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【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(3)

  • 2007-08-11 (土)

シリコンバレーが活力があるのは、人財の流動性による

産業の資源は”ヒト””カネ””モノ”といわれる。 まずはそれらに関連してシリコンバレーの特色として常に挙げられるのは、
- 狭い地域に世界中から”優秀な人たち”が集まっていること。(多様性) 
- それを支える、大学や研究機関が世界のトップレベルであること。(先進性)
- 高学歴の移民を多く受け入れているところ。 (ここで言う高学歴とは、高校卒業以上を言う) 
- 人と同じことならしないほうがいいと思っている人が多く、そして、チャレンジすることを応援する。
- 人生で何かするとしたら、価値のあることをやりたいと思っている人が多い。
- ひとつのことが動き出すと、さらに次の新しいことを始める人たちがなぜか多い。
- 個人がネットワークを組んでいるので、組織の壁が低い。
- 人財が、ものすごく良く動くところ(昨日のライバルは、今日の仲間)、しかも産と学の間の垣根は低い。
- リーダーシップ教育で、訓練を受けた人たちがしっかりいる。(それを応援するチアリーダーも存在する)
- 政府の規制を嫌い、自分達でどしどし動いてゆく
- 狭い地域に、巨大な投資が行われている

日本では常に産学官の連携ということで、縦割り同士をつなげる、あるいは協力体制を作るために多大な労力をかけているし、結果的にうまく行かないことも多々ある。
しかし、ひとたび人財の流動化が起これば、人は産から学、産から官、官から学など動き始めるわけで、産学官の共同体制と言っても、お互いの手の内を知っていることが強みになり、速いスピードで進むことができる。

そこに、リーダーシップを持った人が出てきて動き出すわけで、目的がはっきりして、仕事の効率もよくなる。
このリーダーシップは、米国の教育の中で大きな部分を占め、個人の独立した考え方と、表裏一体になっている。
このように、シリコンバレーは”人財流動化”を活用して、ものすごい生産効率を上げているところなのである。

では、次は”カネ”に関する部分を見てみよう。

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