWEBTOPへ
- 2008-01-20 (日)
【本-01】 総集編 フラット化する世界 T・フリードマン著
- 2008-01-05 (土)
【読後所感】
この本は、著者のジャーナリストとしてのレベルが高い上に、デジタル化のおかげで、2005年に初版が出た後、増補版が2006年に出された。 日本語版はこの版に基づいている。
しかも、更に改訂中だという。 このように改訂がなされるのは、時代の流れが速いことと、著者が内容を常にチェックし、最新情報を伝えようとしている心意気の現れである。
そのようなジャーナリストになったT. フリードマン氏を育てた原点は他でもない、高校時代の先生(ハッティー・M・スタインバーグ)だったというところが、心を打つ。(下巻 P.160) 教育の原点は、耐えて学ぶことの大切さであると、フリードマン氏に教えてくれたということである。 教育の原点が、生き方を教えるといういい例である。
この本の日本について書かれている部分を読むだけで、世界の中での日本の位置というのが分かる。 (結論を言うと、ほとんど触れられていないということ.10年前に書かれた 「レクサスとオリーブの木」では、レクサスは主役の一つだったのに!)
読み終わって、日本の空白の15年が、社会構成の転換に対する適応不全だったということ。 これへの対処は、学んで実行するという、じつは簡単なことから始めることである。 80年代後半、日本がバブル期絶頂の頃「もはやアメリカから学ぶものはない」と声高らかに宣言した日本の経営者がいたが、日本の経済界はまだその幻影が跋扈している。
しかし時代はすでに変わってしまっている。 以前は先輩からだけ学べばよかったが、今は「誰からでも」学ぶ力が必要である。
情報・知識はもはやフラット。 知恵の使い方が問われる時代になったわけだ。 日本はKnowledge Management理論では90年代世界の先頭を走っていた。 しかし学ぶということが十分行なわれないまま、成果は米国を中心に吸い上げられてしまった。Mobilizing Minds という本の中味は、野中、竹中理論そのものである。
1990 年代から見ると、米国はビジネス、特に中間層の活性化、ITを利用したネットワーク構築が徹底された。 その一方、日本はビジネスの分野よりも、消費者の分野の細分化、活性化が行なわれた。 言い換えると、知恵の部分が消費者に近いところに集められたということである。 このことは、ビジネス中間層に対する活性化の「ゆとり」の部分を「温存」してきたことを意味する。
21 世紀はすでに、物事が変化してしまっていることが、この本を読んで実感できる。 われわれはもう一度、学ぶということにきちんと取り組むべきである。 Knowledge Managementという言葉も、手法を表現する意味では使えるが、実態は「Knowledge Sharing」である。 今年は更に、真剣に取り組みたい。
現在のKnowledgeの置かれている位置についてはMITの教授であるピーター・センゲ の言葉が象徴的である。
知識を共有することは、何かを人に与えたり、もらったりすることとは違う。 それは、情報の共有にしか役立たない。
知識を共有することは、お互いが行動につながる新しい力を発揮するための、心底から助け合うところから始まる、これは学ぶプロセスを作り上げることである。
Sharing knowledge is not about giving people something, or getting something from them. That is only valid for information sharing.
Sharing knowledge occurs when people are genuinely interested in helping one another develop new capacities for action; it is about creating learning processes.
