- 2007-12-11 (火)
昨日は、JBCの講演会でのお話。
降旗さんとは、2002年ごろに、弁護士事務所のMikeさんから「あなたの後輩が、うちの事務所にいるよ」ということで紹介を受けた。 当時は降旗さんは、独身だったが、昨日はご主人と一緒だった。 降旗さんの話はまるで、「人生万事塞翁が馬」を地でいっている。 記憶をたどってまとめると
NECに入社して、法務関係の仕事をして、米国の大学で弁護士資格を取る決心をする。 大学に応募したら、Vanderbiltに合格
そして、会社を辞めたいと申し出る
-当時の部長から、あらゆるNegativeなことを、言われる(それが、その後の仕事の拡がりを考える上で役に立ったのだが)
そして、辞表を撤回
しかし、2ヵ月後、授業料の払い込み期限が来る。 東大の指導教授からは
-こんな機会はないし、外国の経験年数も、将来は短くても日本の弁護士がやれるようになるよ
というアドバイスで、再度、辞表提出して、渡米
当時の円高が追い風で、蓄えもしていたので、自費で賄えるかと思っていたが、残り約1年半前にして、滞在費が足りないことに気がつく
-"I'm running out of MONEY!"と言って、副学科長のところに駆け込む。
-自分のきっちり考えた計画を話し、不足額を提示すると、その金額を大学が出してくれた(Minority Scholarshipとして)
そして、無事卒業。 しかし、就職は大変
-最初はコンサルティング会社に就職 そして移民弁護士として、サンフランシスコでスタート。 小さな弁護士事務所で、スタート。
そこから、ビザが切れそうになる難局も乗り切って、弁護士事務所を移り変わる。
危ない!と思うとどこからともなく、解決方法が浮かび上がってくるという人生である。
本来、日米のビジネス分野をやりたかったので、現在の事務所で働くようになった。
お話を聞いていると、あらゆる機会を、自分の味方にできる人で、その与えられた境遇に感謝できる「素直な」性格な人だと思った。
あらゆるNegatibveなことを言ってくれた元の部長にも、お礼に行っている。
シリコンバレーって、そんな人たちが(未来に賭けて)仕事しているということを、再度思い出させてくれた。
いいお話をありがとう。
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