【AdTech Tokyo】デジタルマーケッティング業界を育てるAd Techが日本上陸

米国、欧州、アジアでデジタルマーケッティングのイベントを開催しているAdTechが
いよいよ日本に上陸。9/2-3にザ・プリンスタワー東京で開催される。
http://www.ad-tech.com/tokyo/adtech_tokyo.aspx

AdTechは年間10回程度イベントを開催している。米国での開催頻度が一番多いが、
欧州、アジアにも展開中で、ようやくTokyoでも開催されることになった。
2年半前に広告業界の友人からサンフランシスコでのAdTechを紹介されて、
日本誘致をお手伝いしてきた成果である。インタラクティブマーケッティングはWebを
活用した広告手法であり、米国では既存の広告業界、新規参入ベンチャーなどが
相互に業界育成を目指し切磋琢磨している。そしてAdTechはインタラクティブ
マーケッティング業界を10年以上引っ張ってきた。

イベントに参加してわかることは、AdTechは業界を育てる、そのために必要な
ネットワークと情報を提供することに徹している。
日本でのイベントが、イベント開催団体の利害を優先するのと対照的である。
しかも、最新技術に対して常にOpenで既存の企業も柔軟に受け止め、
いいものを吸収する。逆に、大企業でなければできないような仕組みにしてしまうこともある。
開催場所でそれぞれ主役が違っているのも面白い。
シリコンバレーをバックにするサンフランシスコでのイベントでは新規参入企業が業界の主役で、
ニューヨークのイベントでは広告業界の大手が中心になる。
本来異なると思われる部分をMIXして新しい価値が生まれる。
その価値を業界として大事に育てるのがAdTechである。

AdTechは日本参入に非常に慎重であった。理由は日本市場の仕組みが大企業から
の垂直統合型になっていて、業界全体として動かすのが難しいからであった。
今回のAdTech Tokyoでは、業界全員参加型のComittee形成ができた。
これが私の友人のすばらしい貢献で、慎重だったAdTechがTokyoに進出した
重要なきっかけとなった。
ようやく、業界団体を健全に育てるイベントが日本で開催されることになったわけで、
実に喜ばしい。

私はマーケッティング専門ではないが、このやり方はシリコンバレーの集合知を
活用する方法そのものである。マーケッティング分野の方以外にも、ぜひこのイ
ベントに参加していただき業界形成や、お互いのよさを引き出すやり方を実感し
ていただきたい。おりしも世の中、経済停滞の真っ最中、だからこそ新しい考え
方を取り入れる絶好の機会でもある。

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これをきっかけに、日本でもChangeが起こることを願っている。