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【SVMF】 9/21の例会

  • 2007-09-23 (日)

SVMFの9月例会は、産経新聞ロサンゼルス支局長の、松尾理也(みちや)氏の話. 題して「シリコンバレー頭脳移民」に関して

頭脳移民」とシリコンバレー.jpgやはり、この話は、日本人論に発展するのだが、論旨はこうである。 アジアの(日本以外の)多くの国にとって、シリコンバレーに移民をしてきて「頭脳」をそこで生かすということは、個人にとっても、国にとっても(米国にとっても)大きなメリットがある。 アジアの国々から来て、シリコンバレーで活躍する人たちへのインタビューの丹念な紹介があり、それぞれの個人の思いを語ってくれる。 現在の、頭脳移民は従来の移民とは異なり「一代で成功もする」「本国と密接につながる」という特色を持つと、松尾氏は指摘する。 
この問題は、数多くの著作でも語られているが、松尾氏からはUC BerkeleyのSaxionian教授の著書による、現在世界で起こっていることは、「頭脳流出」ではなく「頭脳循環」であると指摘した、The New Argonauts: Regional Advantage in a Global Economyの紹介と、 フリードマン氏の著書 フラット化する世界(上) フラット化する世界(下)の紹介があった。 

SVMF MAtsuo01.jpgSVMF MAtsuo02.jpgそれに引き換え、日本の場合は、すでに海外に出ている人たちはどちらかというと、日本の枠に収まらない、あるいは窮屈な日本での体験から、海外の生活を選択していると指摘した。 同時に、現在の日本国内の状況では国内でそこそこの生活ができるから「何も無理してまで、シリコンバレーに行かなくても」「シリコンバレー以外に東海岸だってあるし」とかの議論にかき消されてしまう。 このあたり、いつも議論されてはいるが、シリコンバレーにいる日本人にとっての「日本」に対する認識と、日本国内にいる人たちの「日本」に対する認識の大きなズレである。 

SVMF MAtsuo03.jpg大いに盛り上がって彼の著書ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて (新潮新書)著者サイン入りも見事に完売。

20:00を過ぎた頃から、鹿児島大学のシリコンバレーツアーの学生さん達も合流。 松尾講師と聴衆の活発な議論を終えて、松尾氏は「Fijimori元大統領」の取材でペルー出発準備のため退席。 引き続き、鹿児島大学の学生さん達約20名と、SVMF参加者との意見交換会へと続く・・・・・

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