【本-02】 Mobilizing Minds L.L. Bryan & C.I. Joyce
- 2008-01-04 (金)
【SV】 Googleの株価が609ドルまで上がる
- 2007-10-09 (火)
【SV】 最近の大学生は・・・
- 2007-10-02 (火)
こんなものを作ってしまう。 シリコンバレー紹介に「使える」 ここでのシリコンバレーは「人」そのものだけど、これがビジネスを支えるんだよな。
http://blog.livedoor.jp/yoshiaki_okura/【JUNBA】 一人でやるか、沢山でやるか
- 2007-10-02 (火)
これは戦略論であるが、JUNBAは沢山でやると言う発想である。 もともと私は沢山でやることは好きではないのだが、ことJUNBAに関しては別である。
【経営】 藤本隆宏先生
- 2007-09-27 (木)
【SV】 Venture Capital投資額 Q2 2007
- 2007-09-23 (日)
シリコンバレーのベンチャーキャピタルの投資額を、米国地域別にまとめた。 2007年 Q2現在
会社時価総額、上位5社を表にまとめた 2007年9月21日現在
ビジネスエンジンとしてのシリコンバレーは、順調に推移している。
日本の会社で、CISCOより時価総額が大きい会社は TOYOTAだけになってしまった。【Forbes】 金持ち分布
- 2007-09-21 (金)
Forbesの全米お金持ちランキングが出てきた。 Googleの創業者は共に5位、社長は48位。 100位以内の地域分布を見ると、NY州が23名、CA州が21名。 私の記憶では2000年ごろはCA州が圧倒的であった。 中味を見ると、石油、ヘッジファンド、同族会社ではWalMartとかお菓子の会社(Milky Way, Snickers, 3 Musketeers. Also M&Ms, Twix, Skittlesとか)
Bush政権のおかげというところと、経済変動のおかげというところが、のし上がってきている様子が良くわかる。
いつも、こんなにもっている人たちはどうやって使うんだろうかと興味があるが、25位のBloombergのように経済界での成功をNYC知事としての社会還元をしているところなど、学ぶべき要素も大きいと思っている。 このテーマも掘り下げたい一つである。
【SV】 Intel Developer Forum
- 2007-09-19 (水)
【SV】 Openへの動きは加速する一方
- 2007-09-13 (木)
Openへの動きは加速する一方
というのが先週末から、いろいろなセミナーやミーティングに出席して感じたことである。 シリコンバレーがOpennessをキーワードに研究速度を上げ、開発スピードを上げ、ビジネスでは市場展開範囲を広げたのは紛れもない事実であり、そのモデルをあらゆる地域、あらゆる組織がまねをしようとして、未だどの一つも成功していない。 この原因は「Openness]の「実体験」の有無にあると(私は)思う。昨日は、JUNBAの理事会があったが、日本では考えられない議論が、Openに行われている。
【SV】 Richard StallmanのThe Free Software Movement
- 2007-09-11 (火)
を聞く
Richard StallmanはGNU(グヌウと発音する)Projectを立ち上げ、Freeでみんなが参加して作り上げるMovementを作った人である。 現在のOpen Sourceのはしりと言ってよい。
【SV】 VMwareとかStem Cellとか
- 2007-09-11 (火)
VMWareの株価上昇
先月IPOしたVMWareの株価が$75を超えた。 IPO売り出し価格が$29だから1ヶ月も経たずに2.5倍である。 その理由は、Dell、HP、IBM、NEC、Fujitsu、Fujitsu-SiemensがH/Wへの搭載を決めたから。 時価総額で250億ドルとなり、シリコンバレーではOracleについで大きな会社になった。(その次がAdobe)
Ausraというベンチャー
太陽エネルギーで発電(太陽電池ではない)するシステムのベンチャーが4千万ドルを集めてプラント設置。 場所はオーストラリアとポルトガルそして、カルフォルニア。 カリフォルニアはPG&Eが電力を購入する。
Stem Cell研究
