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【経営】 社員の一行報告が会社を変える

  • 2007-10-25 (木)
私の尊敬する経営者の一人である、仙石通泰社長の処女出版である

副題は 見える化のオプティマイゼーション経営

オプティマイぜーションという言葉は、日本語で言うと「最適化」 IT系ではよく使われる言葉で、オプティマイぜーション経営とは個別の最大化ではなく「全体最適」に向けた経営を意味する。 仙石社長の会社は㈱三技協で、会社自身が04年からOptimization Companyを標榜している。 最適化経営手法を取り入れて、業績が急改善し、利益が6年前に比べて35倍という変化を遂げている。 その背景となった考え方や、手法について書かれた本である。 仙石社長の言わんとすることがご理解いただけると、自分自身のしていることや、ほかの人とのつながりなど、いい意味での理解が深まる本である。

仙石社長のニックネームはMitch、経営の最適化を考えるOpimizationのブログも書いている。 仙石社長は学生時代にSan Jose State Universtyに留学経験があるので、シリコンバレーの(昔の)ことは良くご存知だ。 今年の7月に、Palo AltoのCabana Hotelで講演会を開催したとき、Hotelを見るや開口一番 「このホテルは、以前、ドリスデイが持っていたホテルだったんだ」 この言葉にみんな若手?はびっくり。 確かにその後ビートルズが泊まったりして、個性的なHotelであることが分かった。 

この本の製本の前のゲラ刷りを読ませてもらったときには、前書きに私の名前がチラッと出ていた。 書店では10/25に発売になる。 日本は現在、部分最大化は考えている人が多いけれど、全体最適化を考えている人が、まだまだ少ないように私は思っている。 全体最適化が行われないと、例えば、老人を支えるために若い人の負担が増えるみたいな、個別対立的な議論が平気でまかり通るようになってしまう。 日本全体でどのように考えたらいいのかが一番重要なはずなのに、それを唱える人はまだごく少数である。 こんな入り組んだ問題を解決してゆくためにも、Optimizationという考え方は重要である。 シリコンバレーでのビジネスや世界の外交、環境問題なども、全体最適化に持ち込まないと解決できない問題ばかりである。 

これをきっかけに、議論と適用を増やして、一人一人が活躍できる場を増やしてゆきたいと考えている。
10/29からはAmazonからも購入できるので、最適化について、興味をもたれた方は、読んで感想をお聞かせ下さい。

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