- 2007-10-14 (日)
と言って分かる人が、日本にはまだ少ない。 2004年に始めて、日本の大学関係者と話を聞いたり、話をしたりずいぶんと「日本の大学」の状況が分かってきた。 最近では、積極的に協力してくれる大学が圧倒的に多いが、中には「情報だけしっかりとって行く、大学」もある。 そんな大学の知財担当者は、大体大手企業からの人材が多い。 昔から、中小企業を「パートナー」と考えずに単なる「情報源」としか考えなかった人たちである。 しかも自分で考えないから、大学にとっても「大きな荷物」になっている。
それはなぜかというと、大学の知財をお客に売ろうとしたときに、「Win-Win」の構図を示せない担当者では、お客はつかまらないし、学内の先生も説得できない。 これからの大学知財の活用を考えると、このような人材こそ、大学の進むべき方道を誤らせる。 私が最近接した大学でそのような「不幸な大学」が一つあった。 変えるお手伝いをするか、思案中だが担当者のレベルを見ると、可能性はかなり低い。 Win-Winがビジネスの標準スタンスになったのは、結構最近であるが、それも学問的な裏づけがある。 シリコンバレーの常識も、学問を学んだ結果であるのだから、日本の大学は、もっと学ぶ姿勢を持たないと、学問のレベルだけでなく、大学の機能も、時代遅れとなる。 それにしても、この大学は単なる組織依存の人材を大量に採用して、考える人財はいない。
Win-Winの論理的背景は、別のブログにまとめたい。
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