Stem Cellの研究にEli BroadというBillionaireがUCLAに2千万ドル、USCに25百万ドルを寄付。 CAのStem Cell研究のための債権も30億ドルは今月売り出し。 Stem Cell研究が動き出す。
【SV】 シリコンバレー多言語の実態
- 2007-09-10 (月)
シリコンバレーでは、英語以外での看板が目立ってきている。
地元紙によると、Santa Clara郡の家庭での、英語以外の利用は49%になっている。(我が家ももちろん日本語である) そして、最近ではお店の看板まで英語以外が増えているという。
【TOPICS】 Singularity Summit 2007に参加
- 2007-09-09 (日)
今週は、土曜全部と、日曜日の午前中に、Singularity Summit 2007に参加した。
すでにBologは沢山上がっているので(英語であるが)http://blogs.zdnet.com/BTL/?p=6182など。 私が参加して感じたことは、AIという概念はPCが普及し始めた頃に大分騒がれた。
Singilarityというのは、人間よりも賢い知性を持った人工知能を作ろうというものである。 そういえば日本でも1980年代に大いに騒がれた記憶がある。(LISP言語とか、エキスパートシステムとか呼ばれていた)
【TOPICS】 眠気覚ましに効く飲み物
- 2007-09-05 (水)
眠気覚ましにはMountain Dewがいいと、以前いた会社の同僚に勧められ、飲んでみたら結構目がパッチリした。
シリコンバレーではそれぞれの人がいろいろなKnow-Howを持っているので、聞くと面白い知識が入る。 カフェインについては以前から気になってはいたのだが、新聞記事を手がかりにデータを調べると、面白いことがわかった。 まず、Mountain Dewは清涼飲料の中ではカフェイン量が多い。
ちなみに調べた情報はこちら
http://www.cspinet.org/new/cafchart.htm
2006年くらいから、清涼飲料業界がCaffeineデータを公表するようになって、比較ができるようになった。
【ビジネス】 高機能と多機能はちがう
- 2007-09-04 (火)
日本の技術開発の勘違い、多機能=高機能(=高価格=高付加価値)
もう12年前以上のことであるが、米国に駐在する前の日本の家電は、高機能VTR(あのVHSテープを使うやつであるが)がメモリー録画機能とか、画質向上のためのS-VHSなど、いろいろにぎやかであった。 値段も日本円で5万円くらいで買った覚えがある。 それを米国に持ってきて使ってみたが、南部の州にいたこともあって、大雨が降れば停電続発。 折角のプログラム録画機能は全く働かないことがわかった。 いつも、VTRの時計がチカチカして、システムがリセットされていることを示していた。 折角の機能が使えないわけである。 念のため近くの電気屋さんを覗くと、録画・再生ボタンだけの機種だけしか置いていなかった。 しかも値段は1万円以下。 ちょっと驚きであった。
これと同じことが、現在でも日本発の携帯電話で起きているような気がする。 憶えるだけでも大変で、使いこなしができない機能があり、持つ身としては、自分のふがいなさも感じるが、もう少し考えて欲しいことも多い。 例えば、こまごましたソフトとの連携などでビジネスをしようとしているのでなおさら(私には)わずらわしく感じる。 着メロも日本からいくつかの会社が米国に進出して、米国で展開を図ったが、結局はキャリアがコンテンツの内容や課金の仕組み、上前をがっちりと押さえたために、着メロ配信会社の収益が上げられず、普及しなかった。 これは欧州でも同じ状況のようだ。 (わざわざ高いお金を払ってまで利用する価値はなかったということ) 日本では、若い人たちが面白がると、携帯電話会社はすぐそれに乗るが、米国は違う。 ビジネスが一番のスポンサーなのである。 日本の携帯電話の中味を見ていると、「ビジネス」の視点が抜けているように思う。 だから、多機能を面白がる人たちを相手にしてしまうのであろう。
