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【米国スマートグリッド その3】米国拠点からアジア市場を攻める

  • 2010-06-08 (火)

アジアでのスマートグリッドは、破壊的なイノベーションで、大企業はリスクが大きく手が出せない。
(細かな商品で、売上げが小さく、しかも手がかかるのですぐ赤字になる)

その点を狙って、発展途上国からスマートグリッド事業を起こすことを提案します。

発展途上国では、先進国と違って、スマートグリッドの規格、標準化などまだ確定していません。
しかし、既存のシステムにつなげられる部分を見据えておかないと、将来の発展は望めません。
(PCが上位の機種と互換を取りながら発展してきて例を見れば明らかです)
ですから、米国のスマートグリッドの規格や標準化、システム構成などの情報は重要です。

ここに、英国のエンゲージコンサルティングのまとめた、米国とアジアでのスマートグリッドの普及状況があります。
(2010年4月現在)

米国でのスマートグリッド(メーター中心)普及分布

US_SG.jpg

アジアでのスマートグリッド(メーター中心)普及分布

ASIA_SG.jpg

これを見てお分かりいただけるように、米国はすでに普及展開が開始されています。
それに対し、アジアは空白、普及はこれからです。

今回のブログ3部作では
その1として、米国には米国以外の企業の参入するチャンスはほとんど無いことと、あくまで送電線の更新が目玉であること。
その2として、マイクログリッドから攻めると、破壊的テクノロジーであることを説明しました。
その3として今回、発展途上国から攻めることを提案なしています。

ご承知のように、シリコンバレーには米国で最先端技術開発に取り組むベンチャーが多くあり、スマートグリッド関連技術も数多く開発されています。
その一方、アジアからシリコンバレーには、優秀な技術者と、アントレプレナー精神に富んだ人たちが来ています。

では具体的にどうするのか、大事な3つのポイントを挙げたいと思います。

1. 米国のスマートグリッドの情報を取り込む。

2. 発展途上国、特にアジアに関しては、これから参入できるが、米国情報を組み込んだシステムとして設計し、展開は現地の人に任せるという立場で事業をする。

3. 1. 2.を達成するために、シリコンバレーに拠点を置いて、アジア進出することが、事業成功の鍵となる。

この組み合わせで、アジアのスマートグリッド市場を狙うと、破壊的イノベーションの勝者になれるということでもあります。
ちょうどPCがコンピュータの世界を様変わりさせたように、アジア発のスマートグリッドが未来の社会の中心的存在になるということです。
日本がその中心的役割で、世界規模の事業展開ができる、またとないチャンスであることがお分かりいただけると思います。

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