- 2007-10-02 (火)
これは戦略論であるが、JUNBAは沢山でやると言う発想である。 もともと私は沢山でやることは好きではないのだが、ことJUNBAに関しては別である。
昨日は名古屋でJUNBAの話をする。 この大学は米国東部に拠点を出すことを決定して、すでに2名派遣決定。 私が昔住んでいたNorth Carolinaである。
私がJUNBAを一生懸命やているのは「ネットワーク」と「沢山の力」に意味があると思うから。 閾値(Threshold)と言う考え方がそれである。 新商品でも、ある普及率を超えると、急速に普及すると言う現象を説明するときにも使われる。
一つ一つの大学単独ではあるレベル(これを閾値と呼ぶ)には届かないから、まとまってあるレベルを超えようと言うのがJUNBAの活動である。 もちろん、はじめは何事でも「一人」から始まるのだから、私はここで「一人でやるか、沢山でやるか」の是非を論ずるつもりはないが、やはり「シリコンバレー」の持つ意味がわからないと、「同じ米国の中の、西と東の差」程度の認識になる。 シリコンバレーの持つ意味はそんなに表面的ではない。 視察で見えるレベルではないのだ。
いつも私が強調するのは、20世紀後半の技術で、産業まで興せた場所は「シリコンバレーしかない」と言うこと。そして最近主張するのは、会社の時価総額でGoogle(約20兆円)より大きな会社は日本ではTOYOTA(約25兆円)しかないということ。 もう一度、JUNBAに積極的に関わって、研究ら産業への道筋をしっかりシリコンバレーで学び、そして産業を興すという、ビジネスに関わるところを真剣に考えたいものだ。
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