ここでは、携帯電話ビジネスとしての結果論を論じるつもりはない。 多機能を高機能と勘違いして、高付加価値にすれば高価格にできるから、機能を盛り込むという姿が見えてくるだけである。 停電が頻発するとか、難しいマニュアルは読めないとか、日本のような均一性の高い社会からは想像できないことは沢山ある。 これは、現地の情報から丹念に実証してゆくしかない。 そうでなければ、現在のSoftwareの世界がそうなっているように、Universal設計から入り、各国語とのカスタマイズは最小にするしかない。 ゲーム業界の分野がその傾向を明確にした。 Nintendoが、高機能より、共通機能を狙うことでマーケットシェアを奪った。 かたや、SONYは独自の多機能化を図ったがゆえに、高価格路線に踏み込み、シェアを失った。 SONYのこの部分は別途論じるが、世界中の人たちが、自分達と同じ考えの方向を向いていると思っていないことを願う。 現場にしか、重要なデータはないのだから。
【SV】 ベンチャーが投資家にプレゼンする前に考えること
- 2007-09-02 (日)
シリコンバレーのビジネスを立ち上げる人たちにはグルといわれる、Jerry Weissman のSanta Clara大学での講演内容。
ImindMapを使ってまとめてみた。
MEGOといわせるな MEGO=My Eyes Glazed Over
プレゼンの資料から投資家に読み取らせるのは、大罪である
プレゼンはMission Criticalである
アジアやアフリカからの起業志望の若者に、Santa Clara 大学で4日間に渡って教えた
プレゼンはChurchill、JFK、King牧師のようにはできない
レーガン大統領のようになれ
ゆっくりと会話型で
90秒で自分の言いたいことをまとめる
やって良い事
素早く核心を突く
質問に答えるときは相手の言うことをしっかり聞き、理解してからにする
あくまでも対話型で進める
やってはいけない事
冗談から話し始めること
内容やデータはしゃべり過ぎないこと
芸人ではいけない
プレゼンの機会をくれたことに甘えてはいけない
Jerry Weissmanがコーチした人たち
Pierre Omidyar, eBay founder
Sue Bostrom, Cisco Systems senior vice president
K. B. Chandrasekhar, Exodus Communications founder
Tim Koogle, Yahoo's former CEO
Ray Dolby, Dolby Laboratories founder and chairman
Sky Dayton, Helio CEO and EarthLink founder
Reed Hastings, Netflix founder and CEO
Dan Warwenhoven, Network Appliance founder and CEO
【ブログ】 夏休みが終わった
- 2007-09-01 (土)
私の夏休みも明後日で終わりだ
今年の夏休みは、いろいろなものの並べ替えや、再構築をした。いくつか挙げると
1. Blogを外部の開放系に上げた。 シリコンバレーを知ってもらう上では必要な切り替えだと考えた。 桃知師匠にご指導をいただきながら完成度が上がってきている。コメントを送信してServer Errorになりませんから、恐れずコメントを下さい(笑) そしてもっと大きな観点は、検索ができるという点である。 これまでのMIXI系は残念ながら検索がほとんど不能であって、過去に書いた記事を探したり、キーワード検索等ができない。 Oさんとはこれができればビジネスになるねなどと話してはいたが、それまでは待てないので移ることにした。 そして仕事のポータルになるような活用のしかたをしてみたいと考えている。
2. 検索といえば、カレンダーも同じ状況になってきている。 今までYahoo!を使っていたが、検索機能の提供が延期になっていて今後の見通しも立っていない。 Googleはといえば、検索機能つきで、提供されるし公開カレンダーも使える。 ということで、今月からGoogleカレンダーに切り替えた。(しかし、PrivacyがGoogleに筒抜けというのはあまり気持ちが良くないのであるが)
3. 読書記録を充実させようと思う。 これにはiMindMapとAmazonを使うけれど、読んだ本の中味をきっちり整理して、さかのぼって検索すると、役に立つエッセンスが残るものにしたいと思っている。 これは、私だけが隠していてももったいないので、それは公開して、読んだ人がなるほどと思ってAmazonに行ってくれれば、本が買えるような仕組みにしている。 どこまで進めるか、やりがいがある。
