- 2008-02-23 (土)
キーワードは「Open」
Google Docのプレゼンテーションで、Webリンクを紹介しながら話を進めた。(MS Power Pointも作ってはいたが、利用しなかった)
参加してくれた人たちは、入社2年の若者たちが1/3 現役バリバリの人たちが半分以上。 そのうち1/3の人たちがシリコンバレーに行ったことがあるという、テーマにはふさわしいメンバーたちであった。
「はてな」の近藤さんが、約1年半シリコンバレーで仕事をしてみて、先日日本に戻ったというあたりが最初の話題となった。
シリコンバレー論も現実に自分の目で確かめて判断することは大切。
IT化で、中間管理職のもつ「知」を活用した米国が、企業価値を高めたのに対し、日本ではITを導入しては見たものの、活用していないという点では、皆さん米国の活用の中味を把握したい様子だった。 以前日本発のKnowledge Management手法が米国で応用されたということを書いたが、 このブログをもっと補足する必要を感じた。
NTTはさすがにいい会社で、みんなで楽しく仕事ができればいいという考えが、中間管理職の人たちの間でかなり主流であることがわかった。 私の講演テーマに対しては、日本人がシリコンバレーで活躍しなくてもいいのではないかという意見も出された。 確かに一理あると思うが、オリンピック競技もそうであるが、見ても、参加しても楽しめるためには「上位入賞者が必要」なのである。 その部分、活躍する人たちが増えるのは、いいことだと思う。
講演間 1時間に対し、質問時間が1時間20分というのは、それなりに意味のある会だったということだろう。
Knowledge Managementの知識も持っている人たちで、SECIモデルの暗黙知こそ日本の「発想の宝だ」という意見が出された。 しかし、米国はIT化の中で、とりわけ中間管理職に対して、暗黙知を形式化する仕組みを作ってしまったと私には思える。
企業内の知的資源はOpen化され、先進的な企業(IBM、P&Gなど)では研究開発や商品開発を、外からの力で導入している。
この部分が「Open」で、日本がますます「鎖国」化に進む中、「Open」の考えがないと、人々の行き場がなくなるというのが、私の主張だったのだが、この考えについては、もっとひり下げた議論が必要だと感じた。
講演会場は有楽町で、講演後のガード下の居酒屋から、一番質問してくれた人と六本木のワインバーに行ってしまった。
久々の日本の週末であった。
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