- 2008-01-24 (木)
ヒトデは体を切られても、活動できるし、切られたほうも、ヒトデとして再生する仕組みを持つ。 インターネットが、Robustな仕組みで作られているのは、そのー分散性にある。 このあたりは、私の旧来の知識から素直にうなずける。
それに対して、クモ型では、手足の一部がやられても動けるが、頭をやられたらすべての機能は停止してしまう。 このような差が、現在のWeb社会で具体的にどう違いがあるのかを論じている。
ヒトデ型 |
クモ型 |
ナップスター |
MGM、SONY |
SKYPE |
AT&T |
アパッチ |
Microsoft |
アパッチ族 |
スペイン軍 |
アルカイダ |
アメリカ |
ベトコン |
アメリカ軍 |
ここでの対比は、新旧のテクノロジーや組織の対比である。 以前の単なる「組織維持」に対する考え方と異なるのは、現在の手法は「直接の指導者」がいなくても、組織行動をすることができるということである。
私としては、アメリカ軍とベトナム軍(特にベトコン)もそうだと思う。ので、勝手に追加した。
ヒトデ型のリーダーはと言えば、先頭を走ると言うよりは「コンセプトや、行動が皆に受け入れられる人」で、その人は直接は行動を指示したりしない仕組みだそうだ。
カバーにある、リーダーなき組織が勝つというのは、ちょっと短絡的な気がした。 というのは、ヒトデ型組織でも「コンセプトをつくり」「共有し」「それを分散させる」ことが、はじめに必要な仕組みだから。 集合知形成を、あたかも自然発生的にやることは、放っておいても進まない。 現在のヒトデ型といわれる活動で、WikipediaやOpen Sourceは、最初に言い出した人間の、コンセプトが、人々の心を動かし、参加者を増やす仕組みになっていると思う。 だから、リーダーなき組織ではなく、やはり「共感を生むリーダー」のいる組織が、ヒトデ型、自立分散型になっているのではないか。 たしかにこの現象は、現在のWeb2.0で行なわれていることの随所に見られる。
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