4. シリコンバレーの現地情報の発信を引き続きやってゆきたい。 いつも通うWillow Glenの街だけでも、こんなにニュースがあるので驚いている。 もっとイベントや日本に向けての動きなどを積極的に書いてゆくようにしたい。 ビジネスを中心に書いてゆくが、その背景となる生活や教育など、集められる情報をまとめあげられれば、このブログの目的は達せられたことになる。
【SV】 シリコンバレーベンチャーの軌跡
- 2007-08-28 (火)
シリコンバレーのベンチャーの歴史のひとつなので、是非書いておきたいと思った
ECHELONという会社がある。 シリコンバレーでベンチャービジネスとしてスタートして、もうすぐ20年になろうとする会社である。 我が家から車で5分ぐらいのところにあるれっきとした、ものづくりの会社である。 1988年に設立され、 1998年にはNASDAQに上場している。 最近、知事のシュワルツネッガー氏や、国連事務総長が訪問して、なかなかにぎやかになっている。
この会社のCEOは Ken Oshmanという人で、1969年からROLMという会社を経営し、それをIBMに12.5億ドルで売却した人でもある。(売却後はIBMの副社長を務めた)
【SV】 Jujitsuという言葉
- 2007-08-28 (火)
Jujitsu=柔術のことである。
CISCOのCEOJohn ChambersとMicrosoftのCEO Steve Balmerの話のなかに出てくる言葉である。
話を読んでみると、jujitsuというのは、相手の力を借りて(自分はほとんど何もせずに)いいとこ取りをすることのようだ。 この会議ではBalmerが今度のCISCOとのコラボレーションでは、Jujitsuは使わないと言い、それに対してCISCOのChambersはMicrosoftを信頼していると、対応している。 柔術のように、西欧では過去の歴史に無かったものや、なかった考え方は「言葉そのもの」を持ってくるしかない。
この話の中でも、Web2.0の世界になっている現状認識が語られているが、もはや単一企業だけでの事業と言うのは成り立たないので、今回のMicroSoftとCISCOのCollaborationが真剣に語られたし、具体的なステップに踏み出すことになったのである。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(8)
- 2007-08-24 (金)
シリコンバレーはプロがチームワークで働くところ
プロというのは、仕事で食ってゆける人と考えれば、シリコンバレーはビジネスのプロ集まりといえる。しかも、個人で動いている人たちも、多い。 すなわち、弁護士や会計士やコンサルタントと呼ばれる人たちである。 食ってゆけない自営業と失業の差はなんであるかなどが議論されるほど、「個人」が多数動いている。
それらを、有機的につなぐ機会がいたるところにある。 その機会を、大手企業や大学やNPOが支える仕組みになっている。 他を排除するわけでなく、協調的、競争的、融合的ネットワークが形作られてゆく。 この仕組みを容認する、マネジメント、行政、そして個人のメンタリティーがシリコンバレーのビジネスモデルを際立たせていて、それゆえ、どこもシリコンバレーをまねすることができないのであると(私は)確信している。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(7)
- 2007-08-22 (水)
【SV】 GoogleのLobbying
- 2007-08-20 (月)
Googleは重要だと思うことに、本気で取り組んでいる。
Lobbyingというのは、政府に働きかけて、政策誘導をするための活動であるが、昨年Googleの Washington DCに1人しかいなかった(Lobbiest)がに、今は10人以上いるそうだ。 いい人財を世界中から集めるためにVISA発給枠を拡大することを強く要求している。 必要なことに、必要なタイミングで、力を注ぐことができれば、仕事は楽しいに決まっている。 昨日もMountain ViewでWiFiを使ってみたが、GoogleのWiFiの割り込みが 激しくて、私のつないでいる Le BoulangerのWiFiはたびたび切断されてしまう有様。シリコンバレーの中でもMountain ViewはGoogle城下町になっているのを実感。
お殿様なら、幕府に政治活動をするというのも、ビジネスのプロセスからするとさもありなんと妙に納得。
【SV】 シリコンバレー日本人ネットワーク
- 2007-08-18 (土)
