- 2009-05-30 (土)
GMがChapter11(民事再生)に入ることになった。
この影には、政府の自動車産業再興に向けての、強いリーダーシップが発揮されている。
GMは、Government Motorの略だと、Businessweekに書かれてしまったが。
(余談だが、この写真は、米国自動車業界への強い危機感が現れている)
この影には、政府の自動車産業再興に向けての、強いリーダーシップが発揮されている。
GMは、Government Motorの略だと、Businessweekに書かれてしまったが。
(余談だが、この写真は、米国自動車業界への強い危機感が現れている)
ここまで至った原因は、GMが顧客のニーズを開発できている会社だと、勘違いしたことだと私は考える。
巨大な製造ライン、販売チャンネル、マーケットへのPR、傘下の関連企業群、どれをとっても他社が簡単には追いつけない。そして、消費者は「GM」が作ったものの中からしか選べない。せいぜい、アクセサリーのオプションくらいである。
なぜ、Governmentが介入したか、それは将来の事業計画が「ずさん」だったから。本気で考えていない「電気自動車」「燃費向上」。しかもその電気自動車「Volt」の価格が$4万ドルというのは、市場を見ていない。そこで、政府は当時の会長の辞任を求めて、今日に至る。
2年前は確かにGMは世界一の売り上げを誇る自動車メーカーであった。昨年TOYOTAに売り上げで抜かれたかと思ったら、今年はChapter11である。
Changeの速さには驚かされるが、基本的なパラダイムの転換が「すでに起こっているための現象」に他ならない。ビジネス構造を創出してきた企業であるGMであるから、優秀な人材がまだまだいるはずである。どん底まで一度下がっても、優秀な人材がいる会社は必ずよみがえる。その意味でGMの動きは引き続き注目に値する。
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