【SV】 iPhoneの大幅な値下げとJobsの神通力

Steve Jobsの神通力は今回のiPhoneの値下げで消えたと思う

理由は「全く同じDevice」を「発売からたった２ヶ月」で33%も値段を下げたからである。　一昨日のブログに書いたが、買った人は怒るに違いない。　Jobsはそんなことは始めから承知で、今回の値下げに踏み切ったのである。　Appleは値下げ前に買った人たちの怒りを和らげるために、$100の返金を考えているらしい。しかし、今回の件で私がJobsの神通力が消えたと思ったのは次の理由による。

１．もともとiPhoneの初期設定の値段が高いと思っていた人たちが、思い切って（あるいは徹夜して）買ったという「自尊心」を傷つけたこと。 特にApple Fanにこれからなろうという可能性が高い人たち

２．Appleの新製品だから仕方がないと思っている、以前からのApple Fanも少なからずいたこと。

３．米国の商習慣として、買ったものの30日以内の返品自由の思想からすると、2ヶ月と30日とは　大して差がないこと。　言い換えると、iPhoneは交換自由の範囲内の商品という購買者意識とつながること。

４．iPhone購入の際は電話会社との契約で、従来の電話番号の移転ができずに、新たな番号を設定し、しかも２年間は契約継続になること。（解約すると、違約金を支払わなければならない）

これらが、すべてリンクしているので、すべてがうまく行けば問題はギリギリまで「押さえ込める」のだが、一旦どれかひとつが「外れると」、さみだれ式に崩れて行く危うさを持つ。　Jobsの今回の行動は、４．で上げている、番号移転を認めるところまですぐに発展する。　だから今回の件で、仕組みは「崩壊し」Jobsの神通力は消えたと思える。

私は、Windows Mobile 6.0搭載のSmart Phoneに切り替えることをもくろんでいるが、やはり、米国販売のDeviceは日本語のサポートをしていないので切り替えられない。　

iPhoneも、日本語がサポートできるのであれば検討対象になる。　今回の値下げはApple Fan遠ざけ、そうでない私のような人間をひきつける効果がある。　電話番号の移転ができて、日本語が使えるのであれば私にとっては「買い」である。　Jobsがそこまで考えているのなら、２ヵ月後が楽しみである。