ネットワークはシリコンバレーのビジネスの基本だが
2000年のバブルを過ぎて、2003年一杯でバブル清算を行って、再び本来の、起業家たちが動き始めるタイミングとなった。私もMIXIや個人ブログを2年ほど前から始めた。 そして最近3ヶ月ほど。このシリコンバレービジネスブログをスタートさせた。 私個人はこの10年間で、2001年に大企業をやめ、ワンマン会社の米国拠点で人財紹介の仕事をして、一昨年の4月からは自営業ということになった。それぞれでいろいろ学ばせてもらったと思うが、シリコンバレーでは“出来上がって何ぼ?”の世界なので、形にならなければ相手にされない。 であるがゆえに、ネットワークを作るわけだがまずは、シリコンバレーの中での日本人ネットワークについて、私の知る限りで、変遷と現状を書いてみたい。
【SV】 Google Power Lunch
- 2007-08-18 (土)
Googleは、太陽電池の採用や、社員食堂の充実で先端を行く
シリコンバレーでは、昼食をとりながら打ち合わせをする、いわゆるPower Lunchが多い。
しかし最近は、Googleの食堂で、打ち合わせというのが、人気になっている。
【盛和会】 お元気様です
- 2007-08-15 (水)
お元気様です、という挨拶言葉はいい
以前のブログで、稲盛和夫さんの開いた盛和会という塾の勉強会の話を書いた。 その時、幹事の方が挨拶の冒頭に「お元気様です」と言っていた。 とてもいいと思った。 なぜなら、今の日本では「お疲れ様です」が冒頭に使われることが多いから。 夕方仕事が終わってから「お疲れ様です」というのはいいとしても、朝これから仕事をするときに「お疲れ様です」が挨拶言葉になるのは、なんか変である。
「お疲れ様です」と挨拶をされて、私は「俺は疲れていないよ」とかいちいち答えていたけれど。「お元気様です」で挨拶してもらった方が、前向きでやる気が出てくる。 皆さんはいかがですか。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(5)
- 2007-08-13 (月)
ベンチャーキャピタルが自力で産業を興す
ベンチャーキャピタル(VC)とシリコンバレーは切っても切り離せない関係である。 シリコンバレーの最初のベンチャー会社であるHewlett Packardは、F. Tarman教授がポケットマネーを出して、ガレージ小屋からスタートしている。 将来がわからないけれど、自分達が信じたことは、まずやってみる。 それを手伝う人がいる。 お金を出す人がいる。 それがシリコンバレーの奥深さである。
ベンチャーという言葉の定義は確定していないところもあるが、事業を起こすために、外部から資金を投資してもらい、成功の暁には、投資してもらった資金を”リスクファクター込み”で返済できるような事業だと(私は)考えている。 街ののレストランはベンチャーにはならないし、研究を継続しているだけでは、やはりベンチャーではない。 どちらも、リスクファクターを含めた資金返済ができないからである。
そして、もっと重要なのはベンチャーキャピタルは主要なメンバーは自分でも投資資金の一部を出していることである。(正確には、ベンチャーキャピタルのファンドへの出資)である。 すなわち、サラリーマンが給料を保証されて会社の金を投資しているのとはわけが違うのである。 このことを正確に理解している日本人は少ないので、日本のベンチャーキャピタル投資にはミスマッチやミスリーディングが頻発している。
【TOPICS】 王選手を忘れるな
- 2007-08-12 (日)
国際的な評価は多様であるということは、舞台に出ないとわからない
ボンズ選手が756号のホームランを打って、シリコンバレーも含めて地元サンフランシスコは大いに盛り上がっているところであるが、私たちの記憶では、ホームランの世界記録はやはり王選手のはずなのである。しかし、残念ながら今回、米国内で王選手の話は比較としては出てこない。 あくまでも日本のホームラン王なのである。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(2)
- 2007-08-10 (金)
産学連携のキーワードは開放系である、シリコンバレーが成功したキーワードと同じである
シリコンバレーのキーワードは、開放系である。 これは、組織の壁を越えた人財流動、情報交流、役割分担の明確化など、目的に向かって進む時の、個々の調整の手間などが大幅に削減され、また人財の適材適所での活躍が図れる。
