- 2008-01-21 (月)
DVD規格は、どうやらBlue Rayへと流れているらしい。
以前のビデオテープの時代、SONYのベータとVHSで、Sonyは業界標準を取れなかったのにたいする、リベンジという視点ではSONY陣営は、ほっとしているかもしれない。
しかし、現実の事情は少し違うようだ。 そう、もはやDVDは限られた用途以外には、利用されなくなる仕組みに入っている。 Mac WorldでAppleがiTuneでMovieがレンタルできるシステムを発表した。 映画をレンタルすると、30日以内に、見はじめて、見始めたら24時間以内に見終えるという仕組みになっている。 Blue Rayが得意とするHD映画も、1ドル余分に払えばレンタルできる。 (SONY pictureも映画供給業者として名を連ねている) 映画を見る側にとって、DVDのように、劇場版やHD版など選択が限定されない。 家庭用のHD TVが普及してきている今(我が家は遅れているが)HDがNetで買えるのは価値が大きい。 特に、現行のDVDにはRegion Codeがあって、米国のDVDが日本のDVDプレイヤーにかからないとか、DVDメディアはとても使いにくくなっている。 これも解消できてしまうのだから、使う側からすれば大歓迎である。 できれば、字幕をRegionに限定せずに出るようにしてくれることを願っている。
そしてハードウエア側ではMACBook Airのように、もはやDVDは標準装備しないという形になっている。 Steve JobsのMac Worldでの説明では、MacBook AirのライバルはやはりSONYのNoteBookパソコン(TZ Series)であった。 Steve Jobsは、明らかにSONYの得意とする軽薄短小の部分に参入を宣言している。 AppleはiPodでSONYのWalkmanという主力製品群の顧客を根こそぎさらっていったが、同じことが見て取れる。 Appleという、もともとはパソコン会社が、いつの間にか、携帯電話、エンターテイメントDevice、ネットワークBusinessへと展開している。 Netに向かってあらゆるものが動くということは、エンターテイメントだけでなく社会に与えるインパクトが大きい。 Appleは、エンターテイメントの分野で既存の著作権を尊重しながら、ネットワークでビジネス展開できる、ほとんど唯一の企業だと思える。
DVDの規格について戻ると、争奪戦は「技術中心」で動きすぎた。 市場はすでにネットに移っている。
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