また、従来は情報は開示しなければ、その人たちの事業機会(利益)にはつながった。 しかし、現在では情報を開示した方が、その人たち以外にも、事業機会が広がり、より多くの冨になることが実証された。 そのような経緯で、シリコンバレーでは(特許権の放棄はしていないが)情報は、どしどし公開して、仲間集めや、業界の力を強めるのに使われている。
【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(1)
- 2007-08-09 (木)
【盛和塾】 稲盛さんとシリコンバレー
- 2007-08-08 (水)
稲盛和夫さんは私の尊敬する経営者の一人である。シリコンバレーでビジネスをスタートした人でもある
2年前に、鹿児島大学のVBL(ベンチャービジネスラボラトリー)のシリコンバレーオフィスの開所式で、稲盛和夫さんの講演を聞く機会があった。
印象に残ったのは京セラを設立して、やっとのことで試作品ができるとそれをきっちりと評価してくれたのが、シリコンバレーであったという言葉であった。
さらに稲盛さんは「シリコンバレーは京セラを育ててくれた場所であり、今日京セラがあるのは、シリコンバレーのおかげなんです。」といつもの穏やかな口調で語っていたことだった。
今日は、その稲盛さんが、企業経営者向けに開いている盛和塾の、勉強会の日。日本から戻ってきてすぐであったが、夕方から参加した。 今日の勉強内容は、2003年 盛和塾全国大会の講演DVDを聴講
【ブログ】 ブログが仕事のポータルに
- 2007-08-03 (金)
【ブログ】 ブログの見直し
- 2007-08-02 (木)
ブログの奥行きを再確認する作業は楽しいが、初心者にはつらい。
を桃知師匠の下で、再確認。目的がクリアでなければダメに決まっているけれど、使える範囲がどのくらいなのか、経験知も大切。
事実は現場にしかない
- 2007-07-29 (日)
ということはわかっていても、日常の行動で実感することができると、問題解決が確実に早くなる。
それが、目的達成への方法論とつながると、これは組織や社会の問題に対しても効力を発する。
【SVMF】 SVMF例会
- 2007-07-21 (土)
米国西海岸 Optimization Forum講演会結果
- 2007-07-20 (金)
今回、Optimization(最適化)というテーマで、IrvineとSilicon Valleyで講演会を開いた。
Irvineはお手伝いに、Silicon Valleyは主催者側で担当した。
結果として、非常に有益な情報が得られた。
業界は社会の公器
- 2007-07-16 (月)
であるといえば、反対する人はそうはいない。
しかし、談合という「密室の作業」をしはじめると、これはそうはなれない。
昨日のブログに書いた「一人一台、発展途上国の子供にラップトップを!」みたいな活動は、業界全体が一緒になってやるべきだと私は思う。
One Laptop per child
- 2007-07-15 (日)
という、NGOがある。 政府に100ドルパソコンを購入させて、発展途上国の子供達にLap Top PCを提供しようという、プログラム。 MITのメディアラボを開いたNicholas Negroponteが、会長をやっている。 以前から100ドルPCというコンセプトと、米国の企業がどのように参加するのか、ものすごく興味があった。 Negroponteは、このプロジェクトはLaptopのプロジェクトではなく、教育についてのプロジェクトであることを強調している。 この集まりに、INTELが参加することが発表された。
お金は、評価基準のひとつである
- 2007-07-14 (土)
米国の人たちと話をしていて気がつくのは、お金の話が「具体的な数字で」交わされるということ。
日本では、お金の話が伏せられていたことを考えると、大きなギャップである。
その理由を「米国」と日本の相違という観点で見ていたが、シリコンバレーに来てから「アジアの国々」っもやはりお金の話が具体的であることがわかった。
共同研究の仕事分担 まとめ
- 2007-07-11 (水)
米国の会社との共同研究でのポイントをまとめると次のようになる。
1. 契約を結ぶのが第一
2. 信頼関係は、人間関係から
3. 相互のインターフェースの人たちはWin-Winの構築に力を注ぐ
4. 大企業においては、社内根回しも重要(組織間の連絡不徹底が、障害になりやすい)
5. 英語は必須、実践で鍛えられる
6. 相手の会社のメンバー間の直接のコミュニケーションは、インターフェースにもインプットしておかないと、混乱を招く
共同研究の仕事分担 その3
- 2007-07-10 (火)
仕事の役割は決まった。 でも、共同研究だから一体感を持たないとうまく進まない。
我々は、工場サイドだったので、人と人とのつながりには、割を気を遣うほうであった。
IBMのSan Joseから人が来れば、打ち合わせ後の空いた時間には、工場近くの、当時開通したばかりの「瀬戸大橋」を案内したりした。しかし、San Joseの研究所から来たIBMの人たちは、世界で一番長いつり橋だぞと説明しても、全然興味なく話をしているだけ。
共同研究での仕事の分担 その2
- 2007-07-09 (月)
仕事の分担といっても、社内と、社外がある。
社内的には、研究所が基礎周りの対応、工場が開発から生産へを担当する。 すでに開発のプロセスに入っているとの位置付けから、工場の開発担当部長が指揮をとることになる。 このころである、今まで使われていなかった工場内の空地をならして、建設現場のプレハブ小屋が建てられた。 共同研究から本格生産まで、この工場内でやろうというわけである。
共同研究の、会社間の対応はというと、両方の会社の窓口を一本化することにした。 こちら側は、開発部長が指揮をとり、社内のプロジェクトを動かす。 IBM側もほぼ同等のプロジェクトリーダーが指名され、この2名がプロジェクトを引っ張ることになる。
Googleは人探しの会社だ
- 2007-07-03 (火)
Googleがすごいと思うのは、やるべきことに妥協なく取り組む姿勢である。
人財がすべてとシリコンバレー(だけでなく)言われるが、真剣にその施策に反映させるのは簡単ではない。
BRICSそして韓国まで
- 2007-07-02 (月)
ある、VC(Venture Capitalist)の話である。 シリコンバレーのVCの投資先は広がっている。 もともとは「車で1時間で通える範囲」しか投資をしなかったが、最近では積極的に外国でも投資する。
しかし、その投資先は BRISKと韓国までという。
日本を出たがらない若者達
- 2007-07-01 (日)
という話を聞いたのは、もう3年前だった。
国際的なコンサルティング会社から、Stanford大学にMBAできた人が言っていた。
最近は「海外出張」でも、若い社員が嫌がるという。 「そんなこと、Webでできますよ」とか、「わざわざ出かけなくても仕事には大した影響がありませんよ」とかが、海外に出ない理由になっているという。
では、最近の若者が国内でやっていることはというと
英語の問題
- 2007-06-03 (日)
英語と契約文書
外国企業との提携で、大きな壁は「英語」である。 今回の提携も基本はIBMの米国との契約で始まったので英語の壁がすぐできた。
英語の契約書の修正は英語でやるしかない。 契約書の勉強をするほど時間はないし。
これは、自分達で乗り越えるしかないが、契約書のチェックなどは、技術者には手に余る。
経験を積んだ、法務や総務の助けが必要になる
外国企業との技術提携の必須条項
- 2007-06-02 (土)
研究所の基礎研究から、テストサンプルの作成
- 2007-06-01 (金)
研究所の仕事
研究所というのは、基礎研究をするところであるけれど、MOのような電子基材についてはある程度の製造技術が必要である。
その技術とは今回のMO開発では「張り合わせ」であった。 その評価基準は「耐久性」であった。 実は我々がMOの取り組みをしていた頃の規格は、貼り合わせたメディアが、最終商品になる予定であった。
であるから、貼り合わせにどのような接着剤を使うかということが、大きなポイントとなった。
研究からビジネスへの面白さ
- 2007-05-31 (木)
研究からビジネス
3.5"MOを世界で初めて上市した感動は今でも忘れない。 研究所が作ったサンプルが、IBMに評価され、共同研究へと発展し、1990年に世界で初めて商品として上市し、その後、海外へと販売を広げたわけだから。 その流れを振り返ってみると、一つ一つをきっちり仕上げるというプロセスの積み重ねであることがわかる。
研究からビジネスの流れで、いくつかのキーポイントをまとめてみたい。
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